14.不時山
先週投稿出来なかったので連投失礼します。
「疲れたか?」
「ゼェ…ゼェ…。なんでこんなに登るんでしゅか。」
上に行けばいくほど空気は澄んで気持ちいいのだろうが、生憎そんな事を感じられるほどの余裕が無い。ただわかるのは、じわじわと息苦しさを覚えて酸素が薄いのではないかと憶測する事だけだ。標高が高いのに寒さを感じないのは蘭娥様から頂いた霊布のおかげだそうで。
…まぁ、沢山の植物に囲まれるのは嫌じゃないでしゅが。
「不時山を登るにはいくら魂といえど体力が足りないか…ほらよ。」
「…なんでしゅか?」
蘭娥様は私に背を向けて座りこんだ。
「ジト目が痛い…じゃなくて、負ぶってやろうと思ってな。」
「…子供じゃないでしゅから負ぶって貰わなくて結構でしゅ。」
プイッと横を向いて膨れたロイカ。
そんな行動が子供っぽい、でしゅか?…オトナがやるから子供っぽく無いんでしゅ!
「謎な理論だな…って、ロイカはまだ子供だぞ。」
ため息をついた蘭娥様でしゅけど…そういう蘭娥様はいい歳して若作りのお婆さんじゃないでしゅか。
シワもシミもない蘭娥の顔をロイカは見上げた。
…ついでに外見詐称の詐欺師でしゅ。
「仕方ないなぁ、子供扱いって仮に大人だとして、体力ないだろ。神と体力比べしたら結果なんてわかるだろう?」
ロイカをヒョイっと持ち上げてお姫様抱っこにする蘭娥。
「やめてくだしゃい。」
「この抱きかたと負んぶどっちかいいか選んでもいいぞ?」
黙ったまま、渋々ロイカは蘭娥の肩に手をかけた。
…どっちもどっちですが山登りの中両手がふさがっているのは余りに危ないじゃないでしゅか。
読んでいただきありがとうございました♪
外見詐欺の蘭娥はお婆さんです。笑




