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《魔導講師のはじまり》

              ープロローグー



ー静かな森がある。所々に蛍の光が見え、虫などが時々小さな鳴き声を上げ、透き通った綺麗な水が溜まっている池。まるで人が森に抱く理想を現実にしたような森だ。夜に見れば、さぞ幻想的な景色になるだろう。だが、そんな幻想的な森も朝方の霧がかかった時に見ると、

人を誘惑する魔の森に見えてくるのだから世の中は不思議だ。

「ええぇぇぇぇぇ―!?」

そんな静かな森に満ちていた静寂を打ち破る声が聞こえてきた。

声がした方には、山小屋のような小さな家があり、窓から微かに光が漏れ出ていた。どうやらさっきの声はこの家から聞こえてきたようだ。  

いくつかある窓の内一つだけ明かりがついている部屋があった。その部屋には

一人の少年と、母親とおぼしき女性がいた。

「ごめん、もう一度言って?」

少年がそういった。少年は十四、五歳ぐらいで髪は少し長めで夜空のような艶やかな黒、眼は夜の海のような深い黒で全体的少し細めの体つきをしている。

「だから、明日から学園に通ってもらうと言ったんだけど?」

少年の問いに女性はそう答えた。女性は20代前半くらいで髪は眩いほど金色で

美しいその髪を腰ぐらいまで伸ばしていて、眼は血のような紅色で、体つきはかなりグラマラスで神秘的な髪と眼が相まって妖艶な雰囲気を醸し出してる。

「急すぎません!?、というか仕事に行けって言うなら分かるけど、何でお金のかかる学園!?いや、その前に今からじゃ入学出来ないはずなんだけど!?」

そこまでを一息で言ったのか息を切らしている少年を見て女性は、

「もう、申請したから遅い、諦めろ!」

と、実に清々しい笑顔であった。

「いや、諦めろ!じゃないと思うんですが?」

少年はもう慣れた言わんばかりの表情でそう言った。

女性は何かの書類を渡してきた。それを少年は受け取って、

「…しかし、俺が学園に通えることになるとは……。」

少年は疲れたような、しかし、嬉しさを隠しきれないような声で言った。

これから始まる学園生活に胸を躍らせているようだ。

そこで女性は、さも今思い出したかのようにこう言った。

「あっ、ちなみに生徒としてじゃなくて、講師としてだからな?」

その瞬間、周りの空気が凍ったかのような錯覚をした。

「…………え?」

とっさに少年が返せた言葉はそれだけだった。

振り返った少年の顔は、ものすごく青ざめていた。

信じたくないものを見てしまったかのような顔だった。

そして、何かに気づいたように渡された書類と女性を交互に見比べて、

「……じゃあ、この書類って……?」

「お前が担当するクラスの生徒たちの大まかな情報を記したものだ。」

女性は、いたずらがうまくいったときの子供みたいな顔をしていた。

「じゃあ、がんばれ~。」

と、だけ言って、自分の部屋に戻って言った。

残された少年は、叫んだ。

「ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」


ーこれはのちに後世において、数多の危機を救い、国を発展させ、

英雄と呼ばれるようになった、少年の物語であるー。


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初めての投稿です! 読者様には読んで頂くだけでも結構です!

もし良ければ、感想や直したら良いと思ったことなど教えていただけると幸いです!

下手な小説ではありますが、精進していきますので、よろしくお願いします!

周期は不定期で書きたいときに書くスタイルでいきたいと思います。

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