そして、、、
どれくらいの時間が流れただろうか、ふわりふわりと浮かぶような感覚の中で仁はひたすらたゆたっていた。
するとどこかで聞きなれた声がする。
「・・・・さん・・・・。」
「・・・仁さ・・ん。」
「起きてください、もぅ・・・・このアホ賢者!」
はっと目を覚ます仁。だがいまだに頭がぼぉっとしている。周りは全てが白い色何もない。
「どっかから声が聞こえたんだがぁ?」
すると、
「私ですよ、わーたーしー!」
ふん?、という顔をする仁の目の前にあいつが現れる。
「そうです!ユニですよ!」
あの小憎たらしい猫が、三途の川の向こうから迎えに来たようだ。
「俺は死んだのか?」
するとユニが、
「ええまぁそうとも言います!」
と、要領を得ない返事をする。
「お前また馬鹿にするつもりか?」
と仁が問い詰めると、
「とんでもないです!神様。」
そういうのだ。
「へぇ?」
素っ頓狂な返事をする仁にえへへと笑うユニ。
「だってあなた宇宙創ったじゃないですか!あそこ創った本人が神様やらなくてどうすんです?」
そういってプイっとどこか向く。さらに続けて、
「私貴方と会ったときちゃんと言いましたよ!、神様の使徒だと。その神様っていうのはあ・な・たですよ!」
そういった瞬間ユニの姿は輝きだし、目の前にはかつて見た女性がいた。それは前世で死別した彼女その人であった。
「おっあっ・・はぁ???」
混乱する仁に、
「全くあなたは私のことを忘れたっていうんじゃ何でしょうね!」
「いや、唯、なんでここに・・・・。」
まだまだ混乱している仁。
「貴方がどう生きてきたか、あの事故の日以来見てきたわ。そしてこれからは長い時間私たちであの宇宙をみんなと見守るのよ。さぁ行くわよ、仁!」
そう唯が言った瞬間周りの景色が一変する。
あたりは春の陽気で優しい太陽の光がそこかしこを照らし、心地よい風が二人の間を吹く。目の前にはあたり一面の桜がその美しい花びらを満開に咲き乱れている。そして吹く風に宙を桜の花びらが優しく舞う。
唯の髪がそよ吹く風になびき、それを指で押さえながら仁に微笑む。
ようやく恋人が目の前にいる実感がわいてくる仁。すると自然に涙が流れてきた。
「仁、あなた年とったわね。そんなに涙もろかったかしら?」
そういってクスクスと笑うその笑顔もまたいとおしい仁。すると、
「さぁみんな待っているわよ!」
そう言って唯は仁の手を握りしめ、走り出す。引っ張られるように走り出す仁の目の中にある風景が入ってくる。
桜の咲き乱れるその木の間、大きく手を振るバイドの姿が見え、その奴がこちらを向いて笑っている。アルフレッド、ダミアン、そしてアーノルド・・・。なじみの顔がそこにそろっているのだ。
「・・・・。」
言葉にならない感情が仁の中を駆け巡る。そして唯は仁を見つめる。結んだ手をしっかり握りしめ二人走る。みんなの待つその場所へ。
みんながいるその場所は美しく桜が舞い散り、そして輝いている・・・・・・そして、仁は神になった・・・・・。 (完)
ここまでご覧くださいました皆さん、ありがとうございました。
文章が下手→ごもっとも。ストーリが面白くない→ごもっとも。
なにせド素人が勢いだけで書き始めた代物ですので、そのような評価が当然の事だと考えています、ハイ。
ですが、自分の中でとりあえず最初から最後まで書き上げる、ということを目標にして、過去を振り返らずにただひたすら前を向いて書いてきました。その中で、ほとんど無視されるだろうと思っていたのにも関わらず、多くの方にご覧いただいたことが集計から分かり、望外のうれしさでありました。
少なからずpvが多くなっていったのが、書き続けることができた大きな要因であったことは間違いありません。この場をお借りして、皆さまの貴重な時間をいただけましたことお礼申し上げます。
皆さまありがとうございました。 太白 頓首




