タイトルに含まれる単語を見てみた 2018
小説家になろうに投稿されているもののタイトルに含まれる単語をちょっと見てみました。ある面では信じられない結果となっています。また調べた単語は、適当です。根拠はありません。
まず、データを取得した時点での作品総数は 619,422件でした。単語のカバー率は、 236,572 / 619,422 = 38.2% と、良いとは言えません。 また2018年に入ってから新規作品総数は 119,711件でした。こちらの単語のカバー率は、 60,969 / 119,711 = 50.9% となっています。良いとは言えませんが、悪いというほどでもないかもしれません。
2018年に入ってからの新規作品総数が全体の 19.3% と多いのがまず信じられませんでした。ですが、佐々木尽左さんの「『小説家になろう』をデータ分析してみた 2018年版」を見ると新規投稿数は増加傾向にあるかもしれず、有りえないという数字ではありません。
で、なにをみてみたのかというと、タイトルに含まれるある単語現われる回数の、全体と 2018年に入ってからの新規投稿での比率を見ました。また、全体と2018年に入ってからの新規投稿数の比と、それらとの比も見ました。
まずは結果です。
「2018年/全体」の列をご覧ください。2018年に入ってからの新規投稿数が 19.3% もあるということから、どれも想像以上の割合でした。
とくに際だっているのは、「最強」の 42.2%、「転移」の 40.1%、「スキル」の 49.4% かと思います。とくに「スキル」は、タイトルに「スキル」を含む作品の 50% 近くが2018年に入ってからの新規投稿です。なにかあったのでしょうか?
それ以外にも「異世界」の 32.2%、「転生」の 36.9%、「冒険」の 30.4%、「チート」の 33.8%、「令嬢」の 36.3%、「件」の 33.21%、「ダンジョン」の 33.5%、「異能」の 31.9%、「AI」あるいは「人工知能」の 38.1%、「トラック」の 32.5%、「技術」の 37.3$、「宇宙船」の 35.7%が目立ちます。ただ、これらはある意味小説家になろうにおいて「安定」な単語なのかもしれません。
では、全体に対しての2018年に入ってからの新規投稿数の比およびタイトルに含まれる単語についての同様のものとの比を見てみましょう。
どういうわけか、 150% 以上のものが目立ちます (150% という数字は根拠のあるものではありませんが、投稿数から想定される 1.5倍というのは注目する理由としていいのではないかと思います)。
まずは 200以上のものを見てみましょう。「最強」、「転移」、「スキル」が該当します。200というのは適当に選んだ数字ですが、奇しくも上に書いた 40% 以上のものと合致しています。これらは、非常におおまかな計算ですが、予想される 2倍現われています。「スキル」だけでなく、これらに本当になにがあったのでしょうか?
次は 170以上のものを見てみます。「転生」、「チート」、「令嬢」、「件」、「ダンジョン」、「AI」あるいは「人工知能」、「技術」、「宇宙船」が該当します。だいたい「安定の」と言えると思いますが、「AI」あるいは「人工知能」が 197% となっているのは昨今のブームからでしょうか?
多い方はこれくらいにして、少ない方を見てみましょう。「月」が 86.4%、「約束」が 87.9%、「電脳」が 81.4%、そして「甘い」が 79.7% になっています。「AI」および「人工知能」が 予想される 2倍だったのに、「電脳」はいったいどうしたのでしょう? 謎と言ってもいいかもしれません。 なお、「電脳」と「コンピュータ」を合算した場合、こうなります:
全体の出現数: 230
2018年の出現数: 39
2018年の出現数 / 全体の出現数: 16.96%
17% / 19.3%: 87.7%
合算しないよりはいくらかいいですが、それでも見込まれる数の 87.7% です。それでも、まぁこれくらいなら、おおむね見込まれるとおりと言ってもいいかもしれません。
結論というほどのことは書けませんが、すこしまとめてみます:
- 年ごとの新規投稿数は、すくなくともこの 2, 3年は伸びている。
- タイトルに含まれる単語の出現数について 2018年 / 全体 の計算をした場
合、際立っているものがある。
- とくに挙げるなら「最強」の 42.2%、「転移」の 40.1%、
「スキル」の 49.4%
- 「安定」と言えそうな単語がある。
- タイトルに含まれる単語の出現数について 2018年 / 全体 を見ても、際立っ
ているものがあった。
- 「最強」、「転移」、「スキル」は、見込まれる出現数の 2倍以上現わ
れていた。
- タイトルに含まれる単語の出現数について 2018年 / 全体 を見ると、「AI」
および「人工知能」が、時代の影響か、見込まれるよりも大く現われていた。
- タイトルに含まれる単語の出現数について 2018年 / 全体 から見込まれる
よりも 2018年の新規投稿数において出現回数が少なかった単語が、少ない
もののあった。
- とくに「AI」および「人工知能」の躍進に対して、「電脳」および「コ
ンピュータ」は見込まれるよりも少なかった。
課題としては、今回は単語を適当に選んだので、当然ここが課題になります。規模の方はどうなのかなぁ。小説家になろうのサーバにかける負荷なんかを考えると、単語数を無茶苦茶増やすのは無理でしょうし、たぶん無茶苦茶増やしても意味はないでしょうし。とは言え、どういう単語を選ぶかのために小説家になろうのサーバに負荷をかけるのもどうなのかとも思いますし。 うまい具合に100単語くらい選べればいいのかなと思いますが。
では、2019年末に、憶えていたら同じようなことをやってみたいと思います。




