表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢様、その依頼お受けします  作者: いぶさんた
悪役令嬢編
3/40

お爺様


ブックマーク ありがとうございます


毎日の更新を目指し頑張ります


よろしくお願いします


その後、今後の相談をした。

私はアイマリクト伯爵家を通じてスタンジェイル公爵家の人達と知り合い、エリシア様、ユリウス様とは友人という設定だ。


「では、エリシア様、ユリウス様と呼ばせて頂きます。私はスージーと呼んでください」


「スージー、これからは友人としてよろしくお願いしますね」

エリシア様がはにかみながらこちらを見て言った。


可愛い!


こんなに可愛いくて素敵なエリシア様を悪役令嬢と呼ぶなんて絶対に許せない。噂なんてすっ飛んで行くくらいの証拠を集めて、エリシア様を悲しませる王子なんてぎゃふんと言わせてやるんだから。


私はエリシア様を見て硬く、硬く、硬く決意した。


ユリウス様が残念そうに私を見ていたのは気にしない!






この依頼は何でも屋の皆とお爺様、お婆様には話をする事になった。(ここはシュウさんが譲らなかった)


後の人選はお爺様の判断に任せる。執事のトマスには内緒にしててもわかってしまうだろう。 お父様達男爵家には秘密にした。心配するし、絶対に反対するから。

(お父様、ごめんなさい。お爺様の言う事をきちんと聞きます)

心の中で謝っておく。けれど、


(ユリウス様の提案は男爵家には魅力的なんです)

ついつい言い訳もしてしまう。



お爺様は話を聞いて考えこんでいた。

「何があったか、起こったことを全て報告すると約束できるかい」


「もちろん」

私は大きく頷いた。


「スージー、いつでも相談するんだよ。」

頭を撫でながら、心配そうに私をみる。


反対されなくてよかった。心配かけてごめんなさい。そして、お爺様、頼りにしてます。





―アイマリクト前伯爵―


スージーが部屋から出て行った。とんでもない事に巻き込まれた はずなのにすごくやる気になってるようだ。困難な事も逃げ出さずやり遂げようとするのは、さすが儂の孫だな。と頰が緩んでしまう。


スージーが伯爵家から学園に通うと知って儂は本当に嬉しかった。スージーは孫の中で唯一の孫娘。

やはり、女の子は可愛い。

スージーが来てから屋敷の中も明るくなったように思う。

妻や使用人とも仲良くしていて、このままずっとここにいて欲しいと思ってしまう。


娘のルイズがスロイサーナ男爵と結婚したいと言ってきた時は本当に驚いた。反対するつもりだった。

しかし、


「ルイズを信じましょう。それに、ルイズなら反対しても家を出てでもスロイサーナ男爵の所に行ってしまいますよ」


妻のこの言葉で結婚を許した。

確かにそうだ。ルイズも正義感が強く、自分を信じて困難に立ち向かう娘だった。

スージーは良く似ている。


「可愛い孫の為に儂も少し動こうか」


最近、王宮に足を運んでいなかったから、久しぶりに

行ってみるか。


さて、何処から探るか

などと考えているとノックの音がする。


「旦那様、スージー様とのお話は終わりましたか」

執事のトマスが扉を開けて入ってきた。

「何やら問題があったようですが」


さすがトマス。この男はいつまでたっても優秀だ。


儂の外務大臣時代も随分と助けられた。トマスほど信用出来る者は他にはいないだろう


「スージーがとんでもない依頼を受けてきた。少し手伝ってやろうかと思ってな」


「スージー様ですか。内容をお聞きしてもよろしいですか」

「トマス、お前にも働いてもらうことになる。頼むぞ」

トマスに依頼の話をした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ