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ここからは、旧さいたま市見沼区領らしい。
ここの領主が、私の義父の親友らしい。
昨夜から、私は馬に乗りっぱなしで、そろそろ睡魔が襲撃しそうなので、
彼の家を尋ねてみることにした。
見るからに、一階建てで、木造建築である。
普通の家の広さの2倍ぐらいの大きさだ。
一応門番はいるものの、貧相な装備で、本当にこれでいいのかと
私でも心配しそうなほどである。
家は、おせじにも豪華といえるものではなかったが、
この際、こんなことに文句を言ってる場合ではない。
「貴様、何のようだ。」
早速門番が、めんどくさそうに話しかけてきた。
「私は、領主様である山口様の親友の息子である佐々木と申す。
領主様にお取次ぎを。」
私は馬を下りた後そういって門番に義父が書いた手紙を渡した。
門番は、少し待てといった後に中に入っていった。
しばらくすると、門が開いた。
門番がついて来いと合図したので果たしは、門番に続いた。