#EX ぎゃらつべ
こちらは最強宇宙船1巻のゲーマーズ様特典SSです。
特別に掲載許可を頂けたのだ! 何故かって?
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一巻の特典なので、時間軸はエルマ加入前の宙賊退治直前くらいですね!
作戦に向け、星系軍に待機を命じられて数日。
「超暇」
あまりの暇さ加減に俺は食堂のテーブルでぐったりと突っ伏していた。何せこの世界には娯楽が少ない。いや、そんなことは無いのかもしれないが、少なくとも俺はこの世界で暇を潰すことができる娯楽を発見できていないのである。
こちらの世界に来てからというもの、周りの状況や生活資金稼ぎに振り回されてそのようなものを探す余裕がなかったとも言える。
「ミミー、暇だー。何か暇を潰すアイデアは無いか?」
「え、えーっと……」
俺と同じく食堂で時間を潰していたミミが困ったように首を傾げる。顔を上げてミミの方に視線を向けてみると、彼女は忙しなくタブレットを操作していた。別に暇でもなんでもないようだ。
「その、します……?」
ミミが顔を赤くしながらそんなことを言う。
「とても魅力的な提案だが、暇だからとそういうことをし始めてしまうと歯止めが利かなくなって、それはもう爛れた生活になりそうだから自重しておく」
据え膳は美味しく頂く俺ではあるが、それでも理性というものが無いわけではない。美少女と美女に囲まれて蒸発気味な理性ではあるが、俺にも最後の一線というものがある。
「そ、そうですよね! ええと、それじゃあですね……あ、これなんてどうでしょう?」
そう言ってミミがタブレットを操作し、何かの画面を俺に見せてきた。これはなんだろうか? 何か動画のサムネイル画像のようなものが沢山表示されているけど。
「これはギャラクシーチューブです」
「ぎゃらくしーちゅーぶ」
「はい、略してぎゃらつべです。銀河最大の動画投稿サイトで、銀河中のユーザーから投稿された様々な動画が見られるんですよ」
なるほど。どういうものかはだいたいわかった。
「動画投稿サイトかぁ……うん、暇潰しには良さそうだな。早速何か見てみよう」
本当に色々な動画があるようで、個人が撮ったホームビデオのようなもの、色々な企業による自社作品のPR動画、映像制作会社の作ったドキュメンタリー番組などなど。確かに見ているだけで時間を潰せそうな感じだ。
「何を見てみますか?」
「うーん、まずは定番の動物系の動画はどうだろうか」
「動物の動画……動物の動画……あ、これなんてどうですか? 『銀河の愛くるしい動物たち』ってタイトルですよ」
ミミが指さした動画のタイトルは確かにその通りで、サムネイル画像も猫と兎を足して二で割ったような可愛らしい動物の画像だった。しかし、俺の中の何かがこの動画はやめておけと言っている。何故かはわからないが、危険な気配がプンプンするぞ。
「他の――」
「えい」
ミミの指がサムネイル画像をタップし、動画の再生が始まる。タイトルが表示され、和む音楽とともに猫と兎を足して二で割ったような生物が画面内をゆっくりと歩き回り始めた。動きがどこかコミカルというか、可愛らしい。俺の杞憂だったか……?
そう思った次の瞬間、ネズミのような生き物が画面上に現れた。どうやら動画撮影者が猫と兎を足して二で割ったような生物のケージに入れたらしい。これは二匹の和気あいあいとした動画かな? と思った次の瞬間だった。
「ヒェッ……」
「ひぃっ……」
猫と兎を足して二で割ったような生物の頭部がクパァ……と四つに分かれ、鋭い牙の並んだ口腔が開いた。そしてそいつはネズミのような生き物に飛びかかり……。
「全然愛くるしくないじゃないか……」
「ねずみさんが……ねずみさんが……クパァって……」
ミミが呆然と呟いているのを横目に動画を閉じて動画の説明文を見る。どうやらこの動画は一見可愛らしく見える獰猛な生物の動画だったらしい。動画のタイトルは『銀河の愛くるしい動物たち――にご用心』だった。ぎゃらつべのトップページには動画タイトルが最後まで表示されていなかったようだ。なんと紛らわしい。
「この子はクパァしませんよね……?」
「大丈夫だから」
この動画で刻みつけられたトラウマにより、ミミは暫くの間動物系の動画が苦手になってしまったのであった。
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