表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リアルチートは突然に _ゲーム初心者の最強プレーヤー_  作者: Lizard
第三章 蛇帝ニーズヘッグ
42/65

四十二本目 ニーズヘッグ戦 ショート視点②


 うええええええええ!??

 ニーズヘッグパイセン何でここに・・・!?


『妙な気配がすると思って来てみれば・・・取るに足らない雑魚とは・・・儂に手間をかけさせおって!!』


 何だよ妙な気配ってええええええええ!!

 どこのどいつだそんなもん発してる奴は!!!


《グランドモンスター、『蛇帝ニーズヘッグ』との戦闘に入ります》


「ぎゃああああああああああ!?」

「何でこんなとこにいるんだよおおおおおお!!?」

「死ぬううう!!!」



 マズい・・・!!

 これじゃ世界樹どころじゃねぇよ!!


「畜生ッ!!なんでこんなとこに・・・!!お前らぁ!全力で逃げろ!!撤退だ!振り返るんじゃねぇぞ!!」



 この人数でも正面から挑めば負ける・・・!!!

 今は一旦引かねぇと!!



 俺!!今こそ全力で!!

 全力で逃げろオオオオオオ!!!!!

 ハッ今俺の体は風と一体化して―――


ショートは調子に乗って後ろを振り返った。

ニーズヘッグが射殺すような眼力で睨みつけているのが見えた。




 ませーーーーん!!!


「くっそ・・・!何だって今回に限って・・・!!」

「ショート」


 うおおっ!!?リューセイかよ!!

 ビビらせやがって・・・


「何だ!?今余裕ねぇんだが!?」



「僕が足止めするから、とりあえず全力で逃げて」

「はぁ!?おまっ、足止めって―――」


 いくらお前でもそれは―――


「多分あいつがここに来たのは僕のせいだから。それじゃ、行ってくる」

「お、おいっ!!」



 畜生・・・けど確かにこのままじゃ逃げ切れるわけねぇ・・・

 アイツなら足止めくらいなら出来るか・・・?



ショートは一瞬だけ後ろを振り返った。

リューセイが淡く発光し、その腕が黒く染まっているのが見えた。

否、黒い鱗に覆われていたのだ。



 いや何アレえええええ!!?

 いっ、今はとりあえず逃げるんだ・・・!!



 もしかしてアレがリューセイが言ってた【竜魔法】か!!?

 畜生羨ましいッ!!




 いや、今はそのことはおいとこう!!

「僕のせい」とか言ってたしそれも気になるんだが!!おいておこう!!




「全員止まるなよッ!!足止めはリューセイに任せろ!!」

「はぁ!?ギルマス、いくらなんでもそれは―――!!」

「エスティアの言う通りだぜ。アレは一人で止められるようなもんじゃねぇだろ」

「そうだよギルマス!!このままじゃリューセイ君が無駄死―――」




 いや、それは無い


「アイツがやるって言ったらやるんだよ!!何か考えがあるみてぇだしな!!」

「――!いいのかよギルマス!!俺らも行かなくて!?」




「あの野郎が素直に足止めなんかするわけねぇんだよ!!」

「いやそれじゃダメじゃない!!やっぱり私たちで止めないと―――」

「そうじゃねぇ!!足止めなんざ言い訳だってことだ!!」

「なおさら意味分からないよ!?」



 まぁリューセイのことをよく知らなかったら自己犠牲に見えるかもな・・・

 アイツが自己犠牲とか・・・ないないない絶対ナイって



「いや・・・足止めっつーか・・・アイツ一人で戦いたいだけだから」

「「「「・・・」」」」

「分かったか?アイツが足止めだけで満足するわけねぇんだよ」



 そういうやつだからな。

 ニーズヘッグが相手じゃ討伐は無理だろうが・・・

 他のモンスター、普通のエリアボスとかなら足止め(未来永劫)になると思うし・・・

 ニーズヘッグでも足止め(撃退)とかならありえそう。

 いやマジで。



「少なくともアイツがそんな簡単に死ぬわけねぇから」

「ギルマス・・・それフラグ・・・」

「フラグ百回掛けても平然と生き残る気がする」

「「「「(いや何その謎の信頼)」」」」



 お前らが疑う気持ちも分かるけどな・・・




「何て言うかな・・・アイツが死ぬとこが想像出来ねぇんだよ」

「ギルマス・・・」

「寿命で死なないって言われても俺は驚かねぇぞ」

「いやそこは死ねよ」

「うん、そこは死のう」

「死のうぜ?」



 アレ?何でリューセイの話なのに俺がイジメられてるみたいになってんの?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ