四十九本目 進化しました
撃退しただけでLvが上がるとは思ってなかったけど、流石は『最強種』だ。
まぁ、今はそれよりも『進化』の内容が大事。
言葉から何となくは予想できるけどね。
「『進化』は、言葉通り『上位種族』に『進化』する。人族なら100Lv毎に訪れるパワーアップだよ」
進化論なんてこの世界にあるのかは分からない。
けどやっぱり、現実での進化とは違うらしい。
それよりも……
「人族以外は違うの?」
「モンスターによって違うらしい。テイマーなら詳しく知ってるだろうが、生憎俺は特に興味も無いんでね」
まぁ確かに。テイマーはモンスターを使役する、もしくは飼育する人の事だろうけど。
それはカイルにとって重要なことじゃないよね。
アーク達の事があるから僕にとっては重要なんだけど。
「進化した先の種族は、人によって違う。要は職業と同じでそいつの人生経験が左右するわけだ」
「なるほど……つまりやってみないと分からないと」
「そういうこった」
ステータス上の『進化可能』の部分に意識を向けても、職業の時のような選択肢は出てこない。
ただ「進化しますか? Yes. or No.」って出てくるだけ。
なら早速……
「けどな、進化するときは必ず―――」
「《Yes》っと」
「「あッ!!オイ馬鹿!!!」」
「―――え?――あ」
――その瞬間、リューセイの意識が飲まれるようにして消えた。
◇◇◇
「馬鹿野郎!!」
起き抜けに怒声が聞こえて頭を叩かれた。
「あはは……ごめんごめん」
「はぁ……話は最後まで聞け」
「そうだぞ。今回は周りに俺たちしかいなかったから良かったがな……」
「進化の時には、必ず意識を失うんだ。何せ体が作り変わるんだからな…」
そこまで言ったところで、カイルは一旦口を閉じた。
咳払いをして再び口を開き―――
「―――ところでお前、何になったんだ?」
「さぁ?何か不思議な感覚なんだけど……」
「さぁってお前……」
うーん、お尻の後ろに違和感を感じる……
というかこの感じ……知ってる感覚だ。
「ステータスを見ればいいだろ」
スージーさんに呆れたようにそう言われた。
それもそうだ。
「……わぁ」
「――?どうした?」
「いや、何か納得の種族だった」
「へぇ?」
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Name:リューセイ
Race:竜人(精霊種)
M.JOB:龍撃の魔道剣士
S.JOB:黒の竜騎士王
Lv:1
HP:1400(↑630)
MP:3900(↑1790)
STM:1100(↑468)
STR:1400(↑328)
AGI:1400(↑328)
VIT:1900(↑1130)
《Skill》【刀剣王術】Lv6.【無手王術】Lv4. 【身体操作】Lv56. 【回復魔法】Lv23. 【炎熱魔法】Lv4.【豪風魔法】Lv3.【水魔法】Lv24. 【氷魔法】Lv35. 【土魔法】Lv38.【雷魔法】Lv11.【付与魔法】Lv12.【錬成魔法】Lv4. 【死霊魔法】Lv6. 【召喚魔法】Lv7. 【騎竜術】Lv5.
《R.Skill》【竜鱗形成】【外骨格形成】【属性転換】【竜の嗅覚】【竜の視覚】【竜の聴覚】【物魔防御力上昇】Lv1.【再生速度上昇】Lv1.【竜人魔法】Lv1.【人化】Lv1
《S.Skill》【水友の証】【王の剣】【闇夜の祭宴】【無謀な英雄】【皇竜の将】
《U.Skill》【撃龍閃】【龍堕衝】【騎術の極意】
《称号》:【孤高の戦士】【孤高の僧兵】【大蛇に認められし者】【水龍神の眷属】【剣王】【殲滅者】【竜の騎士】【超越者】【絶滅種】
≪NewSkill≫【刀剣王術】【無手王術】【雷魔法】【竜鱗形成】【外骨格形成】【物魔防御力上昇】【再生速度上昇】【属性転換】【竜の嗅覚】【竜の視覚】【竜の聴覚】【物魔防御力上昇】【再生速度上昇】【竜人魔法】【形状変化】
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《【刀術】と【剣術】が統合され、【刀剣術】に変化しました》
《【刀剣術】がLv50到達、上位スキル【刀剣王術】に変化しました》
《【無手術】がLv50到達、上位スキル【無手王術】に変化しました》
《【火魔法】がLv50到達、上位スキル【炎熱魔法】に変化しました》
《【風魔法】がLv50到達、上位スキル【豪風魔法】に変化しました》
《絶滅種『竜人(精霊種)』に進化しました》
《種族スキル【竜鱗形成】【外骨格形成】【属性転換】【竜の嗅覚】【竜の視覚】【竜の聴覚】【物魔防御力上昇】【再生速度上昇】【人化】を獲得しました》
《【竜魔法】が種族スキル【竜人魔法】に変化しました》
《称号【超越者】、【絶滅種】を獲得しました》
ウワァ。
※スキル・称号に一部修正いれました