チュートリアル1
ゲームが起動し視界が暗転したかと思えば、そこはどこまでも広がる真っ白な空間。取説によればここで諸々の設定やらチュートリアルを行い、その後ゲーム本編が開始されるらしい。
などと考えていると、目の前に女の子が立っていることに気付く。すると女の子が口を開いた。
「初めまして、ようこそUTOPIAへ。私、チュートリアルを担当させて頂きます、モアと申します。短い間ですが、よろしくお願い致します」
といいつつ頭を下げてきた。頭を下げられると弱いのが日本人としての性なのか、ついつい下げ返してしまう。
「いえいえ、こちらこそよろしく」
「それでは早速ゲームに関する設定を行っていきたいと思います。まずはプレイヤーネームですね、こちらを設定して下さい。ゲーム内で使用する名前のことですね」
名前か、ふむ、どうしようかな、
「ガンマ」
「はい、ガンマ様ですね、それでは次にアバターの設定を行って頂きます。アバターはゲーム内での、あなたの体となります」
そう彼女が言うと目の前に自分が立っており、その横には、パネルが表示されていた。
「こちらは現在のガンマ様の姿です。横のパネルを操作して容姿の変更を行うことができます」
なるほど、とりあえず弄ってみようか
とあれこれいじってみたもののどうにもしっくりこない。
そもそも、身長や体重はあまり大きな範囲では変更できないようだ。
まぁ、それなら別に変える必要を感じないな。
「やっぱり、そのままでいいよ」
「了解しました。それでは、続いてチュートリアルに移りたいと思います」
おや?これだけ?
「種族とかはないのかな?」
「申し訳ございません。選択できるのは人のみとなっております。体型が現実と余りに剥離すると、どうしても脳の処理に齟齬が発生して、動きがぎこちないものになってしまいますので」
「なるほどね」
スライムとかあったらなってみたかったんだけどな
まぁたしかに、粘菌になってもどう体を動かしていいのやらさっぱりだもんね。
「スキルやステータス、職業みたいなものは無いのかい?」
「はい、このゲームではスキルやステータス、また職業といったものはございません。後ほど詳しい説明をさせて頂きますが、プレイヤーの皆様には称号と呼ばれるものが与えられます。このゲーム内において、色々なタイミング、場所にて試験や試練といったものがプレイヤーの皆様には与えられ、それをクリアすることで様々な称号が与えられます。」
「それを得るといろんな能力がプラスされたりは?」
「しません」
本当にただの称号のようだ。
まあ、後で詳しい説明をしてくれるようだしチュートリアルを進めていこうかな。
「分かった。では続きをお願いしようかな」




