《魔導講師、学園へ》
ーユウキー
ーアリスティア魔道学園。
それは、アリスティア王国にある国内最大の王立学園の事であり、魔術と言われる神秘の技を使い、世界の真理や法則の意味を追い求め、国を守る力を持つ、《魔術師》を育成するための王国の教育機関である。また、アリスティア王国は、この大陸にある国の中で三本の指に入る大国で、魔術の研究にもっとも力を入れていて、アリスティア魔道学園はそのような最新の研究成果等の情報がいち早く集まる事から学び舎でありながら、研究機関としても使われている。当然、入学に関しても厳しい試験がある。それに合格した事が生徒の誇りであり、自分の評価にもなる。だから、この学園の生徒は誰もが向上心が強い。必然的に無駄な事はしないようにしている。
だが、今この瞬間、誰もがただただ、黙っているしかなかった。
その中に私とイルアがいた。
私は、混乱して思考がまとまっていなかったが、
たった一つの疑問だけはずっと変わらなかった。
ー何故っ!、講師が自分達と同い年なの!?
話は十数分前に戻るー。
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「そういえば、ユウキ?」
授業の準備をしていた私にイルアが声をかけた。
「何?」
準備をしながら問い返すと、
「今日から臨時の講師の方が来るんだよね?」
と、聞いてきた。
「ああ、そういえば、そうだったね。」
私は、興味がなさそうに返した。
「どんな人なんだろうね?」
イルアは期待したような声で言った。
対して私は、
「普通の授業をしてくれれば、それでいいよ。」
普通以上には、期待していなかった。
そのまま、少し会話していると始業のベルがなった。
「あ、鳴ったね。また後でね」
「うん、また後で」
それだけいって、二人は自分の席についた。
授業の用意を広げて、私は待っていた。
(さて、どんな人かな。)
さながら獲物を狙う蛇のような目をしながら。
キィィィィーー。扉が開いた。
そこから入ってきたのは、一人の少年だった。
一瞬、生徒かな思ったけど、よく見たらローブを羽織っていて、そのローブにはこの学園の校章がーー。
「って、それ講師用のローブじゃない!?」
考えが纏まる前に叫んじゃいました。それを聞いた少年は
「そうですけど、何か?」と、普通に返してきた。
私は一瞬口籠もったが、すぐに立て直して、私は相手の年齢を聞いた。
「あ、貴方はおいくつでしょうか?」
(そうだ、きっと見た目が少年に見えるだけで、実は
ちゃんとした大人で講師証も持っているはず)
だが、返ってきた答えは、
「十四歳ですけど?」
私を余計に混乱させるものだった。
三回目です。読者様には読んで頂くだけでも結構です!
もし良ければ、感想や直したら良いと思ったことなど教えていただけると幸いです!
下手な小説ではありますが、精進していきますので、よろしくお願いします!
周期は不定期で書きたいときに書くスタイルでいきたいと思います。