47.マヴィムとロイカの密談
前回の投稿からだいぶあきました…47話目です。
それはランガ様とディリア様を訪ねた日から少し経ったある日の夕方。
「お帰り、ミンティー姐さんはもうお休みになってるから部屋の前を通る時は静かにね。夕食は残してあるか食べて。」
「はい、ありがとでしゅ…頂きましゅ。」
出迎えたマヴィムは温かいシチューを作ってくれたようで、ロイカが手を洗いに行っている間に皿によそってくれた。
一口、ロイカがシチューを食べるのを食卓の向こうから座って見ていたマヴィムはそわそわとして、ついにお皿の半分のシチューがロイカのお腹に入ったところで意を決したようにして口を開いた。
「ねぇ…何か隠しているんでしょう?」
力になれるかもしれないし、教えて欲しいの。
マヴィムはそう呟いた。
ロイカは少し躊躇った…が、ため息を吐いて隠してましゅよ。と言った。
「でしゅから…ミンティー姐さんには言わないで下しゃいね。」
うなずいたマヴィムを見て、ロイカは仕方なしに話す。…偶には誰かを頼ってもいいんだと気づく事はしないんだろう。
「…これでも、私だってロイカの姐さんにかわりないからミンティー姐さんには負けるけど…それでもー」
小さくボソボソ呟くマヴィム。
「何か言いましゅたか?」
「いいえ、何も。で、隠してる事って?」
「話すと長くなりましゅよ…。ご馳走様でしゅた。」
そう言ってロイカは皿を片付けた。食べるのが早いのでは無い、むしろロイカは遅い方だ。けれどそう錯覚してしまうのは食べる量が少ないから。
その場に居合わせなかったマヴィムにもわかるように手短にロイカはこの前の事を話した。
「…そのランガって方、私の知る神の名前と同じですけどどこでそんな方と出会ったのです?…生まれてから、そんな機会無かったでしょう。」
「それは…でしゅね」
「ほら、隠さない。全て話してくれるんじゅなかったの?」
「ランガ様はご存知の通りその神様でしゅ。前世で薬師を目指す中で…会いましゅた。ー出会いはそこでしゅ。」
「…そう、ねぇ私の感想言っても構わないかしら。…ここで重要なのはロイカが何をしたいかなんじゃないかしら。薬師まだ目指してるの?」
「あのねーはぁ、何もわかって無いじゃ無いの。…あなたはまだ生まれてまもなくて、前世があるにしたってまだひよっこなの。子供を守るのは成人精霊の役目よ?」
「ひよっこ…」
「精霊は30歳で成人の儀を行うわ。だから貴方なんてまだ子供よ。」
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