表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/65

六十本目 見切り


 一人の将軍が、『世界樹の根』と呼ばれる巨木に近づいた時だった。

 巨木自体が発する力場――『結界』が波打った。


「ふん……流石に強力だ。だが!」


 黒い髪を揺らめかせ、男――ダラドは突き進んだ。


「うっ、おおおおおおおおオオオオオオ!!」


 本来ならば、その程度の力で押したところで、結界は破れない。

 だが。


「ふっ、ふはははははッ!! これで最早【剣王】も手出し出来ん!! ついに辿り着いた!!」


 彼は世界で彼一人しか持たない『スキル』を以て通過した。

 愚かな男の高笑いが響く。

 彼は【剣王】――カイルから逃げ延びたのだ。

 【剣王】の接近を感知した時点で、彼は自軍を切り捨てた。

 己が目的のために。

 そしてここには『蛇帝』も居らず、結界内(ここ)は完全な安全圏。


「ふん……いかんな。まずは俺の地位を押し上げてくれる『宝』を取らねば。……これさえあれば……ふははっ」


 馬鹿げているようで、これは決して夢物語ではない。

 彼の『インベントリ』に、容量一杯『世界樹』を詰め込めば、彼の現在の給料など埃に見えるほどの金を、自由自在に生み出せる。

 『世界樹』とは、それほどの代物だった。


「待っていろ……王女よ」


 彼は想像の彼方に佇む、一人の女性を幻視した。

 美しく、気高い。

 紅い髪をサラサラと揺らめかせる、彼女の姿を。


「俺は……必ずお前を、手に入れる」


 その意気を以て『世界樹の一部』に剣を打ち込んだ。

 しかしその剣は、『樹』が出すとは思えない甲高い音と共に弾かれる。


「ちっ、やはりこれでは無理か……ならば!!」


 次の一撃は先ほど以上の力、そして『スキル』を発動した状態で突き込む。

 今度は樹を割いて進んだ。

 横に倒して抉るように、『樹』を切り出した。

 身の丈を超える大きさの『木材』を、インベントリに仕舞う。


「ふむ……やはり厄介。あまり多くは取り出せんか……だがこの程度では、足りん!」


 再び剣を突き込む。

 もしも彼が、この時点で逃亡を選択していれば、あるいは。



『身の丈を知らぬクズが……』


 生き残れた可能性は、万が一、いや億が一にはあったかもしれない。


「なっ……なんだッ!?」


 彼は愚かであろうと間抜けではなかった。

 故に。

 問いながらも、声の主など既に予想出来ていた。

 この場所は『世界樹の根』、その結界の中。

 そう。

 『蛇帝』の――『兄弟』が張った、結界の中だ。



『我が兄弟の身を……貴様アアアアアアアアアアアアアッ!!』


 その言葉と共に、大地が割れた。

 『兄弟』の身を案じてか、『結界の外』で。

 その光景は正しく天災。

 『地面に潜って外に出る』だけでその光景を生み出す、規格外のモンスター。

 名を――『蛇帝ニーズヘッグ』。


「ひっ、ぎゃあああああアアアア!?」


 ()()()()が、原型を無くした大地から現れた。



 ◇◇◇



「……まさか」


 戦場の中央、翡翠の鎧を身に纏った男が呆然と呟いた。

 相対し、白光を纏って刀を構えている青年も「やっぱりか」と冷や汗を流す。

 青年が見せた僅かな怯え。

 しかし、両者、相手の隙を突こうとはしない。

 【戦王(アラン)】は計画の破綻を知りそれどころでは無くなったため。

 流石と言うべきか、アランは即座に『敵』へと向き直った。


「……何故攻撃しなかった?」


 そして問う。

 間違いなくこの戦い最高の機会(チャンス)を、何故放り出したのか、と。

 答えによっては許さない、とその目が告げていた。

 そしてそれは同時に、戦いの目的が徐々に変化していたことを示していた。

 本人は気付いていないその事実に、皇国軍はかなり騒めいている。

 問われたリューセイは――


「面白くないから」


 断言した。

 人の命、国の権威、様々なものを賭した戦場で。

 皇国も、王国も同じく怒りを露わにし、吠えた。

 アランは目を点にしている。

 遊びじゃないんだ、ふざけるな、真面目に戦え、と。

 リューセイは皇国兵(キミたち)が僕を激励してどうするの、と呆れた視線を送っている。

 だが。


「くっ、くくっ、ふふはははっ!!」


 戦場に似合わない笑声が響いた。

 その元は、と兵士達が辺りを見回して、唖然とした。

 笑っていたのはアラン。

 皇国軍の総大将、【戦王】アラン・グレイヴァル。

 リューセイは知る由もないが、彼は基本戦場に私情は持ち込まない。

 冷徹に、勝利を強奪する。

 それが【戦王】、皇国最強。

 そのアランが。

 堪えきれない、心底楽しい、といった様子で笑っている。

 そんなことを皇国の上層部に知られれば、間違いなく彼は厳罰を受ける。


「やっと、真面目にやる気になった?」


 対するリューセイは、そんなことを問うた。

 笑みを浮かべて。

 挑発と取られてもおかしくない言葉。

 事実、王国は「怒らせるな」と青ざめ、皇国は怒り心頭の様子で叫び倒している。

 しかし。

 本人達にとっては、挑発などではない。


「ええ、ええ。素直に詫びますよ。これは全力でやらねば、失礼と言うものですから」


 その言葉に、リューセイは笑みを浮かべた。

 そして周囲からは、一切の音が消えた。

 言葉で表すなら、リューセイ以外の者の表情は「は? ウソでしょ」というものである。

 アランはフッ、と微笑んだ。

 そしてキッと目を引き結ぶ。


「ミスティルティンッ! 『限界超越(リミットオーバー)』、『還元(リダクション)』ッ!!」


 アランの表情から余裕が消えた。

 紅き濃霧が霊槍から溢れ、アランの全身を包む。

 霊槍ミスティルティン、その能力は相手からの生命力奪取。

 そしてその生命力は、()()()()()である。

 『生命力還元』により、生命力を自身の膂力へ。

 だが、リスクが無いわけではない。

 己の体にかかる負担は、相応のものになる。

 『生命力還元』とは、負担が無い、そのギリギリまで強化するものだ。

 そして『限界超越』という一語は、言葉通りにその制限を超える。


 即ち、体にかかる負荷を無視した身体能力超強化。

 過去に消費した生命力すらも引き出す、()()()()の技。


「……随分と、様変わりしたね。見た目同様、力も比べ物にならない、ってことかな。無茶するねぇ」

「ええ。私だけリスクを背負わずに戦うのは、不粋ですから」


 アランが纏っていた翡翠の鎧は、紅に染まっている。

 それに伴い金色だった目も、血の様に紅い。

 そして体の表面に紅い光が迸っていた。


 言外にお前もリスクを背負っているだろう、というアランの言葉に。

 コロコロと笑っていたリューセイが、困ったように苦笑を浮かべた。

 リューセイの『龍人昇華』も、アランほどではないがリスクはある。

 魔力の消費、そして身体を酷使したことにより間違いなく発動停止後、馬鹿げた痛みが彼を襲うだろう。

 暫くはまともに動けないはずだ、というのがアランの自分とリューセイに対する評価だった。


「発破をかけるようなことしておいて何だけど……将軍がそんなことしていいの?」

「良くないでしょうねぇ。間違いなく後でお叱りを受けます。……生き延びれば、ですが」

「……」


 一瞬だけ、リューセイの顔が曇った。

 しかしすぐにまた、笑みを纏いなおす。


「どうせこの戦争は、既に詰んでる。だからこそ、ここで決着をつける。そういうことでいいかな?」

「随分な良いようですが……間違ってはいませんね。あれが出てきた以上、戦争どころではないですから。それで構いませんよ」


 遥か彼方に存在する頭二つの巨大な蛇を見て、両者は苦笑した。

 周囲の兵士達は戸惑い、状況を把握しようとする。

 が、彼らの視力では『蛇帝』を視認できない。

 そもそも周囲の兵士に視界を閉ざされている者がほとんど。


「それでは……行きます、よっ!!」


 神速の突きが、開戦の合図となった。

 先ほどまでと同じように白光でそれを受け流す――が、しかし。

 白光が散らされた。

 かろうじて肌に触れない部分を槍の切っ先は通り抜ける。

 しかしリューセイは特に焦ることなく、刀を突き出す。

 そして。


「《炎塊激発(フレイムフレア)》ッ」

「ッ――!?」


 砲声。

 刀の切っ先から、小さな炎塊が出現した。

 アランは即座に後退――しかし間に合わない。

 激発し、衝突。

 多量の魔力が時間と共に流れ出ていく状況で、魔法。

 リューセイの『龍人昇華』は最早十秒も残っていない。


「くっ……」


 意表を突かれたアランは、しかし無傷。

 炎は紅霧の表面を滑り、【戦王】の肌を欠片も焼かなかった。

 だが。

 一瞬の目くらましは、十分な効果を発揮した。

 爆炎の中から刀が突き出、アランの肩を打つ。


「アアああああああああああッ!」

「ぐっ、うぉおおあああああッ!!」


 連撃に次ぐ連撃。

 アランも槍を引き戻し、応じる。

 刹那の邂逅は煙を散らした。

 アランが身に纏う濃霧は、肩口に綻びが出来ていた。

 僅かに鎧にも傷がある。


(これ、はっ……!?)


 連撃の最中、アランは目を見開いた。

 おかしい。

 リューセイが『龍人昇華』を使った時点で、身体能力は互角だった。

 自分が限界を超えてミスティルティンの能力を使ったのだから、今は圧倒的に自分が上。

 だというのに。


「ぐぅっ!?」


 アランの腹部に刀が突き立った。

 リューセイはしかし、即座に紅色の鎧を蹴り飛ばし距離を取った。

 伴って黒刀はアランの身体から抜き取られる。


「そんな、馬鹿な……」


 痛みを無視して、アランは呆然と呟いていた。

 間違いない、相手の動きが、いや剣技が……加速度的に成長している。

 いや違う。

 こちらの動きに……対応している。

 世界中でもトップクラスの達人である、アランの技術に。


(いや……あれは、剣技とは関係ない……!?)


 アランはその正体に思い当たった。

 ちょうどその時、リューセイの『龍人昇華』が解かれる。

 本来ならば、アランが圧倒的に有利な状況。

 リューセイは全身を痛みに襲われ、力も戻った。

 だが。


 彼は――笑みを浮かべた。


 アランの頬が引き攣る。

 何故か、不思議と、状況に見合わず、勝てる気がしなかった。

 歴戦の勘が警鐘を鳴らし、頭の隅に『敗北』の二文字が過る。

 身動きできないというアランの予想など、木っ端微塵に砕け散った。


「ふぅ~痛い痛い。けどまぁ、もう大丈夫かな」


 痛みを気にしている様子などない。

 「もう大丈夫」。

 その意味は、本人達にしか理解できなかった。

 事実、皇国兵など歓喜の笑みを浮かべている。


(見切り、などと呼んでいいものなんですかねっ、あれは!!)


 そう。

 それは、一般的には「見切り」などと呼ばれる物だろう。

 だが。


「馬鹿げてます、ねぇっ!!」


 アランが槍を突き出す。

 最早、リューセイは受け流すことすらしない。

 神速の槍技を、全て躱している。

 しかも、槍が動くより先に。


(やはり……!!)


 アランの表情に焦燥が滲む。

 槍は当たらない。

 刀はアランの紅い霧を削る。

 徐々に、鎧すらも傷つけられ始めた。

 兵士達は息を呑む。


(何らかのスキル……いや違うっ!!)


「自前の技術だよ? スキルじゃなくてね。……確か、ショートは『当たらなければどうということはない』、何て技名をつけてたけど」


 アランの心を読んだように、飄々とした様子のリューセイが答えた。

 「攻撃を受けなければいい」。

 完全に、馬鹿げている。

 それを自分よりも早く、手数の多い相手に実行出来るようなものではない。

 だというのに槍は全て、空を貫く。


 リューセイの技術……一言で言うなら『見切り』。

 彼の最も秀でた能力は、言うなれば『対応力』だ。

 相手の攻撃を読む。初見の攻撃への対応。

 理屈では語れない『勘』を含め、およそ常人が想像できる域を超えている。

 だがそれは通常、自分と同等以上の達人相手に出来ることではない。


「何でッ! そんな真似が出来るんですか!!」

「さぁ?」


 普通ならば、である。

 目の前の青年は普通ではない、そんなことは分かっていた。

 だがこの戦闘時間のみで、『力に関係なく完璧に攻撃の筋を読む』など。

 ふざけるな、そんなことが出来れば苦労しない、とアランは悪態を吐きたくなった。

 アランとて似たようなことが出来ないわけではないが、精度が桁違いに過ぎた。


「ぐぁっ!!」

(鎧、が……)


 刀がアランの足の腱を切り裂く。

 鎧も最早、意味を成していない。

 リューセイに何故そんなことが出来るのか、と聞けば。

 「慣れたから」という言葉が返ってくるだろう。

 確かに物によって、『斬る方法』は違う。

 だからといって。

 『翡翠鉄鋼』は、鉄を軽く上回る高度を持つ。

 そんなものを簡単に切り裂くというのは、本当に馬鹿げている。

 装備の質も、力もアランが上。

 しかし、アランの敗北にそう時間はかからなかった。




「……はぁ。こんな集中したのは、久しぶりだなぁ」


 五分後。

 勝敗は、それまでの接戦ぶりからすれば実にあっさりと決まった。

 【戦王】は、大の字で地面に倒れていた。

 その表情は、いっそ清々しい。

 穏やかなリューセイの声。

 最早ミスティルティンの能力も解け、激痛がアランの体を襲っている。

 彼は、全身の腱を斬られていた。

 兵士達は皆唖然としている。


 そしてリューセイは、アランに目を向けた。

 刀を手に携え近づく。


 そこでようやく、兵士達はハッとして駆け寄ろうとし――諦めた。

 一人を除いて。

 リューセイは体中を痛みに苛まれている。

 だが、ならば今なら討てるかといえば、答えは否。

 彼らはそう判断した。


「やめて、くださいッ!!」


 一人の女性が、その間に割り込んだ。

 まだ若く、年は二十を超えたところだろう。

 白髪碧眼。

 アランがセレン、と王国軍に衝突する直前、呼びかけた女性。

 実力は決して高くない。

 戦場で目立たず、しかし好意からアランに少しでも近づこうとしていた。

 リューセイは知る由もないが、戦争の最中彼女がアランの傍にいたのは、「補佐をしたい」という彼女の懇願を受けての事だった。


 そんな彼女は、リューセイの前に立ちふさがる。

 もしリューセイが刀を振るえば、一瞬でその命を散らすことは明白。

 この行為に意味などない。


「……セレン、どいてください」

「い、嫌ですっ!!」

「どきなさい」

「嫌ですっ!!」


 セレンは逃げない。

 その行為は、完全に無意味である。


「いや、殺すつもりはないよ?」


 そう、リューセイに殺意がないから。

 それを理解していたアランは、苦笑した。


「へっ?」


 完全に空回り。

 リューセイの態度を見て、それを理解したセレンは、顔を真っ赤にして俯いた。


「……あの、セレン」

「いいんですっ、慰めなんて……!!」

「いやそうじゃなくですね」

「惨めになるから、やめてくださいっ!!」

「いやあの」

「やめてくださいぃ!!」

「えっと……」


 リューセイも呆れたように苦笑する。

 アランの声は、届いていない。

 しかし猶予はそう長くないこと知る彼は、やや大きめの声で訴えた。


「あの、このままだと、私死にますので」

「へっ?」


 間抜けな声二回目。

 アランの言葉を飲み込んだセレンは、顔を青褪めさせた。

 限界まで生命力を『還元』した彼は、痛みだけでは済まない。

 現在も尚、相当な勢いで生命力(HP)が減少している。

 まず治せない段階にまで、彼の体は傷ついていた。


「すっすぐに回復部隊を……!!」

「あー、別にいいよ」

「なっ、貴方は何を……!」


 リューセイの言葉に、セレンは憤った。

 殺す気はないと、さっきそう言ったではないか、と。

 そんなことを考える彼女は、戦場にあって非常に純朴過ぎた。


「僕がやるから」

「へぇっ?」


 間抜けな声三回目。

 今度こそ彼女は硬直した。


「そのためには、魔力が足りないんだよね」

「ひゃっ!?」


 リューセイの手がセレンの手を掴む。

 しかし瞬時に、自分の内から流れ出ていく魔力に驚愕した。


「なっ、何で……」

「言ったでしょ、魔力が足りないって」


 セレンの魔力を九割方吸い取ったところで、リューセイは手を離した。

 自信の魔力を流し込み、相手の魔力を引き出す。

 それを理解したアランは驚愕したものの、リューセイに呆れを含んだ目を向ける。


「……あまり、うちの兵士を困らせないでくださいね」

「あはは、ごめんごめん。それよりも僕がやるのは、文句ない?」

「ありませんよ……。そもそも、これが治せるんですか?」

「うーん……見た感じ、多分ね」


 笑いながら、リューセイはアランの胴体に触れた。


「《全身治癒(オールヒール)》、《生命力譲渡(ライフトランスファー)》」

「ッ! これは……」


 アランの体が、淡い桃色に包まれた。

 そして十秒後、アランは立ち上がった。


「凄い、ですね」

「職業のおかげ、かな?」

「それで治せるようなものではないと思いますが……」


 リューセイの【回復魔法】。

 その技術にアランは目を剥く。

 しかし呆然と呟いた感想に対する言葉に、呆れた様子で肩を竦めた。


「体は大丈夫?」

「まだ、戦闘は無理ですが。大方治癒しましたね」

「そう。それは良かった」


 リューセイの言葉には悪意も何もない。

 本当にアランの回復を喜んでいるようだった。

 アラン自身、リューセイが自分を見殺しにすることはないだろう、という漠然とした予想はあった。

 だが、実際にミスティルティンの能力の負担が消えるかは、一種の賭け。

 それで死んでも悔いはないな、と馬鹿なことを考えたりもした。

 それほどに、傷は深かった。

 何より傷つき方が特殊だったのだ。

 四肢の腱断裂、加えて全身ズタボロになっていた。

 だというのに。

 少ない魔力で、リューセイはこれの治癒を成した。

 皇国の治癒士が治せるかわからない傷を、だ。

 

 他人から魔力を吸収することもそう。

 技術的に出来ないことではないが、大抵は効率が悪く意味もない。


(彼は本当に色々と、色々とおかしいですね)


 アランはしみじみと、心中で呟いた。



 【戦王】vsリューセイ、決着。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ