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リアルチートは突然に _ゲーム初心者の最強プレーヤー_  作者: Lizard
第二章 ボス(プレイヤースキル的な)
20/65

二十本目 龍神の眷属、マルトロスへ

ナイアードさんはかなりカッコいいです( ・`д・´)

もし擬人化したら間違いなくイケメソ(´・ω・`)


『私の眷属にならないか?』


そんなことをナイアードが言ってきた。


...え?


「・・・どういうこと?」


首を傾げて尋ねる。


『ふむ。お主にも利点のある話だぞ?眷属となれば、私が加護を与えられるからな。そもそも、眷属と言っても、私に従わねばならないわけでもない。特にお主の行動に制限がかかるわけでもない』


えーっと...ちょっと思考が追いつかないや。


「・・・それって、ナイアードに利点がないんじゃないかい?」

『いいや、そうでもないぞ。眷属になるということは、同時に私の仲間である証になる。お主のような存在は珍しい。水龍族として、お主を仲間に加えておいて損はない。その代わり、"願い"は出来れば聞き入れてほしいがな』

「願い?」

『絶対ではないがな。出来ることなら、お主には水龍族、いや、龍族に協力してほしい』

「・・・僕が協力したくらいじゃ、大して意味はないんじゃない?」

『ふん』


そういうと、ナイアードに鼻で笑われた。

・・・腑に落ちない。


『お主のLvは低い。まだまだ伸びしろもある。にも拘らず、その実力だぞ?先を見据えるなら、お主を仲間として引き込むのは大きな意味を持つ』

「そうかな?そう言ってくれると嬉しいけど・・・加護って何?」


『私の加護を与えられたものは、水属性との相性がよくなる。さらに、水龍から襲われることはなくなるだろう』

「・・・襲われないの?」

『なぜそれで残念そうにするのか聞きたいところだな。・・・安心しろ、代わりと言っては何だが、他の龍族や竜、蛇族に目を付けられるようになるだろう。一部のものは襲ってきやすくなる』


へぇ・・・水龍以外には襲われやすくなるのか・・・

というか違う属性の龍とは仲悪いのかな?


「分かった。ナイアード、君の眷属になるよ。」

『・・・利害が普通と逆だったような気がするのだが・・・まぁよい。早速眷属にさせてもらおう』

「どうぞ」


ナイアードが僕の額に爪を当てる。

けれど、刺すようなものではなく、そっと触れさせる程度。

一瞬、僕とナイアードの体が光った。


《称号【水龍神の眷属】を手に入れました》


光が収まり、ナイアードが爪を離す。



『これでお主は私の眷属だ。加護も与えてある』

「特に変わった感じはしないね・・・」

『自覚できるようなものではないからな』


まぁ、効果に関してはあとでステータスで見ておこう。


「ところで、マルトロスに戻りたいんだけど。また乗せてもらっていいかな?」

『うむ。眷属を置き去りにはせんわ』


~~~~~~~~


マルトロスの石橋に戻ってきた。


『それではな。また会おう』

「うん、またね」


そう言ってナイアードは湖に潜っていった。

ナイアードの背中は乗り心地はいいものの、やっぱり景色はほとんど見えなかった。


さて、それじゃあマルトロスに行こ―――


「あ、あのっ!!」

「はい?」


突然話しかけて、というか叫んできたのは門番さんだった。


「あなたは一体、何者なんですか・・・!?」

「何者とは・・・?」


何かに驚いている様子だ。

首を傾げてそのまま質問で返す。


「だ、だって、水龍神様が突然姿を現すなんて・・・!」


うん?ナイアードのことだよね。

あ、そういえば聞いておきたいことがあったんだ。


「えーっと、ナイアードはなんでこの湖にいるの?」


街がある湖に龍神が棲むのは、多分普通のことじゃない。


「そんな気安く呼んではいけません!せめて様をつけてください!」

「本人から許可貰ってるから、別にいいと思うよ?」


うーん・・・マルトロスとの関係がよく分かんないな。

守護竜とかそんな感じ?

というか、門番さん固まっちゃったんだけど・・・


「あのー?大丈夫ですかー?」

「・・・・・・」


駄目だ、返事がない。

まぁ、ナイアードのことは街に入ってからでも聞けるよね。


「それじゃあ、僕は街に向かいますね。それでは」


一応呼びかけてみるものの、やっぱり反応すらしない。

そんなに様付けしないのが驚愕だったの・・・?


マルトロスに入った。

と言っても、石橋の前にくぐった門の時点で街の中だったんだけど。


マルトロスの街中を見渡した時、違和感があった。

少し考え、違和感の理由に気づく。

それは、鎧や剣、または魔法職の杖を持っている者がほとんどいないこと。


ショートが言ってた通り、プレイヤーがほとんど来てないからか・・・


BFOのプレイ人口は、人気のVRMMOだけあって多い。

けれど、そのほとんどがルミリエイスとエイフォルトにいるみたいだ。


でも、プレイヤー、冒険者がいないことは悪いことだとは思えなかった。

その街並や建物、そこに住む人々を見ていると、前の二つの街よりもむしろ活気があるように見えたから。


龍神の住む湖の中心にある街。強い人が多い場所も好きだけど・・・

これはこれで、いいかもしれない。

まぁ、強いって言えばナイアードを超えるような人がいるとは思えないけどね・・・

いや、案外探せばいるのかな?それはそれで会って(戦って)みたいなぁ。



そんなことを考えながらマルトロスをしばらく進んでいると、突然のメッセージが。

差出人を調べてみると、ショートからだった。


――――――――

From:ショート

To:リューセイ


ニーズヘッグ討伐だけどな、週末のイベント終わってからってことになった!

よろしく!!


――――――――

どうやらニーズヘッグ討伐の予定が少しは決まったみたいだ。

イベントの後かぁ・・・

それなら、ちゃんと対策しておこうかな?

とりあえず、イベントに向けて魔法を鍛えておかないとなぁ・・・

あれ?そういえば・・・アイテムって最近買ってないなぁ。


うん?あれ?そういえば僕お金全然なかったような?

あー・・・ナーガの素材売ろうか。






素材買取をしてくれる店を見つけた。

ナーガの素材を出した。

店主が気絶しました。


・・・・・・あれ??

素材売却は諦めた


※以前は「次回掲示板回」となってましたが、完全にこちらのミスです・・・申し訳ない(/ω\)

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