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特別な自動販売機・二

 あるプロ野球球団が、「若者わかものの野球離れ」を食い止めようと、大学に特別な自動販売機じどうはんばいき設置せっちした。球団公式の自動販売機だ。


 この自動販売機、直近の試合結果によって、ジュースの値段が変化するようになっている。試合に勝利した場合は、「二割引き」だ。


 しかも、試合に勝った上でさらに、特定の選手が「一定の条件じょうけん」をたしていると、ジュースが「半額はんがく」になる。


 たとえば、今月は「A選手がホームランを打った」かどうか。来月は「B選手が盗塁とうるいした」かどうか。


 しかし、プロ野球には複数の球団が存在そんざいしている。この大学にいるのが、一つの球団のファンだけとは限らない。他球団のファンも当然とうぜんいる。


 ある日の午後だ。他球団のレプリカユニフォームを着た学生が、その自動販売機の前にやって来た。


 そして、お金を投入すると、


「昨日の試合はぼろ勝ちしちゃったから、このくらいはしてあげないとね♪ ぷぷぷ・・・・・・三十点差♪」


 笑顔えがおでジュースを買った。今日は「定価」である。


「気分がいいから、もう一本買っちゃおう♪ 今夜の試合もよろしくね♪」


次回は「ヒット」のお話です。

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