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遠くて近きルナプレール ~転生獣人と復讐ロードと~  作者: ヘボラヤーナ・キョリンスキー
第二章 迷宮都市の救世主たち ~ドキ!? 転生者だらけの迷宮都市では、奴隷ハーレムも最強チート無双も何でもアリの大運動会!? ~
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2-1.ピクシーのピート「チョーサイアクなんですけど!」


 

 まず言っておくと、「チョーサイアク」なことがあったの!

 いい? 「サイアク」じゃないのよ? 「チョーサイアク」!

 滅びの7日間とか、血のドクロじけんとか、そんなの比べものにならないくらいに、「チョーサイアク」!


 何がって?

 よりにもよって!

 よりにもよって、このピートちゃんが!

 汚らしい山賊ならず者連中のナグサミモノとして捕まってしまったワケよ!

 分かる!? この! 愛らしくスバらしいピート・ピック・ピレスちゃんが!

 きっっったならしい山賊ならず者連中の!

 ナグサミモノとして! 捕まってるの!!


 これを! 「チョーサイアク」と言わずに!! 何を「チョーサイアク」っていうのか!? って!

 話なワケよ!?

 もう本当、 チョーサイアクなんですけど!


 そもそも、アタシにはジューダイなシメーがあるワケ。

 主サマにオオセつかった、チョーーーーージューダイなやつ!

 その、チョーーーーージューダイなトクメイニンムを! している最中に!

 捕まったのよ!


 んで、さ。

 何にしろ今、チョーラブリーなピートちゃんは、檻の中に閉じこめられているワケ。

 御丁寧に魔晶石とかでケッカイなんか造っちゃってさ! サンゾクの分際で!

 んで、その小汚い檻がこれまた、汚い石造りの小部屋に置きっぱなしにされてるワケ。

 だから今、いつもみたく透き通り輝く羽根で優雅に飛び回ったり、魔法の粉を振りまいたり、あと勿論みんなに笑顔と幸せを振りまいたり? とかも? ぜんぜん出来ないワケ。

 檻の中で小さく小さく、もうそれはいつも以上にちぃ~~~~~さくなって、トホーに暮れてるワケ。

 トホホーー、って、トホーに暮れてるワケなの。

 可愛いそうでしょ? あの愛らしく可憐に飛び回るピートちゃんは、もう昔の話なの。

 今は狭い檻の中で、小さく縮こまってトホホーー、って、トホーに暮れてるだけなの。

 哀れさと惨めさのカタマリなの。アワレミ怪獣カタマリンなの。

 ナケル。チョーナケル。


 そんなこんなで、暗くなったり明るくなったりを何回かして、時々山賊の親玉がやってきて、アタシの身体をこねくり回しいじくり回して魔法の粉を持ってったりとかで、チョーナグサミモノにされてて、主サマは助けに来てくれないし、他の使い魔共なんかも来やしないし、ゼツボー的キブンで日々をやり過ごしてたらさ。

 

 “そいつ”が来たワケ。




「コイツを、殺さずに生かし続けろ」

 とか、言うワケ。

 もうさ。見るっっっからにボロボロのホニャホニャでさ。

 えーーー、とか。

 だってもう普通ならこれ、死体よ?

 死んでるの、フツーーーは!

 臭いし、汚いし、それからスッッッゴク臭いし、スッッッッッゴク汚いし!

 山賊連中もだいたい臭いけど、これは別格。

 スッッッゴク臭くて、チョーーー汚いの。

 だからね、言ってやったの。

「何、バカ? 死んでるじゃん! どー見ても死んでるじゃん!」

 も、見たまんまのこと、言ってやったの。

 そしたらさ。親分? 親玉? ここの、山賊の親玉はさ。

「いや、まだ死んではおらん」

 とか、言うの!

 ショージキ、死んでても死んで無くても、チョーーー臭い時点で近くになんか行きたくないの。

 だからコレはもう、「死んでる」ってことでいーじゃん! って。そう思うワケ。

「黙って治療しろ。捻り潰すぞ」

 って。

 捻り潰すぞって、何よ!?

 言う? ふつー、そういうこと!? 

 言うのよ、コイツ! 信じらんない!

 

 しかもさ! しかも! コイツ、ダークエルフなのよ?

 コイツって、山賊のお頭の、シャーなんとかって奴ね。

 ダークエルフよ? 分かる!? 呪われたエルフのダークエルフよ!?

 んでさ、言ってやったワケ。

 アンタ、ダークエルフなんだったら、闇の森で主に仕えてなくて良いの? って。

 言うとさ。「俺は100年も前に森を出たから関係ない」とか、言うワケ。

 はぐれダークエルフよ、はぐれダークエルフ。やさぐれはぐれダークエルフよ! 超不良よ!?

 ギリもニンジョーもありゃあしないワケ。

 

 んでさ。山賊なんかやってっくせに、一丁前に魔法とか使うワケ。

 それで火炎とかで気に入らない手下をからかい半分に燃やしたりもするわけ。

 変態よ、変態。

 ニタ~って笑ってさ!

 てか、笑ってっかどーかなんてよく分かんないんだけどね。顔中布巻いてて、その上変な仮面被ってるから。

 顔中に布巻いててさ。背中とかすげー曲がっててさ。フードも被って長いローブ着てるから、男なのか女なのか、どんな外見なのかとか全然分かんないけどさ。

 変態なのは間違い無いワケよ。


 で、えーと、ね。

 その変態が、変態の手下にこう、ちっちゃくて汚くてチョー臭くて汚いそいつをずるずるっ、と引きずらせて持ってきて、治療しろって言うワケ。

 もうね。カゴの鳥ってやつじゃない? 文字通りにさ。

 愛らしいピートちゃんは、もーしょーがないからするわけよ。

 もう魔法の粉大奮発よ?

 パタパターって! 粉まみれ鱗粉まみれで、超ハッピーでスーパーハッピーでノリノリになるわよ?

 

 んで、もうヘロヘロになるまでパタパター! ってして、粉が復活したらまたパタパター! よ。

 ヘロパタヘロパタの、パタヘロよ? パペピプペポパポのパタヘロよ?

 そんなこんなをだいたい2日くらい? まあ閉じこめられてるから正確には分かんないけどさ。

 パタヘロ繰り返してたら、まあビックリ。

 生きてんの、そいつ!

 ふっしぎー!

 

 で。

 なんかさ。

 山賊の手下の見張りの奴と、まあ二人して様子見てたワケ。

 そしたら何かこう、急にガバッチョと起き上がってさ!

 ひゃっ! って、もうビックリしたんだけど!

 ガバッチョ起き上がって、周り見回してさ。

 アタシのこと見て、変態親玉の手下の方を見てさ。

 何か、こんなこと言うワケ。

 

「おい、コイツは何だ? ここは……ベガスじゃないのか?」

 

 コイツ? コイツって、変態親玉の手下のことよね?

 ふつー、そうじゃん? けど、何かアタシのこと見ながら「コイツ」って!

 こんなに愛らしくてチョー可愛いピートちゃんを、コイツって!

 ぷんがぷんがフンガイ? してさ。文句言ってやろうと口を開いたら、何か手下の奴が勢い込んでさ。聞き返すのよ、そいつに。

 

「おい、オッサン、今何つった!?

 ベガスってなぁ、ラスベガスのことか!?」

 

 え、ちょっと何よ、もう。

 何か分かんないけど、ピートちゃんのこと無視して何の話してんのよさ!?

 ぷんがぷんがし損ねたじゃないの!

 

 


第二章は、ぼちぼちとやってきます。

多分。

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