42.神の消滅の結果
42話目です。
とりあえずこんな外で話すのもなんだから、と言う事で診療所へ入り応接間に通される。
「あの、蘭娥様でいらっしゃいますよね?ロイカをなぜ…?」
先に行ってて下しゃい。とロイカは言っておいたのにまだミンティーだけは行って無かったようで、玄関で蘭娥と話し込んでいた。
「貴方様が神様とはわかっております…けど、」
「少しロイカを借りる。」
「御心のままに…。あとから迎えにいきますので。」
パタンとドアが閉まる。
「あーなんだっけ?」
「リティア様が、死んだ って嘘…でしゅよね?」
蘭娥は椅子に腰掛けるとあぁ、その話だったな。と首を振る。
「違う、正しくは死では無く消滅だ。…神の死は骸さえ残さない。故に消滅と呼ぶ。」
消滅……死……骸さえ残さない死…。
ロイカは呆然と蘭娥の顔を見た。
「じゃぁ…じゃぁ…ディリア様はどうなんでしゅか……?」
過保護でいたのはきっとディリア様にとってリティアが大切な存在だったからでしゅよね?…そんな存在が死んで…。
蘭娥はロイカの頭にポンっと軽く手を置いた。
「生きてるさ…かろうじて。元々リティアはディリアのセーファー(安全装置)という役目で産まれたんだ。」
故にリティアは一人では存在しえないが、ディリアは一人でも存在しえるのだ。
一呼吸置いて蘭娥は助言するように呟く。
「…正直言って今のディリアには合わない方がいい。」
「どうしてー…でしゅか。」
「わかるだろう?力を抑える事の出来てないディリアがどれだけ危ういか。私でさえあまり近寄りたいとは思わない。ーまさか、会うつもりなのか…?」
ロイカはコクリと頷いた。
ランガと話すうちに半分に満たなかったロイカの前世の記憶が徐々に戻って来たのだ。ー思い出しましゅたから。
「勿論でしゅ、リティア様に関して伝える事がありましゅから。」
蘭娥は思ってもみなかったようで、目を見開いて声を荒げた。
「ロイカ…脆弱な精霊の身でそれは危険だ…っ!そこまでして会う意味はあるのか…?」
「ありましゅ。」
ロイカはある可能性について語った。
蘭娥はロイカの話を聞き終わると、うーんと唸った。
「まぁー確かに伝えた方がいい。私が伝えよ」
「私が伝えましゅよ。…私が伝えるべきなんでしゅ。私はリティア様のしゅじいでしゅから。」
言葉を遮ってそう言うと、蘭娥は怖い顔でロイカを凝視していたが、やがて諦めたように肩をすくめた。
「ーわかった、だが条件がある。危険になったらすぐ逃げる事。5分以上会わない事。ディリアの半径2mには入らない事。私も付いて行こう。」
監視役の蘭娥はロイカに手を差し出した。
お読み頂きありがとうございます(´∀`*)
リティア様の主治医(自称)なんでロイカの意見は押し通して、ランガ様が折れました。




