33.会話はおやすみの前に
「マヴィム?その…気分を害したのでしゅたらごめんなさい。」
マヴィムの部屋だと聞いてツリーハウスの二階部分の右隅の部屋を訪れた。
ランプの暖かな光に照らされた マヴィムは手元の本から顔を上げ首をふるふると横に振る。
「そんな事ないです、歓迎しますよ、…私も家族が増えるのは嬉しいですから。」
そうは言うもののやはりなんとも言えない表情を浮かべている。なんと言えばいいのかわからないでしゅね。
何にも返事を返さない私に気まずいと思ったのかマヴィムは焦ったように口をパクパクさせた。
「だからその、ああもうっ。本当に気にしてないの…とりあえず、もうおやすみなさい。」
おやすみと返す前にマヴィムの視線は本に落ちてしまいましゅた。
音を立てないように扉を閉めて、マヴィムの部屋からそっと出る。
…それから何日か風の精霊の先輩にくっ付いて仕事をこなしていった。
風に花粉を乗せること、春の合図を告げる春一番は風の精霊達の一番の花形仕事…は見ているだけだったでしゅ。が、マヴィムによるとこの森一番に優秀な風精霊であるミンティーが素敵な春一番を吹かせていたので、なんとなくマヴィムと共に喜ばしい気持ちになりましゅた。
…時々知らないようで知ってるような匂いを感じましゅたが、精霊に生まれ落ちると自分の名前までなんとなくわかるのだからこうゆう事もあるのかもしれないでしゅ。と自分を納得させましゅた。
書き貯めていたのを放出〜お読み頂きありがとうございます。
マヴィムはミンティー姐さん大好きです。…ロイカの記憶は戻る可能性はあるんだよ…ロイカ、ファイト!




