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冒険者組合2

さて、未だ16時過ぎ、待ち合わせには時間が有る、簡単な依頼でも取ってみようか。


「おい!そこのでっけえ兄ちゃんよぉ」


と思ったが、山賊みたいな格好した、ワイルドなおっさんに呼び止められてしまった。


「なんだい?俺に用事かい?」

「おめえ、さっき俺のマリカに色目使ってただろう?」


いや、名前聞いただけだぞ、まだ何もしてない。

というか、俺の?なに、マリカちゃん恋人いるの?

それならば、申し訳ないことをしたかな、と思ってマリカちゃんを見てみると、凄い勢いで首を横に降っていた。

違うじゃねえか!めっちゃ否定してんぞ!


「マリカちゃんは否定してるみたいだが?」

「そんなことねぇ!マリカは恥ずかしがり屋なんだ!」


マリカちゃんを見てみると、顔の他に、手もブンブン降っている。

絶対違うじゃねえか!めっちゃ拒絶されてるぞ、お前!


「お前な、マリカちゃん見てみろ、絶対嫌われてるぞ。

しつこい男は嫌われるんだよ」

「ああ?おめえ、新人だろ?7等級の俺に楯突こうってのか?

気に食わねぇ、表へ出ろオラァ!」


典型的なチンピラだな。たが、こういうのもいいな、趣がある。


「え、あ、あの、やめて下さい!」


マリカちゃんが泣きそうな顔で止めようとするが、山賊は止まらない。


「マリカは黙ってな、俺がこの生意気な新人に、先輩への礼儀ってもんを叩き込んでやろうってんだからよぉ!」


どうなるのか、流れに身を任せるというのも悪くはないが、これ以上この山賊をのさばらせておくと、マリカちゃんが泣き出しそうだ。

どれ、この山賊には、山へ帰っていただこう。

先手必勝!俺は山賊に近づいて、右手で山賊の首に掴みかかる。


「へっ、俺とやろうってのかい?」


山賊は両手で手首を掴み、防ごうとしたが、俺の鍛え抜かれた筋肉はそこまでやわじゃない。


「フンッ!」


勢いで壁まで押し切り、首を掴み、そのまま持ち上げる。このまま山へ持っていこう。

なに?昔に習った武術?使うまでもないわ!


「見ろよあいつ、フル装備の男を片手でリフトしてるぞ。どんな筋力してんだ?」

「ああ、80kgはあるだろ」

「やべえ顔色してるぞ、そのまま死ぬんじゃないか」


外野の声に気付き、山賊を見てみると、たしかに顔色が悪い。

というか、掴んでいた手首を放し、必死でタップしている。

頃合いかな?

このまま、山まで連れて行くと死にそうなので、行きたがっていた外へと放り出してやる。こんなことで殺すこともあるまい。


「ほら、どこへなりと失せろ、それともまだやるかね」

「ハァッ…ハァッ…、もうやらねぇよ、クソッ!」


去り際まで、三下。いいキャラだよなぁあいつ。

少し騒がせてしまったかな、謝っておこう。


「すまん、騒がせたようだ」

「いやいや、面白かったぜ」

「あぁ、すげぇもん見れたわ!」


マリカちゃんにも謝っておこう。


「マリカちゃん、すまんな、騒がせてしまった」

「え、いえ、あの人いつもああなんです。組合としても迷惑してたんで、いいお灸になったんじゃないですか?」


なんて言いながらまた、微笑んでくれた。ホント可愛いなこの子。

その後も組合にいた奴らと話し込んでいたらケインとの約束の時間が迫っていた。そろそろ集合場所へ行こうか。

テンプレな三下が好き。

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