壱ノ章
壱.彼ノ記憶
7月20日。夏休みまであと少しの暑い夏の日だった。
また退屈な毎日がいつものように流れていく。
周りからは 「夏休みは遊ぶぞー!」だとか
「バイトしなきゃ死ぬ〜」とか高校生らしい声がワイワイ聞こえてくる。
少し羨ましい。 本当は僕も高校生らしい事をしたいけど…僕には少し問題がある。
僕は小・中学校といじめにあった。
小学校では、頭が悪くみんなからハブられていた。
だから僕は勉強した。しかし僕へのいじめは、治ることはなかった。
そんなハブられていた中でも
僕を支えてくれる友達がいた。
浦見桐人。彼はずっと僕に話しかけてくれた。僕は嬉しかった。これが本当の親友なのかと思えた。
桐人とは中学も同じところへ行き、仲良くやっていた。………はずだった。
中学2年の夏 忘れもしない。桐人に裏切られた日。
桐人「お前 ずっと俺にまとわりついてきてウザイんだよ。いい加減離れろよ。」
霧ヶ谷「え…え?何でいきなりそんなこと言うの?
昨日も遊んだじゃん!ねぇ!」
桐人「あー、もう うるさいんだよ!」
どんっ。
僕は突き飛ばされ しばらくそこに尻餅をついていた。 なぜ裏切られたのか? なぜ嫌われてしまったのか? 僕には想像もできず 訳も分からず涙が流れた。
中学のいじめはそこからだ。次の日から机には 死ね
とか 裏切り者 とか書かれていた。
…裏切り物?
なぜ?僕が?裏切ったのは桐人だろう?
そんなことが頭をぐるぐると廻った…そして…
いつの間にか僕は死にたくなっていた…。
続く
〜余談〜
こんな作品に目を通して頂きありがとうございます。
文を書くための勉強など全くしていないただの素人で、これから少しずつではありますが、投稿していく中で勉強していこうと思っています。
どうぞよろしくお願いします。