9.蘭娥の神殿
9話目です。
令和初投稿〜〜(言いたかっただけw)
「あ、ってなんでしゅか。」
「あー診療所を空けるなら、何かあった時に処置してくれと神殿の方に頼まないと、と思ってな。やだなぁ…」
「神殿、でしゅか?」
神なので神殿があるんでしゅね。でしゅが、この約一ヶ月間蘭娥様のとこに居ますが蘭娥様ほとんどというか全く、診療所から出てないような…。
「だから嫌なんだ。かれこれ三年はあそこに立ち寄って無いんだ。絶対巫女頭に怒られる。」
ロイカはきっぱり切り捨てた。
…自業自得でしゅね。しっかり怒られて下しゃい。
*〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜*
診療所から路面電車を乗り継いでやっと到着した。青々と緑が生い茂る中にその神殿は建っている。どこからかハーブらしき香りもするから生い茂っているのは薬草か。
「はじめまして、ロイカさん。私ここの巫女頭でフィアナと申します。
巫女とは本来なら神の身の回りの世話をするはずが神殿の掃除ばかりしてますのよ、誰かさんが帰って来ないせいで。五年も帰っていらっしゃらないんですのよ!?」
五年って…三年帰ってないって言ってたでしゅよね…?
「あー言われてみれば五年帰ってないかも…。」
フィアナさんの眉が五ミリ吊り上がった。
「蘭娥様…いい加減にして下さいませ!他の神々のようにしっかりなさいませ…と無理難題は言いませんけど、神殿に定住しないでふらふらと…この前は下界に降りてやっと天界に帰ってきたと思ったら、診療所なんて作ってそこで住んでしまうんですもの…私達巫女はどうすれば良いのです!?」
「えー…あー…すまん。来月から東の方にロイカと旅するから留守を頼む、診療所の患者が私が不在の間はこちらに来るよう言ってあるから…あーすまん。」
「はー、また旅ですか?…いいですよ、患者には医療の施しを。それが蘭娥様の神殿の巫女が担うものですから。」
「…頼む。」
…怒られた勢いと頼み事する立場で神とは思えないほど腰が低くなり過ぎてましゅね、蘭娥様。
フィアナはロイカの方に向き直って頭を下げた。
「ロイカさん、このうつけ者の蘭娥様を宜しくお願いします。」
「うつけ者って…」
あまりのいいように絶句した蘭娥を無視してフィアナは続ける。
「蘭娥様は能力は高いですがズボラなとこがありますから。」
読んでいただきありがとうございました。
次回も土曜に投稿予定です。




