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黒白の魔法使い  作者: 00
6/13

第五話 森林②

※この物語はあくまでフィクションです、

 ですが一部本当のことを織り交ぜて書いてます。※

ーーーー


日本国内 とある森林内

八月八日 夕方十八時四十分


「はぁはぁはぁ、」


森林内の中で自分の吐息があたりに響く。


「はぁぁぁぁ、つ、疲れたぁぁ!!」


新は地面にうなだれる。

てか五時くらいからぶっ通しで歩いてるから

まじで途中から足の感覚がない、、


「今日は少し早いが休憩するか、、」


そう思い鞄からレジャーシートを取り出し、

地面に敷いていく。


「髪と体だけささっと洗おう、、」


鞄から使い捨てシャンプーとボディーソープと

水を取り出す。

なるべく水は使わないよう最低限の範囲を濡らす。

まずは髪を洗い、そのままボディーソープを手に取り

体を洗う。


「流石に少し冷えるなぁ、」


小言を漏らしながらも体を洗う。

体を洗い終わった後は水で髪から丁寧に流す。

水で流した後はタオルを取り体を拭き取る。

拭き取り後新しい下着と先ほど来ていた服をとり

ゆっくりと来ていく。


「ふぅぅ、さっぱりした!」


独り言を言いながら木の近くへ歩み寄り、

少しもたれかかる。

近くにあるかんぱんと先ほど使用した水を手に取る。


「水はまだ十分あるな、、かんぱんもまだある。」


そう言いながら3個ほどかんぱんを食べていく。


「今日はお腹が空いたな、、しょうがない!

 かんぱんと水を今日は多めに取るか!」


新はかんぱんをたくさん手に取り

どんどん頬張っていく。

食べすぎたのか水も一気に飲んでいく。


「ふぅぅぅ、久しぶりにたくさん食べたな!」


満足気にお腹をさする。

どうやら満腹のようだ。


「よし!今日は順調に進めたし、寝るか!

 だが、、夜は冷えるから布団を出そう。」


ブルブルと少し震えながら鞄をガサガサと漁り、

薄っぺらい小さい掛け布団を取り出した。


「ううう、寒い、、」


そう言いながら布団を握り締めながら

今日も深い眠りにつくのだった。


現在の徒歩距離百二十五キロメートル


ーーー


???まであと六十五キロメートル


ーーー


日本国内 とある森林内

八月九日 午後十七時五分


いつも通り朝の五時ごろに起きた新は

身支度を整えて徒歩で森の奥へと向かっていた。

だが歩き始めてから十二時間が経過したくらいで

歩く足を止めて唖然としていた。


「え??、、、どういう、ことだ?

 な、んだ、ここは、」


新は目の前に広がる林道の光景に

唖然としてしまった。


「地面には区切りが明確にあるな。

 森だから林はあると思ったが、、

 これほどまでにくっきりと分かれるものなのか?」


少し考えながら前にある林道に目を向ける。


「確かに最初降りてきた崖は

 もうほとんど見えなくなっているが、、

 それでもこんなにくっきりと別れていれば

 わかる気がするんだよな、、」


最初に降りてきた崖は上からこの森林地帯を

ある程度は見渡せる。

だが、こんなにくっきりと森と林道に分かれてるのは

すごくおかしい、、、気がする。


「それにここ、、まるで世界が変わったような、、

 雰囲気も全然違う。一体どういうことだ?」


こんな場所があるなんていうのは聞いたことがない。

それに、急に森から林道になるなんておかしい。

おかしい、、少し考える必要があるな。


「ん??待てよ、おかしいと言えば...

 何でこの森には虫や動物がいないんだ?」


そういえばこの森に入ってから一度も

虫や動物を見ていない。

蚊やアリすらいない。

それどころか猪や兎、鳥なんかもいない。


「やっぱりこの森何かおかしいぞ、、

 今からでも遅くない。引き返そう...」


そう思いもう一度林道に目をやる。

すると奥の方が少しひらけていることがわかった。


「なんだ?あそこは林が全然生えてなさそうだな...

 よし、、、あそこまでなら、、行ってみるか。

 いや、、だが今日はそろそろ日が落ちる。

 その前にここで一睡して明日から入ろう。」


俺はそう決意をし野宿の準備をするのであった。


現在の徒歩距離百七十五キロメートル


ーーー


???まであと十五キロメートル


ーーー


日本国内 とある林道

八月十日 午前六時二十分


「ぁ...う、うそ、だろ、、」


俺は目の前の光景に驚き声が出なかった。


「な、んだよ、ここは、、」


目の前には1キロくらいあるだろう大穴があいていた。

大穴の中には小穴が沢山あり、争った形跡がある。

中央の辺りには大きめの岩がある。


「こんなの、実際に見たのは初めてだ、

 何なんだここは、、どうなってるんだ。

 それに穴が多くて歩きづらいなぁ」


新は辺りを見渡しながら進んでいく。

すると何かが中央の岩の前にあるのがわかった。


「あれは、、なんだ??」


恐る恐る近づく。

こいつは...


「ぁ、、はぁ、はぁ、ぅ、」


俺はそれをみた瞬間足の力が抜け

地面にへたり込んでしまった。

恐怖で声が出ない。


「なんだよ、、何でこんなところに人骨が、、」


それは白骨化した人間であった。


「し、、しかも、1人じゃない、、

 ここ、よく見ると周囲に物や骨が散乱している。」


周囲を鋭く観察する。

木の棒みたいなのや丸い球体、ガラス片や

人の骨、、ローブのようなもの、洋風の服、

剣のようなものに、鎖のようなものまで、、

一体どうなってるんだ。


「ゴクッ、、これは、やばい。ここはまずい。

 早く引き返さないと、、」


そう言って俺はとりあえず大穴の上側に戻る。


「まずい、帰路とは反対側に登ってしまった。

 迂回するか、、、」


とりあえず俺は迂回することにした...のだが、


「ん??まだ何かある??」


ふとこの林道の先に目をやると

何やら建物のようなものが小さく見える。


「いや、やめよう。行ったらまずい。

 今度こそ何があるかわからない...でも、、」


でもすごい気になってしまう自分がいる。


「距離的にも少し遠そうではあるが、

 危ないと思ったらすぐ引き返そう。

 多分森の境界線までならギリギリ帰れそうだし、

 大丈夫だろう。見るだけ...」


興味心に勝てなかった俺は仕方なく

前へ進むことを決意したのだった。


現在の徒歩距離百八十一キロメートル


ーーー


???まであと九キロメートル


ーーー



※最後まで見てくれてありがとうございます。※

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