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25.止まった時(蘭娥)
25話目です。
時間が止まっている、という感覚は無かった。ロイカを探して走りつつ思考を巡らす。
思い出せ、ロイカに何かあったと感じてすぐ秘薬だと思われるモノを脇に抱えたロイカが何かに襲われている光景が見えた。何故ロイカが襲われているか、秘薬を保管されている場所から動かそうとするものを排除する何かがあったのではないか、と。
「入り口を守る獣だけじゃ無い…って事か。」
数時間前に襲ってきた獰猛な獣を思い出す、あの時ロイカは魔法で獣を眠らせたがいやしかし、あの子の戦闘能力が高いとはどうしても思えない。
焦燥に駆られつつたどり着いたのは多少広い部屋。一目、目をやればロイカが防衛の為の結界を張り途中で時が止まっているのを確認する。と同時に、止まった時間が動き出した。
時の番人ももう少し時間をくれっ…。そうおもわずにはいられなかったが、すぐさまロイカの横に滑り込むと前を見据えた。
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戦闘要員ランガです。




