表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/106

始まりの魔王

後半戦開始です


彼は言った。

自分と大勢の人間が同じ天秤にかけられているならば間違い無く天秤は大勢の人間に傾くだろうと。


しかし、解せない。

らしくない。

魔王は得てして傲慢を絵に描いたようなもので自己を下に見ることはしないものだ。

確かに顔立ちはほっそりとしておりそこまで気性が荒いとは思えないしあまりにも少女然としている。


けれど、二言目でその印象はガラリと変わる。


彼女と世界が同じ天秤にかけられるなら必ず俺が彼女の方に天秤を傾けてやる、と。そう言った。


彼女が誰を指し示すのかは分からない。

けれど一つ分かること。

それは、彼もまた魔王だと言うことだ。


◆◆◆


五年という月日が流れていた。

因果律の捻れから大地が割れ、海が干上がり、転生者達の楽園はディストピアと成り果てた。

このままでは五年もしないうちに世界が崩壊しそうな様である。

神々は動きを強め下っ端の神が出張ってくる事態へ悪化した。

ジハードだ。


しかし、それをことごとく単身で退け武功を挙げたのは一人の少年、否。

他者を束ねる事なく孤独に王となったものー、即ち魔王。

数多の知恵の盃の欠片を保有するその魔王は決して冷たい玉座に座ることはない。


魔王には決して安息は訪れないー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ