31.精霊転生
2章目突入〜〜全体としては31話目です。
「私は、精霊になりたいでしゅ。」
幼くして母を亡くし、自らも母の後を追うように早世した少女がそう言ってから転生の輪廻が回って早180年が過ぎようとしていた。
天界の大きな森の中でひとりでに風が吹いて、いや違う、風の精霊が産まれてすぐ空を駆けたのだ。
「おめでとうリラの森の同胞。貴女の誕生を祝福するわ。」
おめでとう。水色の長い髪の碧の目をした新たなる風の精霊に向けて口々に周りの精霊は祝福の言葉を送った。
「リラの森…?だあれ。」
産まれたばかりの風の精霊はゆっくり回りを見渡すと薄黄緑色の三つ編みの髪の女の人が親切に教えてくれる。
「まぁまぁ、ここの森のことよ。私はミンティー、貴女と同じ風の精霊なのよ。貴女は?」
そう言われて産まれたばかりの風の精霊は初めて自分が風の精霊だと認識した。
「名前…ミュ…ううん。ロイ、ロイカっていう。」
名前、名前…何故かわからないのにわかる。最初はミュイなんて名前の様な気がしましゅたけど、頭の中で違うと否定した。これは知ってる名前。でも、覚えてて…馴染みのあるのはロイカでしゅから。
それが不思議で首を傾げていると、ミンティーがそう言うものよ、と薄く笑った。精霊はね、産まれた時から名前を持ってるのそういうものなの、と。
…私の名前は産まれた時からの名前なのでしゅか?
「ロイカ、風の精霊がすべき事を先輩である私が教えるわ。」
また赤毛の精霊が綺麗な音色で話した。でも、
「…すべき事?」
「どうしたの?」
「私、何かすべき事を忘れてる気がしましゅ…なんでしゅかね?」
引っかかる、引っかかって仕方ない。
赤毛の先輩である風の精霊は何を言ってるのかわからないわと肩を竦めた。
そんな中ミンティーは一人考え混んで、ハッとしたかと思えば赤毛の精霊に向かって喋り掛ける。
「ラディ、私がこの子を世話するわ。そっちは構わないでしょう?それに私のところには妹分は一人しかいないから負担にもならないわ。ほら付いてらっしやい。」
ミンティーが差し出した手をとって立ち上がったロイカは生まれたばかりでおぼつかない足で歩み出した。
…何でしゅたか、忘れてはならない事があるはずでしゅ。
お読みいただきありがとうございます。…まだ2章書き終わって無いけど投稿しちゃえ…っ!ってノリで投稿してるので次話も不定期投稿です…すみません。。。
ロイカ…はやく記憶思い出さないとランガにお宅訪問されちゃうよ…?




