外伝-騎士編-
俺はジル…13魔人の13階級である…
この前ライトニングさんの親のような存在であったウィザードさんが消えてしまった…
ウィザードさんが消えてから1年程がたった。
組織内では戦争の話でいっぱいだ…。
そんなある日、俺はある情報を聞き付けた。
それは知恵の血清と呼ばれる、いわゆる強力?な薬の安定役のようなものである…。
俺はこう聞いた。
組織内の人物「北の街の定期検診の血液を回収して血清の調査をしたんだが、街の女性一人にヒットしたそうだぜ!」
俺はその時嫌な予感がした。
北の街には俺の姉貴であるセレーナがいる…。
アオキー(ピカ)「どしたん?騎士」
騎士「実は、俺の姉貴が攫われるかもしれない。」
アオキー(ぴか)「は!?まじ?」
ジル「あぁ、もし姉貴だった場合俺は助け出そうと思う…」
アオキー(ピカ)「そうか、その被害は血色卍会によるものだと俺が報告しよう」
ジル「感謝する」
アオキー(ピカ)「何言ってんだ、唯一の「仲間」だろ?」
ジル「ありがとう。」
次の日、
俺は信頼している部下を呼び、組織での経過報告を行わせた。
その結果…。
・北の街に団員を派遣した。
・血清を持つ可能性のある女性を拉致することに成功した…。
・その者を研究施設へ拘束した、門番に強力な者を抜擢した。
ジル「して、その女性の名前は?」
俺は次の瞬間、激怒した…。
部下「セレーナ…という人物だそうです…関係ありますか、?」
ジル「…あぁ、そうか、ご苦労…もう行って良い」
部下「はっ、失礼します」
ジル「……ライトニングは何を考えているんだっ!?血清の回収がどんなに危険かわかっているのか!?街の人を巻き込むなど、言語道断…前々から部下から耳を挟んで聞いていたが、団員増員のために人攫いをしていると聞いた、この組織は曲がってきている…セレーナを助けなければ。」
今日決行する…
ジル「情報を聞けば確かここだ…」
ガタガタガタ
???「何者だっ。」
ここは出た方がいい。
ジル「俺だ。」
ジル「おま、お前は、」
カリス「あぁ?んだよ、お前かよ。」
ジル「13魔人ともあろうものが門番などさせられているのか?」
カリス「うるっせぇ!しょうがねぇだろ!この施設には血清がいるんだからな」
ジル「……っそうか、俺はライトニングさんの命令で内部の様子を見に来た、通してくれ」
ジル「なんだ、?そんなにジロジロ見て…」
カリス「…………あぁ、気にすんな…いいぜ、通りな…」
ジル「すまないな…」
カリス「どうってことねぇよ、……」
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何とか潜入には成功したが、まさか門番がカリスだとは、早く連れ出さなければ。
ジル「どこだ、どこにいる!?」
ジル「くっ、これは守備兵、だが、俺の敵ではないっ、、!!!」
守備兵「がハッ。」
はぁ、はぁ、こんなにさがしているのに見つからないとは、あとはここだけだな…。
ジル「はぁ、はぁ、」ガチャ
なんだ、この状況は…
カリス「……あぁ、よぉジル、遅かったなぁ。」
ジル「…どういうことだ。」
カリス「お前が探してるのはこいつか?」
ジル「………なぜ俺がそいつを探してると?」
カリス「だって、お前にとって大切なもんなんだろ?ニヤッ」
ジル「ならさっさと離せっっ!!」ブンブン
カリス「おせぇなぁ、俺とお前の階級差は3だっ!」
ジル「黙れっ!愚物があるから具体的には1の差だ!」
カリス「うるさい!にしてもまさかあのお前が裏切るなんてなぁァ、一体何がお前をつき動かした?」
ジル「お前に話すようなことではないっ!」
カリス「グッっっくそっ、いてぇなぁ、いてぇよお!食らえっ!炎魔法っ!メガファイヤっ!」
ダメだ、早い。
ジル「くそっ、避けられ…ない」
ジル「ぐぁぁぁ」
カリス「当たっちまったなぁ!ニヤッ」
ジル「なっ、なんだこれは、全然燃えが収まらないっ!」
カリス「俺の特性忘れたか、?延焼だぞ?何に対しても燃え広がる、消えない炎みたいなものさ、俺が消すことを意識するか、俺が死ぬなんてことがないとそれは消えない、まぁ、お前にこの状況を打開することはできなさそうだがな、w」
ジル「っくそっ、やられた…」
カリス「トドメをくれてやるよっっっ!」
ッまだだ…
カリス「グッ、な、あちぃあちぃあぢぃよォ!な、なんだこれ、俺の力に似た攻撃、いや、これは俺の力だ、どういうことだっ!貴様っ!。」
ジル「はぁはぁ…忘れたか、?俺の特性を……魔力反射って知ってるか?MPを全て使い果たして特性もおまけで返してやったよ。」
カリス「貴様ァァァァァァっ!」
ジル「フンッ!ここでお前が死ぬか、俺が死ぬか、タイマン勝負と行こうか、!」
カリス「グ、ぅぅぅぅ、くそぉ、くらぇぇえぇぇぇぇっ!炎魔法、ニトロファいやぁぁぁぁぁ」
こいつ、自爆でも考えているのか!?特性発動連続はキツすぎる…
カリス「グ、うぅ。」
ジル「皮膚が焼けていく……だが、俺は俺の役目を果たすのみ………そのためなら…我が命、枯らしてみろっっっっ!」
カリス「……なぁ、ぐぐぐぁぁがぅぅぁぁぁ。」
カリス「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁたぁぉ」
カリス「この、やろう、やりやがったな。……」
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ジル「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
俺はそこに立て掛けられた甲冑を見に包んだ。
ジル「はやく、逃げなければ。」
カリス「じ、る、残念…だっ、たな。そいつの、腕を、見てみろw」
ジル「………………なっ、」」
注射跡、?血清を取ったのか、?
カリス「ははっ、お前のその顔を.見ながら.死んでやる、.勝ち逃げ.,ってやつ.かぁ?www」
ジル「そんなもの、どうでも、いい、早く、逃げなければ。」
セレーナを、逃がさなければ…。
あ、あぁ、…まだ、逃げなければ。
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セレーナ「ジルっ!?ジルっ!!」
ジル「…あっあ…、?セレーナなのか、?無事でよかった…」
セレーナ「あなたはどうしたの!?!?」
ジル「そんなことより、お前は、、また攫われるかもしれない、今から言う森へ逃げろ。」
セレーナ「でもっ!」
ジル「姉貴…ノためなんだ、頼む」
セレーナ「わかったわ。」
ジル「ありがとう…」
セレーナ「またね、でも、次会うときは、無茶しないでよね、…」
ジル「無理な相談だな。」
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それから俺の意識は途絶えた。
俺が気がついたのはそれから少しだったほどだ、カリスの死と俺の怪我はライトニングと対立関係にある血色卍会によるものだと断定された…。
俺は怪我のせいで他の魔人にも軽視され、人攫いのメンバー入りとなってしまった。なんの罪もない子を攫う、俺はこんなことにはもう耐えられない、俺は次の人攫いで人民を解放し、組織を抜ける、それからが俺の償いだ。
……ru keyword
あぁ、ここは、そうか、俺は。
ーーーー記憶ーーーーーーーーーーーーーーーー
アオキー「……お゛前は゛生き゛ろ」
ジル「何をする気だ、、?」
アオキー「ァァァァァァァァ」
ジル「なっ!」
体を動かすのも一苦労なのに、自分を重力操作でおさえてる…!?
アオキー「は゛や、く、イ゛ケ」
ジル「…ありがとう。」
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そうだ、確か、俺は…あのまんま進んだ後体力の限界で倒れて、そうか、もう自爆が進んでるのか、んじゃ、無駄な足掻きでもしてみるか…
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そうだ、確か、俺は…あのまんま体力の限界で倒れて、そうか、もう少しで自爆か、んじゃ、無駄な足掻きでもしてみるか…。
ジル「はぁ、はぁ、出口が見えた、でも、この傷じゃあ、せいぜいでたとしても命は短いだろう…」
()自爆装置()…………………っっっっっドッカァァァァァン
ジル「アァ。ァ。ァ。」
ディエゴルノ「はぁ、はぁ、はぁ。」
ジル「……あいつは。」
ディエゴルノ「ん、あれは、ジルじゃねぇか!あいつの首さえ持っていけばこの怪我の事をあいつのせいにして俺は13魔人の裏切り者を倒したことで昇格出来るかもしれない、よしっ、www俺にも運が回ってきたようだなぁ!www」
ジル「なっ)!?」
ディエゴルノ「ッチ、まだ避けることができるほどの体力はあるのだろうが、その怪我じゃそうもたないだろうw.はぁ、はぁ、大人しくここで死ねっ!!」
ジル「そう、易々と、、死ぬ訳には行かねぇんだよ!!」
ディエゴルノ「グアっ!、ッチっあの小僧の魔法さえ避けていれば、こんなことにはならなかったのによォ。」
ジル「小僧、一体誰のことだ。」
ディエゴ「お前には関係ねぇことだよ!いいからしねぇ!特性魔法!インファイヤ!」
ジル「ぐうぁぁぁ!」
ディエゴルノ「はぁ、これで勝負あったなwww」
ジル、「魔法、反射っっっ!」
ディエゴルノ「ぐぁぁぁぁ!なんだこれは!?」
ジル「俺の特性、魔法反射だ、ここで死ぬのは、お前だっっっ!!!!!」
ディエゴルノ「俺じゃねぇよ!wwwお前だァァァ!
その、腸をぐちゃぐちゃにしてやるぅぅぅ!」
ディエゴルノの刃が騎士に炸裂
ジル「ぐぁぁぁぁ!」
ディエゴルノ「先に死ぬのはお前の方だ!消え失せろっ!wwwwwwwwwwww」
ジル「…………ぅぅぅぅ、あ、あ、ああ、…(死にたくない、死にたくない死にたくない、、俺は、生きて、みんなの元に、)うぅ゛あぁ゛ぁぁ゛ぁぁあ゛」
ディエゴルノ「な、なんだいきなりっ!?」
ジル「シュッっっー!?!??」
ディエゴルノ「な、お前、俺の魔法を武器形状にしやがった、、!?やめろ、来るな、来るんじゃねぇ!殺すぞ!」
ジル「……俺は、俺が生きるために刃を振るい、俺のために刃を振るう、だからここでお前は死ね、、」
ディエゴルノ「「ァァァァァ!、!俺の腕が、腕がァァァァァァ!」
ディエゴルノ「嫌だ、嫌だァァ、やめろォ、嫌だァァ!死にたくねぇよ!ダスゲテグヘレ!!!!」
ジル「無から生まれた副産物がそれほどの感情を見せるとは、それほど怖いのだろう、だが、これはお前が今までやってきたことだ、お前も経験してみるといい、「死」の儚さを、、」
ディエゴルノ「嫌だ、ううぅ、ぐ、ぐぁぁぁぁぁ!」
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ジル「………俺も、ここまでのようだ、はぁ…俺もそっちに行くぞ、アオキー」
アオキー「お前がこっちに来るにはまだ早い、まだお前には…や、……がある。」
ジル「っ!?????」
ジル「はぁ、、はぁ、、はぁ、、ここは、何処、だ、?」
村人「おぉ、やっと起きたか、!近くの森林地帯で爆発音がしたからね、薬草回収の途中で偶然近くにいたから様子を見に来たら倒れた君がいてね、放っておけなくて運んで手当して、今に至るのさ。」
ジル「そう、、なんですか、ありがとう、ございます。」
村人「いいよいいよ、気にしないでね、何かあったら教えてね、して、君は一体どこから来たんだい?そしてなんであそこにいたんだい、?あ!あと名前聞いてなかったね、私の名前はウォル!よろしくね。」
ジル「俺の名前はジル、色々あって、爆発に巻き込まれて、それからは、あまり覚えてなくて。」
村人「そうなのか、にしてもすごい怪我だったんだよ、腹は裂けて、目は充血、さらに貧血ときた。僕が医師じゃなかったらどうなってたことか、」
ジル「ほんとにありがとうございます。」
村人「君はこれからどうするの、?」
ジル「………」
村人「そうかい、だいじょうぶだよ、気が済むまでここにいてくれて、何か考えが固まったら教えてね、」
ジル「何から何まで、ありがとうございます。」
村人「うんうん、じゃあ僕は検診しに行かないとだから、適当に街でもブラついててよ。」
ジル「わ、わかりました。、」
村人「じゃあね〜」
ーーーーーガチャ
ジル「状況を整理しよう。まず俺はアニー達とアオキーの本部へ行き、暴走化したアオキーを止めに行った。そして俺は凶暴化したアオキーを抑え、一緒に自爆しようと考えた。が、、なぜ俺は、生きてるんだ??アオキーが何か言っていた気が、まぁいい、とりあえず外を歩いて頭を休ませよう、…」
ーーーーー商店街ーーーーー
商人「ありゃ〜、?見ない顔だね、?どこから来たの?」
ジル「いや、俺は、旅のものなので、怪我したところを見つけてもらって。」
商人「あ〜!ウォルさんのとこの!だいじょうぶだった!?村人全員で心配したんだよ〜?」
ジル「その際はありがとうございました」
商人「まぁこの村は小さいけど、村の奴らはみんな優しく、人を尊重する人ばかりだからなんでも頼るといいよ!解決しなくても解決するまでの手助けをしてくれるかもよ!」
ジル「ありがとうございます、わかりました。」
商人「にしても、君甲冑外した方がイケてるじゃないか?なんで甲冑を、?いや、昔のやけどが目立つので、そんなの気にしないでいいんだよ、怪我は男の証ってもんさ!自分に自信持ちな!」
ジル「わ、分かりました、でも、前の仲間たちのために目印である甲冑は、身につけておきたいので。」
商人「そうかい!早く会えたらいいね。」
ジル「はい、、」
商人「これ持ってきな!」
ジル「え、こんなに、貰っていいんですか、?」
商人「いいからいいから、それでも食べて元気だしな」
ジル「ありがとうございます!」