キャサリン様
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完結目指して頑張ります
少したった日の昼食が終わった後、(王子や令嬢との昼食でした)キャサリン様に授業後、話がしたいと呼び出された。
この呼び出しには少し驚いた。
日頃からロザリエンヌ様とキャサリン様は王子とマーカス様を入れて四人と部下の…友人の令嬢と一緒に行動している。
その中に時々ユリウス様と私が入るのだけれど、キャサリン様はロザリエンヌ様程には王子に執着していないように感じていた。
私が王子と話をしていても落ち着いていると思う。
ロザリエンヌ様からは友人の令嬢も一緒になってピリピリとした感情が向けられているんだけど、
キャサリン様は王子以外には関心が無いみたいにみえる。
それなのに、私に何か言いたいことがあるのだろうか。
ロザリエンヌ様に髪飾りの事を聞いたからキャサリン様にも何か聞ける良い機会だから行くべきだよね。
先に教室に戻っていたユリウス様にキャサリン様の話をした。前回と同じ事はしません。きちんと連絡しましたよ。
「私、一人でも大丈夫です」
「はあっ」
ユリウス様から聞いた事がない言葉がでました。
しまった。言い方を間違えた。
「私が呼ばれたので一人で行きますが、ユリウス様は隣の部屋にいてもらえないでしょうか」
「わかった」
どうやら納得してもらえたようです。
美男子が怒ると迫力があって怖いんです。
授業後、ユリウス様と、キャサリン様に指定された教室に向かった。
廊下を歩いていると、
「スージー様。こちらです」
近くの教室からキャサリン様に呼ばれた。
予定していた教室はもう少し奥だったはず。
ユリウス様と二人で呼ばれた方を見ると、キャサリン様とマーカス様がいた。
思わず身構えてしまう。
(何故、マーカス様もいるの)
ユリウス様も同じ様に思ったようでお互いに顔を見合わせてしまった。
キャサリン様がクスクス笑って こちらよ。 と手招きしている。
「スージー様こちらへ。ユリウス様も一緒にどうぞ」
と言われ、ユリウス様と二人、教室に入る。
教室に入って足が止まってしまった。
王子がいる。いやいや
王子がいらっしゃる。何故?
私の困惑がわかったのか、ユリウス様も驚いたのか、
ユリウス様は私の前に出て、王子をじっと見ている。
「クスクス」
王子がいつもの微笑みを浮かべていた。
「そんなに警戒しないで」
王子が話しはじめた。
「失礼しました。ジルベール殿下がいらっしゃると思わなかったものですから、つい…」
ユリウス様が緊張を解きながら王子に答えた。
「今日はスージー嬢にこの髪飾りを渡そうと思ってキャサリン嬢に頼んで呼んでもらったんだよ」
「か、髪飾りですか」
いきなり髪飾りの話になり、声が上擦ってしまった。
「そう。これをどうぞ」
王子が私に髪飾りを渡してくる。ロザリエンヌ様のものとは少し違うけれど、とても品がある素敵な髪飾りだ。
(えっ。私に?)
どうしたらいいのか戸惑っていると、
「ジルベール殿下、この髪飾りはどういったものですか」
ユリウス様が怪訝な顔をして聞いた。
「友人だからね。スージー嬢に似合うと思って準備したんだ」
王子、爽やかに言っていますが友人といえど髪飾りを女性に渡すのはいかがなものでしょうか。
「スージー様、頂いても大丈夫ですよ」
キャサリン様がご自身の髪飾りを私に見せ、
「私もジルベール殿下からこの髪飾りを頂きました。食事を一緒にしている令嬢達も頂いてますよ」
そうなの?
でも、ロザリエンヌ様は自分の髪飾りが特別みたいに言っていたよね。
「実は、ロザリエンヌ様には内緒にして欲しいの」
と、キャサリン様。
「ロザリエンヌ様は少し、その、元気な所がおありなので、自分以外に殿下から髪飾りを貰っている人がいるとお知りになると、ね。」
ね。 って、自分以外の人がもらうのは気に入らなくて何か起こるかもしれないってことですよね。
「では、殿下はロザリエンヌ様が特別というわけでなく友人の令嬢に髪飾りを贈っているのですか」
失礼な言い方になってしまったけどハッキリさせとかないと。仕事しますよ。
「そうだよ。ロザリエンヌ嬢も友人だよ。友人に何かあげたいと思うだろう」
王子。王子の立場でそれはどうでしょうか。
「では、エリシア様にもお渡ししたのですか」
つい、聞いてしまった。
「エリシアは渡してもきっと喜ばない」




