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宝石使いと魔王の冒険譚  作者: 大牧さんたん
3/8

厄災と言える守護者


 ダイヤモンドミノタウロス、アダマンタイトヒューマン、クリスタルロードドラゴンの三体の前に立つと三体は動き始めた。


『グァァァァン!!!』

『ブモォォォォォ!!』


 ダイヤモンドミノタウロスとクリスタルロードドラゴンは咆哮を上げて廊下内に物凄く反響する。


「【解放(リリース)天ノ金剛剣(あまのこんごうけん)】【覇王石・能力解放(のうりょくかいほう)】」


 その間に棒状の薄い銀色の魔水晶を取り出し、解放して魔水晶は剣に変化する。

 剣は青が主体のであるが銀のような輝きをしていてまるで夜空の星のような美しい刀身をした全長1メートル30センチ程の両刃剣である。


 次に覇王石と言う錬金術で作り出した錬金宝石で、魔水晶に属性の魔力を込めるのではなく魔力のみを込めて水晶の色が透明から段々と至極色(黒よりの紫色)に変化した高密度の魔水晶と竜の血を錬金術で合成して出来た紫紺色の宝石で、一つ制作するのに一か月近くかかる制作の難しい錬金宝石である。

 魔法の触媒としては最高級品と言っても過言ではないが、俺が使う方法は少々狂っていると言い。

 覇王石には【身体超強化】と言う【身体強化】上位の魔法が刻印されていて、この覇王石の能力解放をすると通常の【身体強化】で言うと数百倍以上、【身体超強化】で言えば数十倍の効果を発動が出来る規格外な物である。

 ただしデメリットも存在して、効果時間は30分、一度能力解放を使用すると覇王石が消滅してしまうというもので、材質費でいえば使用した高濃度の魔水晶の価格は白金貨1枚(日本円で10000000(一千万)円)に竜の血の価格大金貨5枚(日本円で5000000(五百万)円)と言う材料費を一度で失うと言うデメリットである。


『グァァァァン!!』

『ブモォォォォォ!!』

 

 覇王石を使用すると脅威度が増したのか、ダイヤモンドミノタウロスとアダマンタイトヒューマンは接近して攻撃を仕掛けて、クリスタルロードドラゴンは【クリスタルドラゴンブレス】の準備に入り口の部分に魔力が集中し始める。


 ダイヤモンドミノタウロスの全力の拳を俺狙いで殴打、それを回避してダイヤモンドミノタウロスの腕に乗りそのまま首を狙おうとするが、腕の着地前に

アダマンタイトヒューマンの体が変化させ手が弓になり三連射で矢が放たれる。

 無論、この矢の材質はアダマンタイトなので硬度は世界でも最上位に匹敵する硬度を持っているので、強固な矢が弓矢として放たれるともはや切り札のバリスタと言ってもいいだろう。

 それが俺めがけて三本撃たれるが、それを全て()()()()()()

 空中で切り落として、腕に着地すると腕を登ってダイヤモンドミノタウロスの肩で天ノ金剛剣でダイヤモンドミノタウロスの首を音速の速さで一閃して、首を切り落として討伐する。


 切り落とした後背後に剣を構えてアダマンタイトヒューマン攻撃を防ぐ。

 アダマンタイトヒューマンの手には天ノ金剛剣と同じ大きさの剣を持ち打ち合う。

 アダマンタイトヒューマンの剣速は音速の一歩手前で、普通の人なら一瞬で決着がつき細切れにされているだろうが、覇王石で身体強化を行っているのでそれも対処できる。

 そして、数十合剣で打ち合いアダマンタイトヒューマンが20メートル程距離をとり即座に反転して突きの構えで突撃して心臓部を狙う。

 俺の方も距離をとってから即座に中段で構えてから中段に横構して接近する。

 俺の横斬りがアダマンタイトヒューマンを両断するか、アダマンタイトヒューマンが俺の心臓を貫くかの一撃は1秒未満の速さで交わりお互いを通過した。


『......!!』


 通過した結果はアダマンタイトヒューマンが上半身と下半身が切断されて、剣が砕け散り勝負は着いた。


『グァァァァン!!』


 仲間をやられた怒りでクリスタルロードドラゴンは吠えて即座に【クリスタルドラゴンブレス】放ち、仲間であったダイヤモンドミノタウロスとアダマンタイトヒューマンの残骸諸共吹き飛ばそうとした。


「【召喚解放(サモンリリース)・宝石の精霊『金剛』】!!」


 そう唱えるて2秒後、俺たちの居た地点はダイヤモンドミノタウロスとアダマンタイトヒューマンの残骸諸共吹き飛ばされた。


 ブレスは一分ほど続きその後は残骸も残らない程で、助かる見込みは0であった。

 ブレスにより起きた砂埃などが晴れ始めて、クリスタルロードドラゴンは驚愕した。

 ブレスを吐いた場所で敵が居たはずの箇所はダイヤモンドミノタウロスとアダマンタイトヒューマンの残骸は残っており、寧ろ敵のいた地点から背後は傷は一切傷が無いからである。


『マスター、呼ぶならもう少し早く呼んでほしかったぜ。それに一歩間違えればまとめて即死とかシャレにならんぞ』


「ごめんね、金剛。ドラゴンに隙を見せるためにあえて単独で戦っていたから許してくれ」


『まあ、いいぜ。その代わり戦闘報酬に酒をよこせよ』


「了解」


 そう言って俺が話している相手は身長180センチ以上で、筋骨隆々な体つきに銀髪灰目をしてダイヤモンドの様な輝きをした騎士鎧とそれなりに大きな盾に天ノ金剛剣よりも大きいグレートソードを装備した30代前半の男が先ほどはいなかったはずなのにそこで盾を構えていた。


 彼の名は金剛。人間ではなく精霊に分類されていて、俺の作り出した錬金宝石の中でも最高傑作の一つで、ダイヤモンドの精霊である。

 彼の本体は【精霊魔宝石】と言う錬金宝石が本体で、精霊が宿っている精霊石と覇王石に使った魔水晶の様に魔力(魔水晶の数百倍近くの高密度の魔力)をダイヤモンド(直径一メートルクラス)に魔力浸透させて半年かけて浸透させたダイヤモンドの魔法石。

 この精霊石とダイヤモンドの魔法石を錬金術で合成して、最終的に直径10センチの精霊魔宝石が出来て、最後に【精霊生誕】の精霊魔法を精霊の知り合いに頼んでしてもらい、生誕した精霊と契約を結んだのが今の彼、金剛である。


『とりあえず一撃ぶちかますぜ!【金剛斬波(こんごうざんぱ)】』


 金剛の持つ剣に魔力が籠り魔力による斬撃を放つ技で、この技の元である【斬波(ざんぱ)】ま武技と魔法の二つが存在していて、今回のま魔力を使用した無属性魔法の【斬波】である。


『グァァァァン!』


 しかし【斬波】は無属性魔法でも中級レベルの技であるが、ドラゴン、それもクリスタルロードドラゴンには傷をつけることが出来ても無効化することが可能である。


『グァァァァン!!』


 なのでその【斬波】を無視して攻撃しようと接近するが、魔法を無効化出来るはずのクリスタルロードドラゴンにダメージを与えた。


『グァァァァン?!』


 クリスタルロードドラゴンは混乱して傷の部分を確認すると、そこには【斬波】を受けた傷跡にはダイヤモンドの刃が食い込んでいた。

 そう【金剛斬波】は無属性の【斬波】を元としているが、どちらかと言えば土属性の創造系に分類されるものでクリスタルロードドラゴンの【クリスタルドラゴンブレス】の様に物質を生成して攻撃する魔法である。

 この場合はクリスタルロードドラゴンの魔法を魔力として吸収させることは魔力が物質に変換されてる為に効果を発揮しないのである。

 そして体を構成する水晶もダイヤモンドと比べると明らかにダイヤモンドの方が固いためクリスタルロードドラゴンにも普通に攻撃が通るのである。


『マスター!今の内に!』


「オーケー、それじゃ足場よろしく」


 俺が金剛にそう言うと、金剛は盾を置いて俺の後ろに回ってフルスイングする構えをとる。


『失敗するなよマスター』


「わかっているよ」


 そして金剛の持つ剣がフルスイングで降られる。

 それに対して俺は金剛の剣の側面を足場に使い、金剛の振るうフルスイングと覇王石で強化した脚力が合わさり、光の速度一歩手前の速さでクリスタルロードドラゴンに接近した。


「せいや!」


 そう声を言い切った頃には既に着地していてクリスタルロードドラゴンが反応出来ない速さの一撃で、クリスタルロードドラゴンが勢いよくこちらを振り向こうとすると同時に首が切れて、その瞬間周辺にとんでもない風圧が生じてクリスタルロードドラゴンの首はその風圧によって壁に吹き飛ばされて、残された身体はそのまま倒れた。


『マスター、無事か?』


「ああ、一応は大丈夫だが、足が痛い」


 それもそのはずで光の速さの一歩手前までの速度が人の身で耐えれるわけなく、金剛のフルスイングが振るわれて、クリスタルロードドラゴンに接近する際に三つの装備の効果が発動していた。


 一つ目が装備の下に着ている肌着は【金剛糸(こんごうし)の肌着】と言って、金剛の本体である【精霊魔宝石】を作り出す際に使ったダイヤモンドよりも魔力量は少ないがダイヤモンドの魔法石とアラクネクイーンの魔法糸を錬金術で合成して生成した魔法糸を素材に知り合いの服飾職人が肌着として作ってもらいそこに魔法付与をして【衝撃耐性】【斬撃耐性】【刺突耐性】【魔法軽減】【風圧耐性】【環境適応】【自然浄化】の七つの効果があり、その内の【衝撃耐性】【風圧耐性】【環境適応】の三つが発動して、【衝撃耐性】で風圧の衝撃をかなり軽減して、【風圧耐性】によって風圧が突風レベルまで軽減、【環境適応】により空気の摩擦で燃えない様する。


 二つ目に実は目に装備している【合わせ視覚のコンタクト】と言って、これは身体強化によって思考が追い付かない際に使うもので、このコンタクトを使えば覇王石の身体強化でも認識できる様に対応して、先ほどの速さもギリギリで見ることが出来てクリスタルロードドラゴンの首を切ることに対応が出来た。

 それどころか覇王石を使用してからはこのコンタクトの効果が発揮していな、無い状態で覇王石を使うのはほぼ自殺行為に近いのである。

 例にあげると思考が追い付かず一歩踏み出した瞬間に壁に顔を思いっきり衝突する感じだ。


 三つめは装備しているブーツで、【安定のブーツ】と言うものをモデルに改造した【安定のブーツ・改】である。

 このブーツは本来着地した際に体勢を崩すことなく着地が出来るというブーツであるが、これだけでは覇王石で身体強化した際に踏み込みやターンを行うと摩擦によって一瞬で壊れてしまう。

 そこで知り合い鍛冶師と服飾職人で相談しながら作り、始めに【安定のブーツ】の耐久を上げるために、ブーツの素材に古代種級の海王鮫(かいおうざめ)(討伐ランクSS)の皮を使いブーツの耐久を上げ。

 靴底を柔鋼と言う普段は柔らかい材質であるが魔力を込めると硬化する鋼で、耐久度も鋼と同等であるが、それでは心もとないのでそれも錬金術で柔鋼に龍(ドラゴンの上位種でほぼ亜神)の血を錬金術で合成して作り出した魔柔鋼を靴底の素材として使用。

 後は海王鮫の皮、魔柔鋼の靴底、金剛糸を使用してブーツを服飾職人に作りってもらい、後は俺が錬金術で【安定のブーツ】に付与されていた【安定】の効果を先ほどのブーツに付け替えて、その他に魔法付与をしした結果。

 【安定のブーツ】に【衝撃耐性】【壁歩き】【環境適応】【自然浄化】の効果に海王鮫の皮による耐久と魔柔鋼による硬化で名前に【安定のブーツ】とあるが、ほぼ別物といいって言いブーツである。

 今回は【安定】【衝撃耐性】【環境適応】の効果で、【環境適応】は【金剛糸の肌着】と同じで、【安定】によって着地後に吹き飛ばない様に着地して、その衝撃を【衝撃耐性】で軽減した感じだ。


 だが、これだけやっても衝撃は全て無くすことは出来なくて、足の骨に(ひび)が入っている状態である。


「とりあえず、【治癒(ヒール)】」


 取り出したグリーンダイヤモンドの指輪を使用して、足の罅を治すために【治癒】を使う。

 ちなみに使える理由はダイヤモンドが白い宝石に分類されて、グリーンダイヤモンドの意味には『回復』や『再生』と言う意味があるので、粉塵の階層で使った様に風属性の効果としても使えるが、回復に特化すればそれなりにかなりの効果が期待出来て、誰でも魔力があれば【治癒】を使えるアイテムである。


 それから5分程休憩して足の治癒も終わり、覇王石の効果も残り15分程しかないので、ダイヤモンドミノタウロス、アダマンタイトヒューマン、クリスタルロードドラゴンの三体が守護していた扉を開けて金剛と一緒に入る。


 そこは魔王城の玉座の間と同じ空間になっており、玉座には一人の女性が座っていた。


「来たかクソ野郎。今回こそくたばれ!!」


 出会って早々、初っ端なから怒り気味で暴言を吐かれた。


大牧さんたん「ここだけの話魔鋼とはアダマンタイトで、他にもミスリルは魔銀、オリハルコンは神鋼となっているよ」

大牧涼華「ちなみに金額とか書かれていますけど実際値段ですか?」

大牧さんたん「グリーンダイヤモンドに関しては市場価値が最低でも五億以上して、大きい物によっては数百億単位で取引さてたそうです。それに今回出たグリーンダイヤモンドは値段でいえば十億円以上はすると思います」

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