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夢の続き  作者: 霧澤 零
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勉強会

六月のも終わりに近づいた日曜日、隆之介(りゅうのすけ)紗織(さおり)美優(みゆう)の家にきていた。


事のの始まりは金曜日の部活での事だった。

「来週からテスト期間だから部活なしです」

そう隆之介が告げると二人の表情が曇った。

「テスト・・・紗織勉強してる?」

「してるよ」

「え?支倉さんはしてますか?」

「俺はそんなに勉強しなくてもそれなりの点数取れるから」

「それはずるい」

「それはずるいです」

と二人揃って反論されてしまった。

「高校の勉強難しすぎ〜」

「そんな事ないよ」

そんな会話を聞いていると

「じゃあ三人で勉強会しよう!」

と紗織が言い出した。

それを聞いた美優は

「いいね!」

などと言っている。

「どこでやる?」

「紗織の家は?」

「ちょっと・・・」

「それって俺も参加しなきゃだめ?」

勝手に話が進んでいたので一応確認してみると

「強制参加!」

と紗織に言われてしまったので、

「じゃあ、ちょっと職員室に用事があるから帰ってくるまでに場所決めといて」

そう言って隆之介は教室を後にした


職員室での用事を終わらせて部室に帰る途中で女子バスケ部の数人とすれ違った。その中の一人に声をかけられた

「支倉くんじゃん」

そう言って来たのは真帆だった

「久しぶりじゃん」

「毎日アプリで話してるじゃん」

そんな会話をしていると一緒にいたバスケ部の部員達が「真帆彼氏?」「青春してますねー」など彼女を冷やかしている。

それに対して「違うよ。ただの友達だよ」などと笑いながら返した後に隆之介に向かって

「じゃあ私まだ部活あるから」

と言って来たので

「がんばれ」

と返して部室に向かって歩き出した。


部室に帰ると

「日曜日とテストまでの放課後毎日私の家で勉強会することになりました」

「分かった」

「日曜日は駅に集合ね。私迎えに行くから」

「了解」


そんなことがあって現在美優の家で勉強会をしていた

「紗織ここは?」

「そこはこの式を展開するんだよ」

「あ、分かった」

「ここは?」

「それはこの公式使って」

こんな感じで二人で数学の問題を進めている。

紗織は第二高校の進学コースを受験したことだけあってかなり勉強ができる。美優も全くできないわけではないがやはり高校の勉強に苦戦しているようだ。


隆之介はというと何故か美優のお母さんと一緒に料理を作っていた。

「隆之介くんタマネギみじん切りにしてくれる?」

「わかりました」

「あら、上手ね」

作っているのは紗織のリクエストでオムライスである。

「隆之介くんはよく料理するの?」

「はい。家の手伝いとかで結構やります」

「そうなのね。美優にも見習って欲しいわ」

そんな会話をしながらオムライスを作っていく

「紗織ちゃん。逆さオムライスでいいかしら?」

「はい。お願いします」

「隆之介くん逆さオムライス作れる?」

「できます」

「じゃあ、私サラダ作るからお願いね」

四人分のオムライスを作り終わるとサラダも完成したのでお昼にすることになった。

「いただきます」

四人でオムライスを食べる

「美味しい」

「オムライスはほとんど隆之介くんが作ってくれたのよ」

「支倉さんて何でもできるんですね」

そんな会話をしながらお昼を食べ終えると美優のお母さんにあることを聞かれた

「隆之介くんは彼女いるの?」

「いや、いないですよ」

「じゃあ好きな人は?」

そんなことを紗織にも聞かれてしまった

「好きな人は、いなすよ」

「誰なの?」

「誰なんですか?」

「私も気になるわ」

と三人に聞かれてしまったが

「それは秘密です」

と言うと紗織と美優は残念そうにしていたが美優のお母さんは何か察したような顔をしていた。


その後も勉強をして日曜日が終わり平日の放課後も毎日美優の家で三人で勉強を行いテストの日を迎えた。


六月の終わりから一週間続いたテストが終わると校内は文化祭の準備に入っていく。

第一高校の文化祭は附属校の中で一番早く始まるためこの時期かなり忙しくなる。


結局文化祭準備で三人とも忙しかったので部活で顔も合わせる時間もそんなになく文化祭当日を迎えることになった。

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