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宝石使いと魔王の冒険譚  作者: 大牧さんたん
1/8

魔王討伐と裏で動く者

これミカエルさんは異世界で休暇を楽しみますの4話を描いている最中に書いています。

プラスでいえばこの小説は土日祝日の空いている時間に執筆しようと思っているので、月に投稿するのは5話以上投稿できるよう(ミカエルさんよりも投稿数多くなりそう(小並感))一応努力はします。

 空は暗雲に包まれ日差しが一切照らすことが無く、その影響下植物が一切存在せず不毛な大地で、周囲からか『死の大地』と呼ばれていた。

 最も死の大地から近場の町に行くのに半年近くかかるレベルで人が存在していないのが事実である。

 そんな死の大地の中心に一つの城が存在しており、現在その城に五人の侵入者が現れて城の警備兵を相手にしていた。


「オルガこの先で合っているのだな!!」


「ええ、この先から魔王の魔力を感じるからおそらくそこが玉座の間だと思うわ」


 金髪で水色の鎧をつけた男に黒髪に黒いローブと三角帽子をした女はそう答える。


「ただ、こいつらどうするんだ!!さっきから数が増えているぞ!!」


 重厚な鎧を着たドワーフの男が走りながら言うとおりに背後には全身が黒い鎧に覆われた騎士数十人に追いかけられていた。


「はっはっは、面白そうじゃないか、俺が対処しようか?」


「絶対だめだからなローガン!!あれは恐らくアンデットの一種だから油断しているとこっちがアンデットになるぞ!!セシリア、広域浄化魔法を使用できるか?」


 金髪の男は突撃しそうな皮鎧をした獣人の男を制止して、シスターの服装をしたエルフの女に黒い騎士に対抗する手段を使えるか聞く。


「ええ、使えます!」


「そうか、それなら玉座の間の扉に着いたら発動してくれ!!」


「わかりました!」


 それから程なくして扉に五人が到着するとエルフの女は即座に振り向き杖を黒い騎士たちに向けてかざす。


「【聖なる領域(セイントゾーン)】」


 エルフの女が答えると黒い騎士の足元全域に魔法陣が出現して、即座に魔法陣が発光し、その魔法陣内に居た黒い騎士たちはもがいて次々と灰となって消滅した。


「よくやった、セシリア!」


「ええ、このくらいなら任せてください!」


 金髪の男がエルフの女を褒めると誇らしげな反応をした。


「今から魔王と戦うのよ、臨戦態勢に入って」


「「「「了解!!」」」」


 黒髪の女性が指示を出すと、全員了承して臨戦態勢に入る。

 金髪の男は背負っていた聖剣を取り出し、黒髪の女は杖を取り出して攻撃魔法を戦闘開始と同時に放てるように準備を始める、ドワーフの男は大楯と手斧を持つ、獣人の男は短剣を咥えて弓の準備し、エルフの女は味方に強化魔法をかけて準備を終える。

 全員の準備を終えると金髪の男は扉を開き玉座の間に入る。


「ほう、我が玉座の間に来るとは何か用か?」


「お前を倒してこの戦いを終わらせに来た」


 そう、五人がここに来た理由は人族と魔王の戦いに終止符を打つためにここに来たのである。


「そうか、なら戦闘前に名を聞いておこう」


「俺はルッツ。お前を倒す勇者だ!!」


「では来ると言い、勇者ルッツとその仲間たちよ!!」


 そう宣言した瞬間から戦闘が始まるのであった。



♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦


 それから戦闘は二時間ほど続き、黒髪の女は魔力回復のポーションを切らして魔力が無くなって満身創痍になり、ドワーフの男は持っていた手斧は破壊され、持っている大楯は魔王の攻撃によって傷が多くいつ穴が開いてもおかしくない状態であった。

 他にも獣人の男は矢が切れて、近接戦を行っていたが勇者を庇い大怪我を負いながらもポーションで怪我を多少直して魔王に攻撃し続け、エルフの女は最後の力を全て勇者の強化に使い黒髪の女と同様に満身創痍となっていた。

 そして勇者は魔王に攻撃を続けて魔王を追い詰めていた。


「くっ、なかなかやりおる。だが、この程度では終わらぬぞ!!がぁぁぁぁぁ!!!」


 魔王は雄たけびを上げてドワーフの男を攻撃し大楯破壊して背後の壁に叩き続ける。


「よくもやりやがったな、クソ野郎がぁぁぁ!!!」


 獣人の男は短剣を投げつけてそのまま接近して体術で攻撃を行い、魔王に頭、首、心臓部、鳩尾、股間の五か所に全力の正拳突きを命中させる。

 急所への攻撃に大ダメージを受けた魔王であるが、それでも耐えた。


「まだまだ甘いわ!!」


 そう言って魔王は獣人の男を裏拳で側頭部を打ち抜き、ただでさえ満身創痍だった獣人の男は耐えきれず衝撃で吹き飛び、柱をへし折って瓦礫に埋もれた。


「はぁぁぁ!!」


「くっ!」


「仲間の為にも俺は負けない!!」


 金髪の男の剣撃に魔王は互角の剣撃で対応していたが、獣人の男の攻撃によって受けた傷がどんどんと負荷となって魔王を追い詰める。


「これで終わりだぁぁぁぁ!!!」


「がはっ!!」


 金髪の男の袈裟斬りが決まり、2撃目で横に一閃を決めて上半身と下半身を切り離した。


「見事だが、ただでは負けん!!」


 最後の足掻きで魔王は腕を突き出すと、魔王のしている指輪が光り二本の光りが金髪の男に向かった。

 それにより一つ目は金髪の男の腕を貫き腕を吹き飛ばして、二つ目は腹部を貫通させた。


「ごふ...相打ちか...」


 そう言って魔王は満足そうな顔をしながら塵となって消えたのであった。

 金髪の男は攻撃を受けて体に力が入らず、今までの旅の走馬灯がよぎった。


「絶対死なせないから!!」


 そう言ったエルフの女は懐から一つの小瓶を取り出して金髪の男に、口移しで強制的に飲ませる。

 すると、傷が徐々に再生していき一分ほどで金髪の男は完治したのであった。


「あれ、俺は...」


「ルッツ!!」


 そう言いながらエルフの女は金髪の男に抱きついた。


「よかった、助かってよかったよ...」


「セシリア...」


 自分の状況を考えて生き残ったことに少し安堵し周囲を見ると、黒髪の女に支えられながらも多少回復した獣人の男と腕を抑えながらも笑顔を向けるドワーフの男が視界に映っていた。


「やっと、終わったんだな」


 こうして数年続いた魔王との戦争は終止符を打たれたのであった。



♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦


 1年後...


 金髪の男達五人は魔王との戦争に終止符を打った勇者一行として、勇者たちの故郷であるヒューエビド王国の王都を凱旋していた。


「「「勇者バンザーイ!!!」」」


「「「ありがとう勇者一行」」」


 王都の民からは感謝や喜びの言葉が飛び交い、戦争で活気が少し落ち込んでいた王都は戦前以上の盛り上がりを見せていた。

 その後は王城に到着してヒューエビド王国の国王と謁見し、表彰式が行われることになった。


 王城の会場に多くの貴族が集まり、中央で勇者一行は待機して待っていた。

 そして会場に国王が入場すると貴族たち全員が静まった。


「では、これより魔王を討伐した勇者一行への表彰式を行う」


 国王の側にいる宰相が開会を宣言して表彰式が始まる。


「まず始めに今回の功績をもって勇者一行には一代限りの侯爵と同等の準貴族の位を授ける。無論これからの功績次第では正式な貴族になることも認める」


「「「おぉ...」」」


「続いて報奨金として白金貨100枚を進呈する」


 周りの貴族からは驚きの言葉が聞こえてくる中、宰相は「ごほん」は一咳して周囲を静かにさせる。


「次に個別での報酬を言い渡す」


 そう言って宰相は勇者一向に報酬を言い渡した。

 結果は以下の通りになる。


 勇者ルッツ ...王都に屋敷を与え、聖女セシリアとの婚姻を

         ヒューエビド王国が後ろ盾となって認める。

 賢者オルガ ...ヒューエビド王国での魔法研究を30年は可能な限り

         援助を行う。

 騎士ダッド ...ヒューエビド王国の騎士団の顧問として任命。

         更に世界でも10本しか存在しない希少な酒を進呈する。

 戦士ローガン...王国の持つ最強の武器の三つを進呈する。

 聖女セシリア...教会への多額の寄付を行い、勇者ルッツとの婚姻の為

         聖職者である聖女セシリアの帰依と婚姻をヒューエビド王国

が後ろ盾となって認める。

 

 この様な報酬となり勇者一行は満足して否定することなく受け入れた。

 その後は貴族になる為の儀式などを行い表彰式は無事終了したのであった。



♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦


 その頃魔王城では多くの貴族や商人に雇われた冒険者や裏ギルドの面々が侵入していた。


「おい、宝物庫は見つかったか?」


「いや、まだ見つからねえ」


 この一行は貴族が雇った冒険者の一行で、現在貴族の依頼である宝物庫の宝を入手するために集まっていた。

 なぜ貴族などが魔王の宝物を狙うのかと言うと、魔王の宝物の数々の総額は一割だけでも国家予算に匹敵またはそれ以上の価値があるらである。


 最も人間の欲と言うべきか、この戦争自体始めたのは人族側である。

 理由は単純で魔王は基本的に表立っての後ろ盾が無く、その為いくら攻撃しても国家間での権利が無いに等しいからである。

 無論魔王への攻撃は一歩間違えれば戦争ものであるが、人間は欲に逆らえないため人族が魔王の怒りに触れて戦争になることが割と多くあるのだ。


 ただ、そうした人間が魔王の宝物を見つけ出す前に魔王城にいるゴーレムやトラップによりとんでもない被害が出るため、一人を除いて誰一人として宝物庫に到達したものはいないのである。


「ふう、また魔王様やられちゃったか...しょうがないから会いますか」


 死の大地をただ一人で歩き魔王城にやって来た男、名はクリス。

 魔王城の歴史に置いてただ一人、宝物庫にたどり着き()()()()()に唯一遭遇して、魔王の唯一友と呼べる存在の宝石使いである。




大牧涼華(大牧さんたんの代理アバター)

大牧さんたん(作者)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


涼華

「さんたんさん、何故この作品を執筆しようと思ったのですか?ミカエルさんの時点で投稿数少ないのに」


さんたん

「うるせ~知らね~!...と言いたいところだけど実際は色々な作品自体は頭にあって沢山執筆したいけど、いかんせん僕の執筆が遅すぎるのとリアルがそれなりに忙しいってのもあります。ちなみに執筆動機は最近サ終したブラウザゲームが再び復活しそうで、それが宝石に関するものだったからこの作品を執筆したくなったって感じですね。はい」


涼華

「...さんたんさん、執筆時間を増やすために現状やっている(最低限ログインも含めた)ブラウザゲームやソシャゲ(ブラウザ8:ソシャゲ13)を減らせば良いと思いますよ」


さんたん

「君は三年以上積み重ねてプレイしてきたゲームの手を止めることが出来ますか(ほぼ末期)」


涼華・さんたん

「......」


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