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孤独、そして出会い
いつ頃からだろう・・・。
人生の一瞬、一瞬がとてつもなく楽しくない。
朝、目覚め、何の変哲もない一日の始まりがやってきたかと思うと消えて無くなりたいと思ってしまう。
誰との繋がりも持ちたくない「俺」は、とりあえず暴れる。街に群がっている不良共を見かけると何となく殴り倒す。不良共は数珠繋ぎになってかかって来る。殴られ、蹴られ、はたまた投げ飛ばされ・・・
痛くない・・・、体は痛い、悲鳴をあげているのだってわかる、でも心が痛くないと言っている・・・
気絶しかかった「俺」に不良共のパンチが飛んできた。いつもの一日が終わろうとしていた。
「あぁ、何やってんだろう俺・・・」
その時だった。不良共が吹っ飛んでいく。
「おもしろい事一人でやってるんじゃないよ!」
それが、あいつとの出会いだった。