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プロローグ ~天地創造~
白かった。
上も下も右も左も、ただ白かった。
どこまでも白いこの空間を、ボクはひとりたゆたう。
ボクは立っているのか?浮かんでいるのか?泳いでいるのか?
そもそも、息をしているのか?
答えは無い。別に求めてもいない。
ただただ白い空間に、飽きてきただけだ。
ヒマだな…
退屈だな…
遊びたいな…
アソビタイナ・・・
その言葉は心の底で反響し、体中に響き渡った。
なら、遊ぼう!
久しぶりに、ボクは決めた。
同時に、白い空間が薄らいでいく。
地上がだんだん見えてきた。どこかの小さな島国のようだ。
久しぶりに見るこっちの世界も、だいぶ変わってしまった。
いったい何年ぶりだろう・・・?
まあいいや。
ボクはこっちの世界に吸い込まれていく。
どんどん迫る地面を見つめて、ボクは呟いた。
さあ、何をしようかな・・・?