ようこそ、 『FireWheel』へ
いらっしゃいませ、bar『FireWheel』へ。
ご注文はなんですか?
どうぞ、何なりとお申し付け下さい。
え? わたくしの名前ですか。
わたくし、ユズリハと申します。
はい、一応九尾狐です・・・・・・まだ見習いですけど。このbarのマスターでもある玉藻師匠が、わたくしの師匠でもあります。恥ずかしながらわたくし、術らしい術がほとんど使えないんです・・・・・・九尾狐の恥です。
「でも、頑張るです。いつかマスターや葛葉姐さまのような立派な九尾狐になるですよ!」
――何をやっているのです。お客様をいつまでも入り口に立たせたままで。
はぁっ!? マスターに叱られてしまいました・・・・・・。
申し訳ございませんでした、お客さま。
さぁ、どうぞ。
えっ、見慣れないお客さまが多いですか?
はいっ。当店は次元の狭間にございますので、色々なお客さまにご贔屓にしていただいております。
あの・・・・・・ご心配なく。店内での揉め事は厳禁となっておりますので。
ええ、その禁を破りましたらマスターの『お仕置き』が待っているのです。なので、皆さま滅多なことではここで諍い事は起こしません。
なので、心ゆくまでお楽しみ下さい