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Little Boogie man & Me 小鬼と俺の黄泉奇譚  作者: クリステル


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21/27

元彼


「これはこれは、サーモス様、お久しぶりで御座います。」


王都の門に着くと門番さん達がサーモスさんに敬礼!サーモスさん、何者?


「以前王都の騎士団に勤めておりました。勇者様の魔王城攻略には部隊長として参加したものです。」

うーん、歴戦の騎士だった!


で、冒険者ギルドに行けば下へも置かないオモテナシ!


「お嬢様からお預かりしたエンマー殿の紹介状です。ご査収下さい。」

「わざわざ痛み入ります、サーモス殿。」

王都のギルドマスターもタジタジ!

スゲーなサーモスさん!


「確かに承りました。エンマー殿には部下を案内につけましょう。すまんがエリスを呼んでくれ!」


はっ!エリスと言えば赤髪狂犬!


「お呼びになりましたか、マスター!」

違った!

エリスさんはメガネにスーツのキャリア風だった。


「こちらのエンマー殿の王都滞在に関して不便のないようにサポートして欲しい。」

「了解致しました、マスター。エンマー殿、よろしくお願いします。」


で、


「サーモスさんはこの後どうされますか?帰りは転移で大丈夫なんですが…。」

「お嬢様からは王都の滞在中はエンマ様のお力になるように言われております。向こうにはロクロー殿も居られますから。」

「そうですか、では引き続き宜しくお願いします。」

「ただこの後王都の知古に挨拶して参りたいと思いますのでエリス殿、エンマ様を宜しくお願いします。」

「承りました。」

「サーモスさん、ではまた今夜の宿で。」


で、


「今回の王都訪問の1番の目的は飲食店の物件探しなんで、とりあえず不動産屋に行きたいのですが。」

「わかりました。ご案内します。」

うん、見た目どおり出来る女って感じだ!


「おー、ココは良いですね!一号店より少し広くてギルドのあるメインストリート沿いだし。ココで契約しましょう。」

やはり元飲食店の居抜き物件。もう、すぐオープン出来る!

金貨2枚で半年の契約っと。

「ジョン、ちょっとゴンちゃん呼んでくるから蕎麦打って待ってて。」

「うんわかった。」


〝転移!〟


「お待たせー!」

「うわっ!」

あ、エリスさん驚かせちゃったかな?


「エンマー殿…、その転移は凄まじいですね…。マスターから稀人とは聞いてましたが…。」

「コッチでは転移魔法は珍しいんですか?」

「聞いた事は有りますが、我が国には転移魔法を使えるものは居ません。」

う、コレもチート案件だったか…。

便利だからついつい人前でも構わず使っちまったが…。


「で、こちらウチの職人ゴンちゃんです。ゴンちゃん、こちらはおれ達の世話をしてくれてるエリスさんだよ。」

「初めましてゴンです。あー、師匠の蕎麦打ち!久しぶりに最初から観たかったー!」

うん、高速蕎麦打ちだからもう茹で上がってるね。


「ゴンちゃん、カエルと亀の研究はどう?」

「丁度今日試作品をお持ちしました。カエルももの竜田揚げと亀鍋です。」

「お、仕事が早いねーゴンちゃん。せっかくなんでどうぞ、エリスさんも召し上がって忌憚のないご意見を下さい。」


〝ズルズル、ズルズルズルズルー〟


「お、美味しい…。こんな美味しいものは初めて食べました!コレは王都でも流行りますね!」

「うん、竜田揚げはケンタ超えてるし亀は歯応えもあってスッポンより癖がなくて栄養価も高そうだね。良かった。で、ゴンちゃん、この店は君に任せるとして、温泉街の街にもう一店出そうと思ってるんだけどゴンちゃんの部下から一人選んで欲しいんだ。」

「でしたら猿人のジョージがよろしいかと思います。」

「うーん、キツネザルソバかー。語呂も良いかもね。それじゃ俺達コレからダンジョンに行こうと思うから、エリスさんと奴隷商に行って温泉街の分と領都の補充も入れて6人くらい買ってきて。ダンジョンの様子見たらまたこの店に戻るから。」


というわけで世界一のダンジョンに来ています。

流石世界一、領都のダンジョンに比べて管理がしっかりしてるね。

受け付けがあって行動予定を申請して入ダンを記録して装備をチェックしてようやく入ダン。観光資源でもあるから安全対策してるフリも大切だよね。うんコンプライアンスだ!


何でも30階層から下は未踏破らしい。1階層はスライム。コレはもうスルーでいいでしょ。2階層はゴブリン。3階層はゴブリン、コボルト。ココまでスルースルー!

4階層アンデッドゾーン。此処で事件は起きた!


単独で現れたスケルトン君、何か様子がおかしい。敵意も殺意もなくフラフラと俺達の方へ近づいて来て、腰を折って謝りだす。何や?と思ううちに骨子ちゃんがスッと前に出て首のペンダントをブチっと引きちぎってスケルトンに渡したかと思ったら頭蓋骨を〝コーン〟と平手打ち!スケルトン君はバラバラと骨ごと崩れ落ちてしまった!


「元恋人で骨子ちゃんを見捨てて森から逃げたんだって。ついでに領都にも居られなくなって、このダンジョンで死んでスケルトンになってたみたい。」


ジョンがコッソリ俺に耳打ちしてくれた。なんとも…、言えない話しだなぁ。


「骨子ちゃん…。」

俺にはかける言葉がないよ…。


「さあ、気を取り直してガンガン行きますよー!」

うん、〝命大切に〟ね!

ズンズン先へいく骨子ちゃん。

何となく振り返ってバラバラスケルトンを見ると骨同士がゴソゴソ集まって復活しようとしている。流石 HPインフィニティのスケルトン!アレくらいじゃあ死なないか…。心は死んだかもしれないけどね。

そういえば骨子ちゃん、まるで生者だけど HPはどうなってんだ?

最近ステータス確認してなかったなぁ。


骨子ちゃん

種族……ノーライフクイーンLv2

職業……アーチャー

HP……♾️/♾️

MP……120/120

SKL……狙い撃ち、連射、曲射、騙し撃ち、遠矢、遠視、豪矢、複射、ファイアーアロー、パトリオットアロー、精神統一。


闇魔法Lv1……死の唄、死の吐息、鈍いの呪い、即死、消滅、エナジードレイン、死の呪い、アンデッド支配。


種族進化してた!不死の女王!

何故か怒らせるとマズい人ばかり増えていく。


5階層の沼ゾーンでまたカエルを沢山収穫してマップにコーンをたてて俺達は店に戻った。


店に戻るとゴンちゃんが丁度奴隷達を購入して戻って来ていた。

皆んな手足の欠損など訳あり格安奴隷だ。


「再生!」

おー、初めて見るけど凄いな!暖かな光が患部にフワフワっと集まったかと思ったら光の粒子が粒となって形を形成しだしてあっという間に再生完了!


「エンマー殿!ジョン殿のソレは〝聖魔法〟なのですか?」

エリスさん大興奮!そうだ、コレもチート案件だよねー。


「ジョンはそんなんじゃありませんよ。エリスさん、今日見た事は忘れた方がいい。今更ですけどね。」

「そ、そうですか、そうですね。誰にも言わないでおきましょう…。」、

今のは最近覚えたスキル〝暗示〟を使ってみたよ。うん、コレで大丈夫…かな?


で、いい時間なんで皆んなを引き連れて今夜のお宿にチェックイン!

エリスさんが手配してくれたのは、


「ザ・パシフィックホテル」

海も無いのになんでだよー!


なんと最上階のプレジデンシャルスイートで部屋に大きなバスルームまで付いてる!

コレもサーモスパワーなのか?

大きな部屋だからゴンちゃんも奴隷達も一緒だよ!文句あるやつは出てこーい!


〝コンコン〟

ん、文句あるやつか?と思ったらお帰りになったサーモスさんだった。


「隣が私の部屋になっております。ご用の際はお声がけください。それと…、少しお話しがあるのですがお時間よろしいでしょうか?」

「どうぞどうぞ、座って下さい。」


サーモスさんの言う事にゃ…。

久しぶりの王都の空気が騒ついていたので知人を回って情報収集したところ、〝魔王が復活したらしい〟だとか〝隣の国に攻め込むらしい〟だとか不穏な噂ばかりが飛び出して来たらしい。


「なるほど、そうすると王都の出店は見送った方がいいでしょうか?」


「今すぐにどうと言う事もないでしょう。それに離れた王都の情報を得るのには拠点があった方がいざという時の立ち回りが有利になりましょう。」


なるほど、そういう側面もあるよね。ゴンちゃんには少し言い含めておこう。


「そうすると、王都と温泉街と領都のコミュニケーションが課題てすね…。サーモスさん、何か通信の魔道具とかはご存知ないですか?」

「通信ですか…。現時点では有りませんが、なんとかなるかもしれません。エンマー殿は転移魔法が使えましたよね?」

「はい。」

「私の知り合いに魔道具技師が居ります。エンマー殿の転移魔法を魔道具に落とし込めれば新しい通信機器が出来る可能性があるかましれません。明日お時間があれば訪ねてみませんか?」

「それは良いですね。是非相談に乗ってもらいましょう。

で、お風呂上がりにまったりしていたらハナちゃんからまた双子ちゃん動画!


『カエルのうたがー』

   『カエルのうたがー』


まさかのカエルブームの双子ちゃん!


俺の娘達は天才か!

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