2.体を鍛える
あれから3年がたった。お母さんとお父さんの名前もわかった。お母さんがアリアーナで、お父さんがリヒトなんだって、お母さんは立ち居振る舞いが綺麗だから貴族だったんじゃないかってにらんでる。お父さんは騎士だったんだって、だから剣が強いみたい。そんなお父さんに今日は頼み事をしたいと思います。
「お父さん」
「なんだ?フィア」
「私に剣術や体術を教えてください」
「…今、なんて?」
「だから、剣術や体術を教えてください」
「えぇーー、フィアは女の子なんだよ?怪我したら…」
「でも、私将来冒険者になりたいので、強くなりたいんです」
「でもなぁー」
「あら、いいじゃない。教えてあげれば」
「ッアリア?」「お母さん」
お母さんが味方になってくれれば百人力だよ。ちょっとあざといけど、上目遣いで目をウルウルさせてみた。前世の私がやったらキモいだけだろうけど、今の私ならいける。なんたって私の容姿は、お母さん譲りの白銀の髪にお父さん譲りのアメジストのような眼なんだからね。ちなみに美少女。今は美幼女だけど…。
「うっ、」
「お願い、お父さん」
「うーーん」
ウルウルウルウル
「…わかった。教えるからには手加減しないぞ」
「わぁーい、やったー」
「いつから始める?」
「今」
「…わかった。今からやるから、外に出て。弱音ははくなよ」
「わかった」
家の外に出た。ちなみにお母さんはお菓子を作るらしい。
「この湖の周りを10周だ」
「湖の周りって、すごい広い」
「どうした?今ならやめてもいいぞ」
「やめない」
ちなみに湖っていうのは、今住んでいる家の前にあって、エメラルドグリーンの色をしていて、とても澄んでいて綺麗なところなんだ。
「では、お父さん行ってきます」
「あぁ」
1周目
1周目でもう疲れたんだけど…、この湖直径50mありそうだから、でも諦めない
2周目……………3周目……………………
4周目………………………………
5周目…………………………………………
8周目……………
9周目
やっと10周目だ〜
「ハァハァハァ、終わった〜」
「お疲れ、とりあえずフィア、最初のうちは体力をつけるからな、今日は休んでいいぞ」
「は〜い」
ふぅ、こんな過酷なんて、頼むの早すぎたかな?