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プロローグ
貴方は異世界に対してどのようなイメージがあるだろうか。
ドラゴン、魔法、チート、美少女……
人によってイメージは様々だろう。
この世界は、今貴方のいる世界とほぼ一緒だといえよう。街があり道路に車が走り電車の音が聞こえ、鳥が空へ羽ばたいている。唯一違うところは獣人や魔物、エルフなどがそこらを普通に歩いていて、魔法を使うというところだろう。
アラームを止め、ベッドから体を起こした。少し伸びをしてから床に降りて着替えを始める。顔を洗って髪の毛をとかしてから鏡とにらめっこをし、今日も綺麗だと自分に言い聞かせる。洗面所をでてリビングへの廊下を走る。キッチンにある母の作った一口おにぎりを頬張って鞄を持ち優雅な顔つきで外に出た。
これから私が向かう所は学校だ。
習うことは違うと思われるが、勉強をし、話し、給食を食べて掃除をしたら下校する。ほらとんど同じではなかろうか。
私、魔女の川上恵子はこの国立ジェネシス中学校にて図書委員長を勤めている。
この話は私の仕事内容を書いたものだ。