表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リアルチートは突然に _ゲーム初心者の最強プレーヤー_  作者: Lizard
第二章 ボス(プレイヤースキル的な)
31/65

三十一本目 ジョブ選択

スキル【王の剣】⇒【英雄王の剣】

名前変更しました。見栄えが良かったので(発想がアホとか言ってはいけない)


とりあえずエイフォルトに戻ってきた。

なお、卵はもう……気にしない。

門を出て少し進んだところでステータスを開く。


――――――――――――――

Name:リューセイ

M.JOB:聖法士

S.JOB:なし

Lv:50+

HP:394

MP:828

STM:345

STR:394

AGI:394

VIT:394


Skill:【剣術】Lv9. 【刀術】Lv32.【無手術】Lv5. 【身体操作】Lv34. 【回復魔法】Lv7. 【火魔法】

Lv18. 【水魔法】Lv6. 【氷魔法】Lv16. 【付与魔法】Lv6 【竜魔法】Lv17.【錬成魔法】Lv.1 【死霊魔法】Lv1. 【召喚魔法】Lv1.

S.Skill:【水友の証】【英雄王の剣】【闇夜の祭宴】【無謀な英雄】


《称号》:【孤高の戦士】【孤高の僧兵】【大蛇に認められし者】【水龍神の眷属】【剣王】【殲滅者】

――――――――――――――

スキルもかなり増えたなぁ・・・

M.JOBとS.JOBは順にメインジョブ、サブジョブの略、Lvの横のプラスマークはJOBを変更しないとLv50から上には上がらず、経験値自体はLv51以上集めている、ということらしい。

イベント中に18人で挑んできたプレイヤー達を一人だけ残して殲滅の後質問したら教えてくれた。

良い人だ。

だから顔が真っ青になって全身が震えていたように見えたのは気のせいだよね。

うん。


【刀術】スキルがかなり上がっている。

例え大鎌に変えていても黒妖は刀扱いらしい。


特殊スキルの【英雄王の剣】は称号の【剣王】を得た時に入手したもの。

ちなみに【剣王】の詳細がコレ。


――――――――――

称号【剣王】

取得方法:剣術で剣王に打ち勝つ

効果:・特殊スキル【英雄王の剣】を入手

   ・???

――――――――――

取得方法の剣王(カイル)に打ち勝つ、って言うのは若干不満がある。

あれを打ち勝ったと言ってもいいものなのか……

そもそもカイルが本気を出していたのかと言われれば、僕は否と答える。


あれは本気じゃない。

半ば勘に近いけど、カイルの全力はあの程度じゃない気がする。

今度会ったら問い詰めよう。


それに……

この称号はカイルもまだ持っているのか、それとも失っているのか。

多分後者だと思う。【剣王】なんて称号を持つ人が何人もいるのはおかしい。

だとしても、カイルはそれも分かっててやったはずだ。

それなら文句を言うつもりはない。

けれど……もしこの想像が正しいなら。


もしかして……僕ってカイルに称号を押し付けられたのでは?

絶対【剣王】なんて称号を持ってたら目を着けられるだろうし。


…………役には、立つからいいか。

カイルが爆笑しながら「黙って受け取れ!」と言う場面が容易に想像できた。



この称号の二つ目の効果が分からないのは……ま、いつか分かるかな。多分。


それに……【英雄王の剣】は中々有能だ。


―――――――――――――

【英雄王の剣】

魔力を消費して自身の武器を一時的に強化する

攻撃力・耐久が上昇

発動時追加で魔力を籠めることで次の一撃が強化される

発動時間:10秒

再使用までの時間:30分

―――――――――――――

この能力、かなり凄まじい。

試しにMP100ほどつぎこんでみると、龍刀で軽く岩を叩いただけで岩にめり込んだ。

一度全力で全魔力を消費した一撃を放ってみたいけど・・・それはニーズヘッグ用かな?


次に、【殲滅者】という大変、大変不本意な、そして物騒な称号。


―――――――――――

称号【殲滅者】

取得方法:無傷で自分より高Lvの相手を一度の戦闘で『100体』屠る

効果:・敵の数が多いほど、STRの数値が上昇する

   ・一度の攻撃で複数の敵を倒すことでAGIの数値が上昇する

戦闘終了時に効果はリセットされる

―――――――――――

有能に思えるのが若干悔しい。




サブジョブはどうやらLv50に到達することで追加される、二つ目の職業らしい。

大体サポート系が多いんだとか。

一番楽しみなのはメインジョブとサブジョブで就ける職業なんだよなぁ……よし、サブジョブから見ていこう。



―――――――――――

S.JOB

適正JOB

・聖術士

・付与術師

・黒の竜騎士王 (Ⓤ)

―――――――――――

………………。


最後がなんかおかしくない?

っていうかコレ、本当にサブ?

(Ⓤ)ってなんだろ。

あ、そうだこういう時こそ……


ステータス画面を開く。

フレンドリスト。

ショートは……オンラインだな。

ボイスチャット……これか。



『あん?どしたー?』


コール音の後、少し待つと画面からショートの声が聞こえてきた。

どうやらちゃんと通話出来るみたいだ。


「少し聞きたいことがあるんだけど。時間大丈夫?」

『おう。少しくらいなら大丈夫だ』

「職業を変更しようと思ったんだけどさ(Ⓤ)って何?」

『……』


ショートがしばらく沈黙した。


『まぁそうだよな……お前なら出るよな』

「うん?どうしたの?」

『なんでもねぇ。それはユニークジョブってやつだよ』

「ユニークジョブ?」

『ああ。要するに一人しか持てないジョブだ』


そんなのもあるのか……


『経験や能力で就ける職業が変わる、ってのは知ってるか?』

「うん」

『じゃあ、それを判別してるのは運営の人間じゃない、ってのも知ってるか?』

「えっ、そうなの?」


僕が驚いて声を出すと、ショートは面白そうに笑い、また話し出した。


『そもそもこのゲームは、人間が管理してるわけじゃない……いや、正確には人間も管理してるんだが。"世界(ワールド)の意思(インテンション)"って呼ばれてるシステムがあってな。要はAIだな。人間が管理しきれないとこはそのシステム、通称『WI』が管理してる。で、適正JOBもその範疇でな。通常は既存のJOBの中から当てはまるもんが表示されるんだが、特殊な行動をとってたり、装備が特殊だったり、能力が突出してたり……条件は色々あるらしいが、その個人専用のJOBをWIが生み出すことがあるんだ』

「へぇ……面白いシステムだね」

『ちなみにコレ公式サイトに載ってるからな?』

「見てないから」

『…………』


分かる。画面の向こうのショートは呆れ顔だろう。


『まぁその個人専用JOBがユニークジョブってやつだ。大抵そういうのは強力でな。通常のスキルとも特殊スキルとも違う、ユニークスキルってもんを持ってる』

「ユニークスキル……」

『専用のスキルだな。これを持ってることのメリットはかなりデカい。ちなみに俺は『紅魔剣士』っつーユニークジョブを持ってるぜ』

「おースゴイナー」

『棒読み止めろ。お前はどんなだったんだ?』

「黒の竜騎士王」

『中二感満載だけどカッコいいなオイ。めちゃくちゃ羨ましいんだが?っつーかそれ、絶対お前が言ってた【竜魔法】が関係しているよな……』

「まぁそうだろうね」


竜騎士王ってどんなのだろうな……もしかしてナイアードに乗ったことも関係してる?


『要件はそれだけか?そろそろきらねぇと』

「あっ、ごめん。ありがとう」

『気にすんな!あばよっ』


そこで通話は切れた。


ユニークジョブかぁ……まぁ、それならこれを選んじゃおう。かなり興味ある。

ポチッと。


《称号【竜の騎士】を手に入れました》

うわっ

ジョブを選んだだけで称号が手に入ることもあるのか・・・




じゃ、次はメインジョブ。



―――――――――――――

適正JOB

・聖騎士

・魔剣士

・侍

・錬成術師

・剣聖

・死霊術士

・魔王

・龍撃の魔導剣士(Ⓤ)

―――――――――――――


………………。


いや色々とツッコミたい所があるんだけど?

サブとメイン両方ユニークジョブ二つ同時とかもあるんだ……

っていうか魔王ってなんなのかな?

まさかイベント中のことが原因じゃないよね?


もしも僕がコレになったらどうなるの?完全に悪役だよね?

色々と……凄いというか、酷いというか……

死霊術士も……まず間違いなく【死霊魔法】のせいだとは思うけど。



まぁ、これも龍撃の魔導剣士一択かな。

一番面白そう。

中二病とか言われそうだけど。




さて……そろそろログアウトするか。

魔法も試してみたいところだけど……流石に今日はもう遅いな。



よし……うん。




………………魔王はやめてほしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ