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世界の何処かの診療所  作者: 青嵐
1章・薬師の弟子
2/53

2.診療所

二話目です。


「…ここ何でしゅか。」


そびえ立つのは今風なクリームホワイトの壁のブラウンの屋根の家。


ロイカは死後の世界に来た直後、自分の死を看取った神との約束とも覚束ない(おぼつかない)モノの為にここまで引っ張って来させられたのだ。

しっかりと約束したのは“来世での蘭娥の助手”なのである。死後では無い。

生き絶え絶えの下での約束だがしっかりと内容は覚えている。


なので正直、ここに来る義務は無いのである。


「作り途中だったもんだから、急いで作ったんだ。ー…診療所だ、新品ピカピカのな。」


診療所といっても研究所も兼ねてやってくつもりだ。と蘭娥は説明した。


「…そうでゅか。」

「ロイカの自室もあるぞ、こっちにおいで。」

玄関を入った先には、ーまぁエントランスとでもいうのか廊下があった。


一階と二階部分のエントランスが吹き抜けになってるので、必然的に玄関ホールと階段・踊り場は明るい。


二階から下を見下ろす場所ー…柵に寄り掛かってたたずむ綺麗な黒髪の少女が一人、目があった。彼女の隣には歳をもう少し重ねた様な女性がまた一人。こちらはなんとも綺麗な銀の髪が長く伸びている。その二人共が後ろに垂れ流した髪とは別に耳の直ぐ側、左右に三つ編みを結ってあるのが印象強く残る。

…この二人の髪型はそっくり同じ髪型という訳でしゅね。

同じような見た目をしてるから少女の幼さが引き立つている。という感想をロイカは持ったが、見た目だけで判断するならロイカ自身とそう幼さは変わらない。


蘭娥はその二人には目もくれず、階段隣の廊下を進んでいく。

…お知り合いの方じゃないんでしゅかね?紹介して欲しいでしゅし?


ロイカは疑問に思いつつもそのまま蘭娥の後ろについて行くと行き止まり、正確には彫りの装飾さえない簡素な木のドアが行く手を阻んでいた。

蘭娥はそれ開く。


「ここは応接間。デリィア、ちょっとこっちで話がある。」


蘭娥はさっきの銀の髪の方の女性に声をかけていた。

いつのまにか二人とも階段を降りてたみたいだ。

手短に、背の高い銀の髪のヤツがディリアで小柄な黒の髪の子はリティア、二人は双神だ。と教えてくれる。


「蘭娥、それは…。」

「ロイカはリティアと一緒に自室にいっておいで。自室はこの部屋だからな。…ディリア はこの部屋で話しだ。」


蘭娥が部屋の扉をノックするように二回叩いて部屋を示した。

応接間の中の右手の方のドアだ。

…なんというか、応接間を通らないと入れない自室って不便でしゅよね?



「あぁ、わかったよ。リティアは大丈夫か?」


「もうっ、デリィアは心配性なんだから…。ロイカちゃん行こっ。」



手を握って走りだしたリティアと呼ばれた少女…このお方も神さまなんでしゅね?…とてもそうは見えないこの神様はロイカの自室となった部屋に足を踏み入れた。ロイカもそれに続く。


殺風景とまではいかない、でも必要最低限のものしかない部屋。

あっ、でも外に続く勝手口[裏口]

が部屋の中にあるのはうれしいでしゅね。


リティアは手を離してクルリとターンをして振り返る。

「ご紹介頂きました、双神の片割れ、リティアです。はじめまして。」

「はい、ロイカでしゅ。どうぞよろしくでしゅね。」

「ね、ロイカちゃんは浄化が終わるまでここにいるんでしょう?普通の魂は浄化の終わった証明書が来るまはのんびり過ごすけど、なんたって蘭娥のスカウトしてきた期待の薬師の卵でしょう?」

…浄化ってなんでしゅか?


次回登場人物の紹介を。…出来れば挿絵入れて(挿絵入れ難しそうなので出直して来ます。)


読んで頂きありがとうございます(*´◒`*)

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