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ISSS  作者: 鼻毛マン
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序章 

ただでさえ文章力が無い上に、初の二次創作物です

原作のキャラ崩壊、文章の読みにくさ等ありますがご了承ください

福音事件……ハワイ沖に現れた軍用第3世代型IS【銀の福音】の暴走により引き起こされた事件だが、IS学園の早急な対応により実害は無く、事件そのものがアメリカ、イスラエルの手によってもみ消されている。

しかし関わった一部のIS学園生徒にとっては記憶に新しく、事件から3ヶ月が経ったある日……。


「197…198…199……200っ!」


日も落ち始めたIS学園の一室、この学園唯一であり世界にただ一人のみの男IS使い、一夏の乾いた声が響いていた。

汗を掻きながらもベッドの隙間に足をかけ、腹筋を行っていた。一夏にとっては既に日課になっており、徐々に回数も増えているのであった。

体勢を変えて、既に1セット終わらせた腕立て伏せをもう1セットしようと準備していると、部屋にノックの音が響き渡る。


「一夏ー!いるー?!いるなら返事して……なんだいるじゃないの」

「あのな鈴、返事を待つよりも早く部屋に入ってきておいてその台詞は無いだろう」

「気にしない気にしない!ところで何してるの?」


腕立て伏せの状態で鈴を見あげる一夏。その側によって来て屈むので、一夏は慌てて目を逸らした。

怪訝に思うも、その行為の意味を理解した鈴は慌てて立ち上がると、顔を真っ赤にして一夏の背中を踏みつけた。

ぐえっと蛙のようなうめき声をあげ、体勢を崩す一夏。


「鈴、お前いきなり何をし……て」


一夏が手を床について立ち上がろうとすると、目の前が一瞬暗くなってしまった。よく目を凝らしてみると、そこには青と白の縞々模様の布が存在していた。


「……なんだこれ」

「~~~~~--っ!あんたは何処に顔を突っ込んでんのよおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


どうやら鈴のスカートの中へと頭を突っ込んでしまったようで、視界が明るくなると同時に膝蹴りが顎へとクリーンヒットし、後ろへと仰け反る一夏。

追い討ちをかけるように瞬時に鈴専用のIS【甲龍】の右腕のみを装着し、一夏を殴り飛ばす。

顎を蹴られ思うように体を動かせない一夏は、小石のように吹き飛び、そして部屋の壁へと叩きつけられる……ことなく、柔らかいクッションのような物に包まれた。

脳が揺れているため視界が定まらないため、何気なくそれに手を伸ばし、感触を確かめる一夏。


「クッションがあって助かった……でも壁になんでクッションが…?」


クッションが何かを確かめようと顔を離すと、白い布が飛び込んできた。白い布は丸みを帯びており、これが自分を受け止めたのだろう。

しかしその布、一夏は何処かで見たことがあることに気付き、考える。

そしてその布はここIS学園の制服であること、そして触っていたクッションは胸であることを理解し、ゆっくりと顔を上のほうへ向けるとそこには……。

にこやかな笑顔を浮かべる、箒の姿があった。顔は笑っているが、目が一切笑っておらず、額に青筋も浮かんでいる。


「鈴が部屋に入ったのを見かけたので気になって来てみたら、一夏が鈴に蹴り上げられたのを見て慌てて近付いたんだが……これはどういうことかな?」


箒は未だ自分の胸を握り締める一夏の手を差していた。


「いやあの……じ、事故なんだ!許してくれ!」

「一夏、私はお前を信じているぞ?」

「ほ、箒……!!」

「だからお前の遺言を聞く時間くらいは与えてやろう、好きなことを言ってみろ」

「思った以上に柔らかかったです!」


無言のまま拳を振り上げ、一夏の腹へと叩き込む箒。一夏の体はスローモーションをかけたように浮き上がり、そのまま一夏の意識は途絶えてしまった……。


俺の耳に小さな鼻歌が響いてくる。その心地よさにそのまま身を委ねようかと思ったが、顎と腹の痛みが強く、思わず口から呻き声が漏れてしまった。

ゆっくりと瞼を開くと見慣れた天井が目に映った。どうやら俺の部屋のようだ。

後頭部に柔らかい感触を感じるが、枕とは違うようで適度な硬さがあり、このまま寝ていたい気分になった。

周囲の状況を確認しようと首を上げると、鈴の声がすぐ近くで聞こえてきた。


「あ、一夏起きた?今回は復活早かったね」


俺の顔を覗き込むように鈴の顔が現れた。横になっているから見上げるような感じになるのは分かるが、その顔が妙に近いことに違和感を覚える。

首を動かすと、鈴がくすぐったそうに笑っている。


「一夏、こそばゆいからあまり動かないでー!私こういうの弱いから!」


どうやら俺は鈴に膝枕をされていたようだ。急に恥ずかしくなった俺は腹筋に力を入れ、勢いをつけて起き上がった。

鈴はベットに腰掛け、俺の部屋にあった雑誌を読みながら世話をしてくれていたようだ。

(いや、倒れた原因の一部は鈴にあるから当然といえば当然なのか……?)

ふと気になって時計を見ると、倒れてからせいぜい20分程度しか経っていなかった。最近の自分の耐久力には恐れ入るものがある。


「あれ?そういや箒は何処に行ったんだ?」


部屋を見渡すも、箒の姿は見当たらず。すぐに何処かに行ったのだろうか?


「箒なら織斑先生に放送で呼び出し食らってたわよ。今頃職員室にいるんじゃない?」

「箒が?あいつが呼び出されるなんて珍しいな……何かしたのか?」


いや、散々殴られたりしてるからいつか呼び出しくらうかもと思ってしまったのは俺だけか?


「多分篠之乃博士に関することじゃない?織斑先生疲れた声で呼び出してたし」

「束さん関係か……ありえないと言い切れないのが嫌だな」


うーんと二人で唸っていると、ふと思い出したように鈴が両手を叩いた。


「ねぇ一夏、ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ。あんた”arms”って知ってる?」

「アームズ?ISなら知ってるが、なんなんだarmsって」

「なんだ知らないんだ。知ってたら今度の休み、一緒にやりに行こうと思ったのに」


やりに行くという言葉から、何かしらの遊び関係のようだ。単語だけ聞かされると余計に気になってしまい、俺は鈴にarmsが何かを聞いてみることにした。


「まぁどんなのかは分からないが、やろうって言うなら付き合うけど」

「ほんと?!じゃあ今度の日曜日楽しみにしてるね」

「いや、それはいいんだがその前にarmsが何かを説明してくれないか?」

「はーーーーっはっはっは!それはこの私が説明しよう!」


突如大声が室内に響き渡り、俺と鈴は辺りを見渡す。しかし声の主は見つからず、困惑しているとベッドの上の方からもう一度大きな笑い声が響いてきた。

二人同時にベッドへと顔を向けると、そこには……束さんの顔が枕から生えていた。

けたけたと笑うその顔はおもちゃとは思えないほどリアルであり、そして何故今まで気付かなかったのか不思議で仕方なかった


「やぁやぁいっくん、りんちゃん。グッドアフタヌーン!束お姉ちゃんだよー!」

「いや、束さんなのは分かりますが枕から生えてどうしたんですか?」

「いやー、いっくんを驚かせようと思わず生えちゃった!どう、驚い……、あれ?箒ちゃん怖い顔してどうした?あ、ちょっと待って今放送中だから引っ張らないで、アーッ!」


ウサギ耳を誰かに掴まれると、そのまま引っ張られてしまい、ぶつん、という音と共に束さんの顔が消え、枕には

「ただいま取り込み中です、しばらくお待ちください」

の文字と、うさ耳の生えた工事帽を被ったデフォルメ束さんがおじぎをしていた。

それから5分後、頭に大きなコブを作った束さんがドアから入ってくるのであった。


「さて、気を取り直してarmsの説明をしたいと思いまーす!どんどんぱふぱふー!」


わーっ!と両手を広げてその場でくるくると回る束さん。いつも通りの光景といえばそれまでだが。

束さんはポケットから折りたたみ式の指揮棒を取り出し、それを伸ばすと虚空をたたき出した。するとそこにディスプレイが現れ、armsと書かれた文字の下にISのようなパワードスーツが描かれていた。


「armsって言うのは、ぶっちゃけて言えばISの訓練用に私が作ったVRSヴァーチャルリアリティシステムのことだよーん」

「VRS?」

「そっそ。仮想空間でISのようなパワードスーツを動かして訓練するんだよ。でもこれお蔵入りになっちゃったんだよね」


話だけを聞くと簡単に出来ているように見えるが、常人には理解出来ないような手間がかかっているのだろう。それを平気でやってのけるのがこの篠ノ乃束の恐ろしい所である。


「お蔵入りですか?えらく勿体無いような気もしますが」

「うん、そういうこと。勿体無いから何かに使えないかなーと思って考案した結果、armsを体感型ゲームにしたってわけ」

「あ、やっぱりゲームだったのか。ゲーセンとかにあるんですか?」

「そだねー、大体大手のゲーセンに配置してるけど、実はここIS学園にもあるんだよ!armsが」


俺と鈴は驚きを隠せずにいた。確かに全ての教室を回ったことがあるわけではないが、まさかそんな娯楽アイテムがこの学園に存在しているとは知らなかったからだ。

だが元々IS訓練用に作られたというので、あっても不思議では無い。もしかしたらすぐに出来るかもしれないということで、俺は期待が膨らんでしまい、左手を何度も握りなおしていた。


「と言ってもしばらく起動してなかったから、今日は本体の整備とアップデートのために来たんだよね。世間で思った以上に人気出ちゃったんでここでも使えるようにしようかって話になってさ」


そ、れ、で、と一文字ずつ区切って話す束さん。何故だか嫌な予感がするのだが。


「丁度いいからいっくんに、テストプレイヤーになってもらおうかと思ったんだよね!時間あるならすぐにやりたいんだけどいいかな?」


時計を確認すると、まだ5時になる前であり夕食の時間には早く、手持ち無沙汰になっていたのは否めない。日曜日に鈴に付き合うこともあるし、ここである程度勉強しておくのも手であろう。


「分かりました、俺で良ければ手伝いますよ」

「わーい!さすがいっくん、いい子いい子」


とことこと俺の側へと歩み寄り、頭を撫でてくる束さん。頭を撫でられるのはなんだか久しぶりな気がして、少し気持ちが緩んでしまった。


「篠ノ乃博士、あたしも行っていいですか?調整する所とか見てみたいんですが」

「本来は極秘なんだけどなぁ……まぁいいよ、話聞かせちゃったこともあるわけだし。二人とも付いておいでー」


何処から取り出したのか、バスガイドが持つ小さな旗を掲げながら、部屋を出ていく束さん。俺と鈴は顔を見合わせ、苦笑しながら後をついていくのだった。

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