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ケース2:登川風香への××

まったく、やりづらいものだ。これじゃあ、風香をあの場所に呼び出すことすらできないじゃないか。これから、学校で授業をやって、それで風香を呼び出して告白か………。


「奏多〜、どうしたの〜?」


おいおい、昨日の風香はどこに行った。おかしいだろ、昨日、桜風の吹くところで見たときの風香は、こんなのではなかったし、つまり1日で立ち直ったということなのか?


でもそれなら話は早かった。


「風香、もう一度、桜風の吹くところで会おう。」


これで、もう逃げられない。告白への決意を再確認する言葉だ。


ただまぁ、風香の方は昨日のことを思い出してしまったのか、戸惑いだした。やっぱり、僕の告白は迷惑なのだろうか。


「ねぇ、登川さん、安野君の言うこと、聞いてあげて。………さっき、言ったでしょ?」


そこで、なぜか音羽さんがフォローしてくれた。


「うん、わかった。だけどね、今日、学校ではいつも通り話してほしい。私達、幼馴染みでしょ?そんなこと気にしちゃいけないの。じゃないと、幼馴染みとして、作り上げてきたものの意味が無いでしょ?」


幼馴染みとして作り上げてきたもの。それはたぶん、昔から仲良くしていたという事実、それがあるから、僕はその中に、風香が好きだという気持ちを見つけ出した。


僕が告白したら、風香は僕と同じように、この仲の中に、恋の気持ちを見つけてくれるかな?それとも、別の人への恋に気づいてしまうとかってこともあるのだろうか。ただ、どうなるにしても、僕は絶対に告白する。





時が過ぎるのは早い。今日はそれをよく実感する日だ。


しかしまぁ、風香はなんていうか、大した反応もなかったよなぁ、普通に昼休みに一緒にご飯食べようとかって誘ってきたもんな。


僕は、桜風の吹くところで、風香が来るのを待っている。


明日、僕と風香はどうなっているだろうか。恋人?幼馴染み?もしかしてなんの関係もない2人になるかもしれない。


でも、僕は告白する。本当にそれだけなんだ。音羽さんと一緒に練習した歌もある。だから……………





「あ、奏多?」


「風香………。」


よし、やるぞ!!


「風香、聞いてくれ!!」


思い浮かべろ!『わたしの愛のうた』!!





『どうして この気持ちを 持ってしまったのか〜』


「えっ………?奏多、それ………」


聞いてくれ、最後まで聞いてくれ!!


この歌だけでは恋が叶わないことはわかってる。30%にしかならないってこともわかってる。だけど、たとえ噂に過ぎなくても、30%でも、お前と結ばれたくて、足掻いてきたんだ!


『もし 想い 伝えられるなら〜』


「………奏多っ!!」


『『君に向かって進む 好きという気持ち 君は わかってくれるかな〜』』


あれ、風香が歌ってる………?ということは、もしかして、そんな………っ!


『『ここから始まる この想いを〜 ちゃんと 届けるために………』』


『『わたしだけの〜』』


『『君への直線〜』』


『『この 大事な 愛のうた〜〜』』





「僕は、風香が好きだ!これはお前が作った歌、お前が作った噂。だから、ちゃんと届くように、歌ってみた。」


歌ってる間は緊張してしょうがなかった。終わったら好きだと言う事になってるから、当然だろう?






「おかしいなぁ、この曲は、私が奏多に歌う曲のつもりだったのに。幼馴染みとして一番奏多と仲良くしてるけど、それを、絶対離れないようにしたくて、それで、この曲を作って、噂流して、奏多にも知ってもらって、それで想いを伝えるつもりだった。奏多が先に告白しちゃうなんて、おかしいよ。」


そして、風香は僕を抱きしめて、もう何があっても絶対に離さないといった目をしていた。


「ちょっと待てよ、告白したのは僕の方だよ。だから、僕が風香を好きだって気持ちを言わせてくれよ。」


「何言ってるの。奏多の気持ちはもう言ったでしょ。だから今度は私が奏多の脳内を私の『好き』で埋め尽くしてあげなきゃ、奏多の気持ちに答えられないじゃない。」


………ここで僕はまた言い返そうと思ったけど、ループしそうだからやめた。


「………それにしても、奏多、もしかして、音羽さんと2人きりの時に、音羽さんの『わたしの愛のうた』を聞いたでしょう?どういうことだかわかってるよね?」


「あ………。」


そうか、音羽さんは、そうやって、2人きりの場を作って、『わたしの愛のうた』を歌いたかったのか。


「私それ聞いたら、本当に悲しかった。だって、私、最近ずっと奏多に依存してるもの。」


依存ってねぇ………。


「だから、奏多は私の。これは絶対だからね。もし嫌いになろうものなら………拘束しちゃうぞ!」


「そりゃ怖いけどさ、要するにずっと風香とともにいればいいんでしょ。だったら、僕も風香に依存しちゃおうかなぁ。」


「なっ、何言ってるの!私に依存だなんて………えへへ、それだけで、幸せ過ぎて悶え死ぬよぉ。」


「そしたら、風香は僕にくっついてないといられないようにして………それから………、」


「ふわぁぁぁぁぁ、いいなぁ。」


「風香がそうなるんだよ。ラブラブカップルじゃ済まされないくらいの愛を風香に送りたいな。」


その後も、風香は顔を真っ赤にしている状態のまま、いろんな言葉を浴びせてやった。この時の風香はもはや何かの可愛い生き物である。


そしてその時、強い風が吹いた。それは桜の木がある方向から来たもので、桜の木を通り抜けた風は桜風となつって、僕と風香に吹きつけた。


桜風香るこの町で、僕と風香は、幼馴染みから、お互いに絶対に相手から離れられないラブラブカップルを凌駕する2人となって、深い愛に溢れ続ける。



やっと完結しました。妄想の塊ですが、読んでくださってありがとうございます。


約2年前?でしたかなぁ、にじファンが無くなって、完結させた二次創作も全部消されて、それ以降ここではほぼ何にもしてないような感じでした。


それで、久しぶりに復活して、ちょっとした話を書き始めて、なろうの一次創作では初の完結でしょうか。


あの時仲良くしてたユーザーさんもあまり見かけませんが、今も活動を続けている人もいるみたいで、その人達も読んでたら嬉しいです。


さて、この『風香る町と愛のうた』なんですが、この設定を利用して、この話の後の時間軸で、シリアスは少なめの甘々ラブコメをやろうと計画中です。連載開始は4月になってからになりそうですが、そちらも読んでいただければ嬉しいです。


では、『からふるエリア!』(仮称)もどうぞよろしくお願いします。


あとできれば感想ください!!

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