24.時の番人の手助け(蘭娥)
24話目です。
予感がしたのだ。
…御印を付けておいて良かったと正直思う。
ロイカが何かに襲われている光景がちらりと見える、腕に抱えた箱も。
おそらくはそれが秘薬なのだろう。
「向こうは大変そうよ。」
「時の番人…」
突然現れたクロリ、よくよく意識を凝らして見れば時空の狭間がそのすぐ横にあった。おそらくそこを通り道としたのだろう、時の番人にしかできない芸当だ。
「一般の人には一回きりの時をやり直す事しか許されてない。」
でも、クロリは溜め息をついてしょうがないわねと呆れた表情を見せた。
「貴方は特別よ。なんたって神であるのと、ロイカちゃんを助けようというのは私も同じだし。まぁ、神だからと特別待遇するのは私はどうかと思うけど…あの子見てると知り合いを思い出すの。」
「そうだな、私もそう思う。だが優遇して貰えるのは有難いと思う、心から。」
「そうね…止めるのと戻るのどっちがいい?私はどっちでも構わないのよ…」
「時を、か?時を巻き戻したとしてロイカと一緒に行くことは不可能だ。あの入り口の大きさじゃしょうがない。おまけにそこに目当てのものがあったのだと推測出来るなら尚更。」
「まぁ、そうね。」
「となると時を止める事しか…例えば、私以外の時を止める事は出来るのか?」
「可能ね、あっちの道を行けばロイカに会う事ができる。そこまで行くのに時間を止めてあげるわ。…そっから先は貴女、できるでしょう?
…じゃぁ、頑張って。」
お読み頂きありがとうございます。
私も、時を止めて夏休みを永遠と繰り返したいです…w




