14話 3歳
もし今転んでいたら俺は死んでいたかもしれない。
そんな出来事が当たり前に起こるのが外の世界だ。
私は今、メイドのココと付き添いの騎士フールと共に食べ歩きをしている。
綺麗に整備されたレンガの道。そこには少なからず小さな段差がある。
りんご飴を食べながら歩いていた私は、軽く躓いたもののすぐに体勢を整える。
もし今転んでいたらりんご飴の棒がのどを貫いていたことだろう。
やはり外の世界は恐ろしい。
それはさておき王都にはたくさんの人がおり、この世界では始めての人間観察ということになる。
となると気になるのはもちろん亜人。エルフや獣人、ドワーフなんかがもしかしたらいるのではないか。と期待してしまうわけだ。
が、正直見てもわからない。
耳尖ってる?と思う人なんかはまあ偶にいる、がエルフですか?と聞かれたらわからん、って感じだ。
しかし考えてみれば当然なのかもしれない。
先祖がもし純潔のエルフと純潔の人間だったとしても、時間が経てば混血のものばかりになってしまうだろう。
この世界にもしエルフなどの亜人がいたとしてもそれはファンタジー種族エルフ!というよりは血液型がエルフ型とかその程度の話になってしまうのかもしれない。
もしそうだとしたら少し残念ではある。
前世のえっちなアニメで獣人と人間は子供ができないとか設定であったなぁ。
もしそうならとても残念な話ではある。
そういえばえっちなアニメで思い出したが、前世のパソコンに「哲学者への道」というファイルがあったけど誰かに見られてはいないだろうか。
などと考えながら歩いていたら人とぶつかってしまった。
「ごめんなさい。」
「気ぃ付けな。」
どうやら大丈夫だったようだ。しかし、やはり近くに騎士がいると言うのも大きいのかもしれない。
そう思い付いてきてくれた騎士フールに感謝しながら周りを見渡すと。
あれ、ココもフールもいないじゃん。
これは、あれか二人とも道に迷っちゃった感じだ。
あっちゃー、いい年して迷子になっちゃったかー。
水魔法で上から周りを見渡してみるが見当たらない。
おかしいな。なんて思った時後ろから肩を叩かれた。
「今魔法使ったの君だよね?すごい魔力だね。ちょっと話聞かせてよ。」
後ろを振り返るとローブを着た男がしゃがみながらこちらを見下ろしていた。
あ、これ職質だ...




