とある騎士の報告書
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主題[聖女召喚]
内容[異世界から聖女を召喚し、王の判断を待つ。初めの聖女のように錯乱しないよう、魔方陣に感情の波を抑える魔法をかけておく。合格が出なければ、ケルベロスによって魔力を吸いとる。聖女の処遇は追って連絡。王の判断が下るまで、魔力を極限まで高めておく]
【考察】
・今までの聖女とは少し毛色が違う様子である。その対策を練る必要があると考える。
・魔力は充分にある。見込み有りか?
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主題[聖女の対策について]
内容[聖女1人1人にあった対策を練り、この世界へと馴染む様働きかける。それと共に聖女の行動や特徴を把握しておく]
【考察】
・何をやっても馴染む様子が見られない。これは失敗か?
・少し懸念が残る為、マークスに頼んで位置情報を探る魔法具を制作しておくよう頼んでおく。
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主題[聖女の魔力搾取失敗について]
内容[聖女から魔力を搾取することが出来なかった。対策は只今検討中]
【考察】
・真名の縛りが効かなかった。本当の名前があるはずだ。どうやってでも探りだす必要がある。
・どこかへ身を潜めた可能性あり。賞金をかけて呼び掛ける方法を検討中。
・王は珍しくこの聖女に興味をもった様子だった。魔力の多さか?
・探りに行かせたアランが何かを隠している。監視する必要がある。
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主題[今後の聖女の処遇について]
内容[聖女とある程度決まりをする。一、魔法を使わないこと。二、奴隷と離すこと。三、この城で過ごすこと。逃げ出そうとすれば、無理やりにでも連れ戻すように]
【考察】
・聖女は何故こちらに喚ばれるのだろう?あいつが言った「奪った」という言葉が今も忘れられずにいる。
・私たちは、何をしているのだろうか。もしかすると、犯してはならないことを続けているのか。私たちは、どうすればよいのだろう。
・聖女は奴隷と離すべきではないと考える。処遇改善を検討中。
(以下、紙が破り捨てられて解読不可能)