35.神様の命日1[前日]
35話です。
「明日か明後日は、嵐になるよ。」
ミンティーがそういうのでロイカはツリーハウスの窓から朝早い空を見上げた、青い空。…荒れるような天気ではないのに。
「どうしてでしゅか。」
ミンティーは目を瞬かせた。
「ー…そっか、ロイカは知らないか。…マヴィムは流石に知ってるよね?」
「24節気の立夏の頃に毎年一度は嵐になるのは知ってます。嵐を抑える為に風の精霊達の仕事がある日でしょう?けど…理由は知らないですよ。大昔の事を覚えている長老の姐さんなら知ってるようですけど…」
マヴィムはグツグツと火にかけた鍋から目を離さず、言葉を返した。
「長老…って、まだ私200歳前半だから…。もっと歳を取ってる者だっているでしょ。」
「隠居生活をなさっているのですから十分長老であってますよ。…それで。」
不満げにミンティーは反論するもマヴィムはふるふると首を横に振る。…200歳前後なら、十分長老だと思いましゅ。
「長老…はぁ。まあいっか、あーっとね、神様が嘆いている日なのよ、同胞の神が死んだ日だから。…明日・明後日が大体の、ある神様の命日の期間なんだ。」
ー命日。
神様さえ死ぬんでしゅねー…ロイカはふとそう思った。
「まぁだから天候は大荒れ、風精霊と水精霊は出来るだけ被害を抑える為に駆り出されるわけで。」
…神に敵うものでしゅかね、精霊が?
ミンティーは肩をすくめると呟いた。
「無理でしょうね、けど…出来るだけ、だよ。さてロイカ仕事に行こうか。マヴィムは戸締りをしっかりして留守番を宜しくね。」
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