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一年半の時が経った。
あれから俺は、とにかく六天魔術の書を解読し続けた。その甲斐あって、半年で解読に成功。いやー辛かった。何しろ尋常じゃない厚さだったからな...大体、辞書の1.5倍ぐらいかな?
その内容は、RPGの醍醐味、魔法についてだった。
魔力とは何かから、応用まで、魔法の全てがそこにあった。
まず、魔力とは何か。
魔力とは、あらゆる生物の中に存在するエネルギーのことだ。個体差はあるものの、まず間違いなく存在している。
次に、魔法。
魔法とは、先ほど説明した魔力を違う性質のエネルギーに変え、それを使うことだ。因みに魔術とは魔法の総称のことらしい。
そして、この本の題名である六天魔術。これは、魔法の種類のことを指す。魔法の種類は計6種あり、攻撃魔法、回復魔法、魔法陣、聖魔法、暗黒魔法、原始魔法と呼ばれ、これらを総称して六天魔術と呼ばれている。
さて、前置きはここまでとしよう。俺は昨日2歳となった。足腰はしっかりしてきて、言葉も話せるようになった。流石に今までと同じような喋り方はしていない。てか2歳の時点で普通に話せるのがおかしいんだがな。
俺はこの日を待った...。とにかく待った...。そして、時は来た!
俺は六天魔術の書を持って外に飛び出した。
「さて、やってみるか」
高鳴る心臓を抑えて、目的のページを開く。
そこには、『魔法の使用方法』と書かれていた。
「くぅ〜とうとうこの日が来た!魔法初体験!え〜となになに?まず、精神統一............よし、次に深呼吸?すぅ〜はぁ〜そんで?大切な物を思い浮かべる。...これらの作業は魔法に一切関係しない...おぉい!」
俺は気を取り直してその下を見る。
「魔法の使用方法は熟練度によって変わる、と?ふ〜ん...そんじゃいつも通り...」
俺は最も熟練度の高いやつを試すことにした。
ん?何で難しい方からやるのかって?その方が期待度高いじゃん!
熟練度の高いやり方。それは...
「名前を言うだけ、か。...『岩』!」
俺が言ったのは、攻撃魔法レベル1の魔法。岩を飛ばすという、とてもシンプルな物だ。
あ、そう言えばレベルについて言ってなかったな。
レベルってのは、言わば魔法の強さのことだ。レベルは10まであって、レベルが上がるにつれて、威力と難しさ、魔力消費が上昇するんだ。特にレベル10ほどにもなると、『天災魔法』って言って、威力、魔力消費、難しさがハンパなくなるってわけ。
さて、話を戻そう。俺の手から岩が出たかと言うと...出なぁ〜い!
あるぇー?何でだ?
そこで、俺はある二文を思い出した。
「何だっけ、『魔法には適正がある』、『魔法とは想像力である』だっけ?」
一文目は分かる。魔法の種類によって向き不向きがあるってことだ。
一年半の時が経った。
あれから俺は、とにかく六天魔術の書を解読し続けた。その甲斐あって、半年で解読に成功。いやー辛かった。何しろ尋常じゃない厚さだったからな...大体、辞書の1.5倍ぐらいかな?
その内容は、RPGの醍醐味、魔法についてだった。
魔力とは何かから、応用まで、魔法の全てがそこにあった。
まず、魔力とは何か。
魔力とは、あらゆる生物の中に存在するエネルギーのことだ。個体差はあるものの、まず間違いなく存在している。
次に、魔法。
魔法とは、先ほど説明した魔力を違う性質のエネルギーに変え、それを使うことだ。因みに魔術とは魔法の総称のことらしい。
そして、この本の題名である六天魔術。これは、魔法の種類のことを指す。魔法の種類は計6種あり、攻撃魔法、回復魔法、魔法陣、聖魔法、暗黒魔法、原始魔法と呼ばれ、これらを総称して六天魔術と呼ばれている。
さて、前置きはここまでとしよう。俺は昨日2歳となった。足腰はしっかりしてきて、言葉も話せるようになった。流石に今までと同じような喋り方はしていない。てか2歳の時点で普通に話せるのがおかしいんだがな。
俺はこの日を待った...。とにかく待った...。そして、時は来た!
俺は六天魔術の書を持って外に飛び出した。
「さて、やってみるか」
高鳴る心臓を抑えて、目的のページを開く。
そこには、『魔法の使用方法』と書かれていた。
「くぅ〜とうとうこの日が来た!魔法初体験!え〜となになに?まず、精神統一............よし、次に深呼吸?すぅ〜はぁ〜そんで?大切な物を思い浮かべる。...これらの作業は魔法に一切関係しない...おぉい!」
関係しないならなんでそんなもん載せたんだよ!
俺は気を取り直してその下を見る。
「魔法の使用方法は熟練度によって変わる、と?ふ〜ん...そんじゃいつも通り...」
俺は最も熟練度の高いやつを試すことにした。
ん?何で難しい方からやるのかって?その方が期待度高いじゃん!
熟練度の高いやり方。それは...
「名前を言うだけ、か。...『岩』!」
俺が言ったのは、攻撃魔法レベル1の魔法。岩を飛ばすという、とてもシンプルな物だ。
あ、そう言えばレベルについて言ってなかったな。
レベルってのは、言わば魔法の強さのことだ。レベルは10まであって、レベルが上がるにつれて、威力と難しさ、魔力消費が上昇するんだ。特にレベル10ほどにもなると、『天災魔法』って言って、威力、魔力消費、難しさがハンパなくなるってわけ。
さて、話を戻そう。俺の手から岩が出たかと言うと...出なぁ〜い!
あるぇー?何でだ?
そこで、俺はある二文を思い出した。
「何だっけ、『魔法には適正がある』、『魔法とは想像力である』だっけ?」
一文目は分かる。魔法の種類によって向き不向きがあるってことだ。
だが、二文目はなんだ?想像力って言われてもなぁ...。
「ん?そういえばなんでこの本は『難易度』じゃなくて『熟練度』なんて言葉を使ってるんだ?」
誰でも使える方法ってのも書いてあったし...これと想像力という言葉から導き出される答えは...。
「簡単な方法を使わないと、さっきの方法は使えないとか?」
それなら辻褄があう。想像力というのは、『一度簡単な方法を使って、その時の効果とか見た目とかを頭に叩き込めって』ってことか?
これなら『熟練度』っていう言葉を使っている理由も分かる。
あとは俺の適正か...これはもうやりまくるしかないよな。
「えっと、簡単な方法は...『魔法陣に手を当て、もう片方の手を対象に向け、術名を唱える』、か。魔法陣ってここに載ってんのでいいのかな」
取り敢えず、さっきと同じ岩の魔法陣に触れる。
「よし...岩!」
今度こそ、手から岩が...出なぁ〜い。
つまり、土は俺の適正ではないということだ。
〜13分後〜
その後、俺は今のと同じ要領で魔法を使いまくった。が、何一つ発動しない。あとは原始魔法が残っているが、ここまで来ると、魔法に向いていないと考える方が自然だ。
が、俺はむしろワクワクしていた。何故かって?それは原始魔法がなかなかの曲者だからさ!
さて、ここで原始魔法について詳しく説明しようじゃないか。
まず一つ目。
さっきも言ったように、原始魔法は膨大な魔力と高度な技術を引き換えに高い攻撃力を生み出す魔法だ。どれくらいの魔力を使うかと言うと、他の魔法だとレベル1の魔法を使うのに1魔力を使うのに対し、原始魔法のレベル1は、10魔力を使うのだ。その代わり、他の魔法と比べて威力は7〜10倍ほどになる。
二つ目は魔法陣が無いこと。
なんでも、複雑過ぎて誰も複製出来ないのだそうだ。今では原盤だけが高値で取引されているらしい。まぁつまりは、魔法陣使って楽々発動♪なんてことは出来んのだ。これが高度な技術の正体である。
「さーて、やるか...『弾』!」
唱えると共に手の平から何かが吸い取られ、全身がだるくなった。と、思ったら直ぐにだるさは無くなり、魔法も発動しなかった。
「あるぇー?おっかしいな...ま、いっか。とにかく、魔力が吸い出されたってことは、俺の適正は原始魔法で決定!だな」
だがしかし、魔法は発動しなかった。これは、練習が必要ですな...。
こうして俺の魔法づけの日々が始まるのだった。