17.霧の中で(ロイカ視点)
昨日に引き続き投稿です。
(予約機能はじめて使う…)
「かあ様…。」
やっと、あと少しでかあ様に追いつくところでかあ様はふらりと私の方に寄ってきた。細く骨の様な白い腕を伸ばして手の先でロイカの頭上の白布をすくう。
「えっ…それは蘭娥様から頂いたものでしゅ。」
ロイカが一歩後ろに足を引いたのにも構わずに、かあ様は微笑を浮かべ、白い被り布をふわりと取り外した。
彼女は白布を白い霧の向こうに溶かし落としてまたふわり、足音もしないぐらいに何処かへ行く。
「まって…!かあ様、ねぇ!」
そんなに急いでどこ行くの。居なくならないで、まって。
ロイカは足元のゴツゴツとした石ころに足を取られつつ追いつこうと歩き、走り出した。
不意にかあ様は立ち止まって振り返る。
霧で霞む視界は悪い。その上、足元も石ころで転びそうだった。しかし母であるはずの彼女は微笑むだけでロイカに足元に気を付けてね、の一言も言わない。
…足元?
かあ様はニィっと嗤った。
「引っかかったな。」
それはかあ様とは似ても似つかない野太い声で。
「違う、かあ様じゃない…?」
突然霧が晴れた。途端にかあ様の姿もかき消える。
追いかけていた先は霧で霞んで見えなかった、が実際は崖っぷちなのだと気付く。
けどもう、遅かった。すでにロイカの足は不確かな空へ踏みこんでいた。
重心はすでに空へと移っている。
ロイカの小さな体は空へ浮いた。
お読みいただきありがとうございます。
予約機能上手く機能したかなぁ〜間違えて100年後に投稿。とかにならないといいな。
来週登録したいけどリアルが忙しいので多分不定期。こんな時こそ予約機能使いこなしたい…




