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今生の死

何だか天から降ってきた。

 俺の名前は後藤信吾(16)まだまだぴっちぴちの高校生だ。

 だから何だ、と言えばそれで終わりだ。だが、・・・・俺は何を語ろうとしてたんだろうな?


「こらー後藤集中しろー」


 おっと、怒られてしまった。とりあえず「すみません」と謝っておく。




******




 チャイムが鳴りその日一日の授業の終わりを告げる。生徒達が自分に割り当てられた掃除を行い、それが無い生徒は僅かだが帰宅していく。

 俺はその僅かの中の一人だ。

 今日は大人気ゲームの新作が発売されるため、いち早く帰って攻略する為に俺は家に帰らないでゲームショップへ走り初めた。

 15分程走ると直ぐに行き着けのゲームショップが見えて来た。自動ドアが開くまでの時間も待ち遠しく入れるだけの隙間が開くと其処へ滑り込む。

 レジの方へ行くとレジに行列が出来ており、ある商品棚に『完売』の二文字。それは俺が欲しかったゲームのタイトルだった。だが俺はそれを無視して行列の最後尾へ並んだ。

 この行列は予約を行った人達が並んでいる様である。俺の番になり、多少の手続きを済ませるとゲームを受け取った。

 ゲームを手に家へ帰ると俺は真っ先に二階の自室へ向かう為、階段を上る。その時、家の奥から男性の声が響いて来た。


「おいガキィ!!帰ったらこの俺!親父に「ただいま帰りましたお父様」の一言でもネェのか!?」


 そう馬鹿みたいに喚き散らすのは、俺のお袋の再婚相手だ。

 だが俺に対しては上からの命令口調で、一度も命令形意外で俺に話し掛けた事は無かったと思う。


「ウルセェ黙れクズジジィ!肉塊にして犬の餌にするぞ!?」


俺はそう言うと自室に籠り、明日が休日を良いことに徹夜の体制に入っていた。




~午前4時~


 あの後ぶっ続けでゲームをプレイしていたが、流石に眠気が限界点にまで達してしまった。ウトウトしてゲームに集中できないから少し眠ろうとベッドに潜ろうとして、突然“コンコン”とノックが鳴った。

 ・・・・・・こんな時間に誰だろう?あのジジィ?・・・嫌、彼奴が俺の部屋に来る筈が無いだろう。じゃあお袋だろうか?そう思いドアを開けた瞬間ーーーーー




ーーーーーー『ドスッ』そんな音と同時に俺の腹が段々熱くなっていく。 ゆっくりと其処に手をやると俺の腹から固い棒の様なものが生えていた。それを司会に捉える、それは包丁の柄の部分だった。


「ハ、ハハ・・・お、俺の言う事聞かねぇからこうなるんだよ。お前も“あの女”もな」


 ジジィが俺を見下しながら言う。

 おい、まて。あの女?おい、まさか・・・?


「あの女、俺に「別れよう」なんて言って来やがったよ。あのまま俺に尽くしてりゃ良いのによ。あんな事言われたからさ・・・」


 ベラベラと喋るジジィ。

 視界が霞む。出血のせいなのか、こいつが何を言うのかが分かったからなのか、それはわからない。


「ついさっき殺してやったわ」


 それを聞いた瞬間。腹に刺さっている包丁を引き抜くと、霞む視界の中あいつに包丁を突き刺す。


「うぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


 肩辺りだろうか?包丁はあいつの体に刺さった。あいつは大袈裟に転び目の前で暴れている。その時、俺は大きくバランスを崩してしまった。そして、足下の血溜まりに足を取られ階段を転げ落ちてしまった。

 段々意識が薄れていく。このまま俺は死ぬんだろう。あいつの憎たらしい叫び声が遠ざかっていく。

 あぁ、クソッ!もう、限界、だ・・・

 俺の意識は落ちていき・・・・・・そして、完全にシャットアウトした。

これが短めって言えるだけ書けるといいな。

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