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悪役令嬢様、その依頼お受けします  作者: いぶさんた
悪役令嬢編
5/40

髪飾り


王子と話をするようになって一ヶ月ぐらいたった。やっぱりというか、とうとうロザリエンヌ様に呼び出された。


「あなた、どういうつもりなの!」

ロザリエンヌ様怒ってますね。王子が話しかけてくるのです。私は悪くないと思いますが。


なんて言おう。本当の事は言えないので黙っていると


「ジルベール殿下の周りをうろちょろしないでちょうだい。ジルベール殿下は私の事を気に入ってくれているのよ。殿下はいつも私に優しくしてくれるわ。これを見て」


ロザリエンヌ様は髪から髪飾りを外して私にみせた。


「この髪飾りはジルベール殿下から頂いたのよ。私に似合うからと言ってね」


おおっ。これは証拠になりそう。


「これでわかったでしよう。ジルベール殿下は私に心を寄せてくださっているのよ」


ロザリエンヌ様は髪飾りを付け直し私を見た。


「えーと。ロザリエンヌ様はユリウス様の婚約者ではないのですか」

私は、思わず一番疑問に思っている事を聞いてしまった。


ロザリエンヌ様は一瞬怯んだけど直ぐに私を睨んで

「ユリウス様とは婚約破棄するわ。私は王太子妃になるのよ」

言い切ったロザリエンヌ様は満足したのか踵を返して帰っていった。


「えー!」叫んだ。




今日の出来事をお爺様に相談した。一番にお爺様に報告したのは、エリシア様とユリウス様にどこまで話して良いかわからなかったから。


エリシア様に髪飾りの話は出来ないよ。昼食の時に時々王子を見てるのを知っている。まだ割り切れないんだろうなあ。


ユリウス様にも、いくら愛情がないとはいえロザリエンヌ様の最後の言葉は言えない。


相談の結果、エリシア様には何も言わず、ユリウス様には髪飾りの事だけを、スタンジェイル公爵にはお爺様が全てを話すことになった。


少しずつ事態が動いている。



次の日、私は王子の贈り物の真偽判定がなんとか出来ないかと考えていた。

キャサリン様は何か貰っているのだろうか。

ロザリエンヌ様だけが貰っているとなるとロザリエンヌ様の言うとおりジルベール殿下の気持ちはロザリエンヌ様にあるとなる。



どうやって確認しようか



昨日お爺様との相談通り、授業が終わった後ユリウス様に相談した。

婚約者のロザリエンヌ様の事だったので言いにくかったけれど、髪飾りは大事なことだから言わないといけない。


ユリウス様は考えこんでいる。


「何故一人で行ったんだ」

「えっ」

ユリウス様怒っていますね。ロザリエンヌ様が髪飾りを貰ったことではなく、私を怒ってますね。

怒るポイントがずれてませんか。


「姉上を悪役令嬢などと貶める相手なんだぞ。何があるかわからないだろう」

ユリウス様、貴方の婚約者ですよね。


「すみません。今度から必ず連絡します」

謝りました。ユリウス様、顔が怖いです。


少し気まずくなってしまった。




「マーカスさんに聞いてみようか」


マーカス様は王子の側近だし、私達は最近の王子しか知らないが、王子と同じ歳のマーカス様なら、王子が変わりだした頃から知っているから何かわかるかも。期待できる。


「マーカスさんは真面目で、王子に忠誠を誓っているから教えてくれるかわからないが、聞くだけは聞いてみよう」


「そうですね」

私はユリウス様の意見に同意して一緒にマーカス様を探しに行こうとしたんだけれど

「遅くなるといけないからスージーは先に帰ってて」

と言ってユリウス様は行ってしまった。



マーカス様って無口なんだよね。話をしても続かない。顔の表情もあまり変わらないし。剣術は強いらしいけれど。そういえばキャサリン様と親戚になるって言ってたような。


うん。

これはユリウス様に任せた方が上手くいく気がする。



次の朝、ユリウス様に会うとすぐに昨日の話になった。

結果、マーカス様からは何も聞けなかった。


話は出来たけれど、ユリウス様の話をきちんと聞いて、とても思案した顔をされて、

「悪いが、私は何も知らない」

と言って黙ってしまい、その後ユリウス様が何を尋ねても「知らない」ばかりで、ユリウス様もこれは何を聞いても駄目だと思い、帰ったそうだ。


ここまでされると何か知ってると思う。


ユリウス様と再度作戦会議をするけれど、良い案が出ない。手詰まりになってしまった。






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