表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

六、一劇必殺

 二重羽々斬剣(フタエノハバキリ)

それは永の持つ最強の武器にして、名匠アルハ(ずい)による最後の『神形剣(カミナリノツルギ)』だ。


アルハの遠い先祖である髄は、神器の伝承を元にそれを複製し、さらに性能を拡張することができた。 そして二重羽々斬剣は、その最終遺作にして最高傑作とされている業物である。

神話の時代にスサノオがヤマタノオロチを斬ったとされる神剣をモデルとして、 その退魔性能を二倍まで引き上げている。


かつて永は話してくれたことがある。

「オバケが人のココロから生まれるものだってのは、楽運も知ってるだろ」

だからオバケは人間より強く、人間より尊いのだと。

無論、感情が物質を凌駕するのは常識だ。

少なくとも、この世界では。


今でこそ感情をエネルギーに変換する技術は確立されているが、 髄はそれより遥か以前から、刀匠の神髄を極めることでそこに至っていたのだ。

ココロを力に変え、ココロを絶つ道具。

それを、誰よりも自由なココロを持つ永が遣う。 ――無敵であるのは道理だ。


「さぁて! 遊戯(しごと)の時間は終わり!」


魂の厚みなど、永の前には紙も同然。 あわれ、山の怪は一刃の下に、散ったのでありました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ