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クリスマスになったら

作者: タマネギ

クリスマスになったら、

帰ってくるの。

あなたはそう言って、

指先を見つめた。


淡いオレンジ色の

爪に見とれていた。

どんな人なんだろう。

ほんとに嬉しそうで。


何にも言えやしない。

神様、どうして。

こんな再会の日に、

されたのかしら。


クリスマスになったら、

帰ってくるの。

冬休みになるから、

ケーキを買ってね。


長い睫毛が似合う

瞳はずっと遠くへ。

どんな人なんだろう。

ほんとに愛おしそうで。


どうかずっと幸せを

神様、お願い。

この人のところへ、

届けて下さい。


クリスマスになるから、

お祈りしましょう。

やっぱり好きだから、

今でも好きだから。


淡い思い出の中、

終業式の日の、

あなたがそのまま、

目の前にいる。


昨日に変わる人生、

神様、ありがとう。

憧れという気持ち、

与えてもらえて。


クリスマスになったら、

帰ってくるの。

あなたはお友達と、

おしゃべりに夢中。


子供たちが孫を

連れて帰ってくるの。

男の子と女の子、

双子なんです。


指のリングが光る。

神様、綺麗ですね。

淡いオレンジ色は

あの日の夕日みたい。

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